故郷の唄 |
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知らぬ他国に 月日をかさね いまは他国が ただあぢきない 苦労ばかりに やつれた身には 花の都も 荒野(あれの)なる これが浮世か 世のなりゆきか さても変るは この身と心 昔馴染の 友達さへも 顔をそむけて もの言はず これが故郷か 生れた町か わしがしるべは ただ墓ばかり 知らぬ他国と なげいた身には 生れ故郷も 他国なる |
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( 2021.01.31 藤井宏行 )