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明眸禍(めいぼうか)の唄    
  映画「明眸禍」
 
    

詩: 吉井勇 (Yoshii Isamu,1886-1960) 日本
      

曲: 杉山長谷夫 (Sugiyama Haseo,1889-1952) 日本   歌詞言語: 日本語


恋の瞳が 涙にくもりゃ
胸もちくちく 痛み出す
痛み出そうと 如何(どう)しょうとままよ
美しい眸(め)に 何罪あろう
罪は浮き世の 人にある

ひとつ瞬きゃ 心のばらも
ほろり嘆きの 風に散ろ
風に散ろうと 如何しょうとままよ
美しい眸(め)に 何罪あろう
罪は浮き世の 人にある

ふるう睫毛に 吐息がかかりゃ
いっそこのまま 命棄ちょう
命棄ちょうと 如何しょうとままよ
美しい眸(め)に 何罪あろう
罪は浮き世の 人にある

じっと凝視(みつめ)りゃ この身も燃えて
やがて果敢(はか)ない 灰となろ
灰となろうと 如何しょうとままよ
美しい眸(め)に 何罪あろう
罪は浮き世の 人にある



菊池寛原作の恋愛小説を映画化したものの主題歌。珍しいコンビの作品です。あまりにきれいな瞳を持つがためにいろんな恋愛トラブルに巻き込まれる女性を描いたお話なのだそうで、若者の間で大ヒットしたのだそうです。今でいうラブコメのようなものなのでしょうか。
歌人・吉井勇の詞もなんとも艶めかしいです。

( 2021.01.31 藤井宏行 )


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