朱の小箱 |
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君がかはゆげなる卓(つくゑ)のうへなる いろも朱なる小箱には なにをひそめたまへるものなりや われきみが窗(まど)べをすぎむとするとき 小箱まづ目にうつり こころおどりてやまず そは、やはらかきりぼんのたぐひか もしくば うらわかき娘ごころをのべたまふ やさしかるうたのたぐひか。 |
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( 2021.01.18 藤井宏行 )