桐の花 三好達治の詩による三つの歌 |
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夢よりも ふとはかなげに 桐の花 枝をはなれて ゆるやかに 舞いつゝ落ちぬ 二つ 三つ 四つ 幸あるは 風に吹かれて おん肩に さやりて落ちぬ 色も香も たふとき花の ねたましや その桐の花 昼ふかき 土の上より おん手の上に ひろわれぬ |
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( 2021.01.17 藤井宏行 )