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Vesna i koldun    
  Pesni Bezvremenya
春と魔法使い  
     困難な時代に

詩: ブローク (Aleksandr Aleksandrovich Blok,1880-1921) ロシア
      На весеннем пути в теремок

曲: スヴィリードフ (Georgi Vasilievich Sviridov,1915-1998) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Na vesennem puti v teremok
Pereletnyj vsporkhnul veterok,
Prozvenel zolotoj golosok.

Postojala ona u kryl’tsa,
Poiskala dvernogo kol’tsa,
I podnjat’ ne posmela litsa.

I ushla v sinevatuju dal’,
Gde dymilas’ vesennjaja tal’,
Gde kruzhilas’ nad lesom pechal’.

Tam ? v berezovom dal’nem krugu ?
Starikashka sgibal iz berezy dugu
I primetil ee na lugu.

Zakrichal i zaprygal na pne:
«Ty,krasavitsa,verno,ko mne!
Stoskovalas’ v svoej tishine!»

Za korjavye pal’tsy vzjalas’,
S borodoju zelenoj splelas’
I s tumanom lesnym podnjalas’.

Tak toskujut oni ob odnom,
Tak letajut oni vecherkom,
Tak venchalas’ vesna s koldunom.

春の小道を家に向かうと
軽やかなそよ風が吹き
金色の声が響き渡った

彼女は戸口に立っていた
ドアの取っ手を探していた
そして顔を上げようとさえしなかった

それから彼女は向かって行った 青みがかった遠くへ
そこには春の霞が立ち昇っていた
そこでは悲しみが渦巻いていた 森の上を

あそこ-遠くの白樺の輪の中-
老いた小人が折り取った 白樺の枝を
そして気付いたのだ 彼女に 野原の中の

叫びを上げ 切り株に飛び乗って:
「あんた 別嬪さん さあ 来ておくれよ わしのところへ!
立ってないでさ じっと黙って!」

彼女は節くれだった指を掴み
絡み合わせた 緑の髭と
そして森の霧のように立ち上がった

こうして彼らは切望する 一つになることを
こうして彼らは夕方に飛んでゆく
こうして春は結婚したのだ 魔法使いと


( 2021.01.12 藤井宏行 )


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