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On the Beach at Night    
  A Sea Symphony
浜辺で 夜に  
     海の交響曲

詩: ホイットマン (Walt Whitman,1819-1892) アメリカ
    Leaves of Grass - 20.Sea-Drift 6 On the Beach at Night

曲: ヴォーン=ウィリアムズ (Ralph Vaughan Williams,1872-1958) イギリス   歌詞言語: 英語


On the beach at night alone,
As the old mother sways her to and fro singing her husky song,
As I watch the bright stars shining,I think a thought of the clef of the universes and of the future.

A vast similitude interlocks all,
All distances of place however wide,
All distances of time,
All souls,all living bodies though they be ever so different,
All nations,
All identities that have existed or may exist,
All lives and deaths,all of the past,present,future,
This vast similitude spans them,and always has spann'd,
And shall forever span them and compactly hold and enclose them.

浜辺で 夜に一人
老いた母が体をあちこちに揺らしながら ハスキーな歌を歌っていたとき
私が明るい星たちが輝くのを見るとき 私は思うのだ 宇宙の そして未来の音符のことを

ひとつの広大な相似性がすべてを繋ぎ合わせ
すべての空間の隔たりを どんなに遠くても
すべての時間の隔たりを
すべての魂 すべての生ける体 どれほど互いに違っていようとも
すべての国々
すべての個体 これまで存在してきた あるいは存在するであろう
すべての生と死を 過去を 現在を 未来を
この広大な相似性はそれらに跨る 常に跨って来たのだ
そしてこれからもずっと跨り続け これらをコンパクトに保持して包み込むことだろう


引き続いての第2楽章は緩徐楽章。バリトンのソロとコーラスがしっとりと歌います。詞は前の楽章と同じ「草の葉」のSea-Driftより。詩集ではこのセクション6番目の詩になります。原詩につけられたタイトルをそのままこの楽章のタイトルとしているようです。いかにもホイットマンらしい饒舌で深みのある詩ですが、あまりの饒舌さに音楽が複雑となることを嫌ったのか、かなり音楽ではカットされて短いものになっています。と言いつつも(ゆったりと歌われることもあってか)10分以上かかる曲となってはいますが。

( 2020.07.20 藤井宏行 )


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