Auf einem verfallenen Kirchhof Op.62-2 Lieder um den Tod |
荒れ果てた墓にて 死者の歌 |
Was gehst du,armer bleicher Kopf,mich an - Es ist kein Grund,um Lebensform zu trauern. Den Gott wird über seine Tiefe schauern, doch - reut ein Meer die Welle,die zerrann? . . . Ich will dir eine kleine Krone malen, mein Bruder Tor,um deine kahle Stirn: Auch du in Lebensnot und Todesqualen warst Gottes Aug',wie ich,und Gottes Hirn. |
いったいどうしたんだ、哀れな蒼ざめた顔よ したって無駄なのだ、人生を悲しむことなど 神様は恐ろしい深淵の上におわすのだし それに、海の波は自分が砕けることを後悔するだろうか 私は君のために小さな冠を描こう 私の兄弟の扉を、君のそのむき出しの額に 人生の危機にあるときや死の苦しみにあるときには 君もまた神様の目になり、私のように、神様の頭脳となるのだ |
いまひとつ詩の意味がよく取れませんでしたのでなんとも締りのない訳になってしまって恐縮ですが、哲学的な言い回しはいろいろイメージを喚起してくれます。この詩の内容でタイトルが「荒れ果てた墓にて」というのも不思議な感じですし、苦悩の中で君も神様の目と、頭脳となるというところも深遠です。音楽の方も墓の前で黙想に浸るかのような静かなもので、歌もしみじみと語るかのようですが、最後は決然としたピアノの強打で曲を終えます。
( 2007.01.27 藤井宏行 )