瀬戸内海 大正少年唱歌 |
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春は 島々霞にねむり 夏は 海山みな緑 さゞなみ 月の影をば砕き 雪も まれなる 冬の海 島は岬に 岬は島に よくも似たりや 似たらずや 渚に並ぶ民家の壁の 白きは絵に似て 人立てり 砂の白きに 緑も深き 松を宿して波しづか 朝日夕日を白帆に受けて 島がくれゆく舟のどか |
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( 2020.02.11 藤井宏行 )