賤が嶽 大正少年唱歌 |
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山の崖路 狭けれど 片鎌槍を 打ちしごき 突いてかゝりし清正に 正國 槍をば合せたり 暫し防ぎし正國は 俄に 槍をば投げすてて 諸手ひろげて 組みつけば 清正得たりと抱(いだ)きつく 共にはげしく 押し合へば 足を踏んばり 踏み外し 正國 清正 諸共に 谷へと 転びて落ちて行く 組みしまゝなる両雄は 崖三十間を どつと落つ 落つるや早く 正國の 首をば 清正あげにけり |
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柴田勝家の家臣 山路正国と加藤清正との一騎打ちを描写しています
( 2020.02.11 藤井宏行 )