秋晴 |
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浮かびてし白雲 ひとつ いつしか 消えて 大空は すみて ほがらに 晴れわたりたり 流れ來る風 やゝ冷えて 心もすみぬ 板塀の屋根に止まりて 動かぬ小蜂 山に野に ゆたけきみのり 秋こそ最中(もなか) 何方(いづかた)に輪をやゑがける 鳶の聲する |
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( 2020.02.11 藤井宏行 )