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曾我兄弟    
 
 
    

詩: 葛原しげる (Kuzuhara Shigeru,1886-1961) 日本
    大正少年唱歌第4集 9 

曲: 梁田貞 (Yanada Tadashi,1885-1959) 日本   歌詞言語: 日本語


富士の裾野の雨ふる夜中
 松明かざして道をば照らし
工藤の館に踏み込み見れば
 奥に祐経すやすや眠る

父の仇ぞ祐経起きよ
 曽我の兄弟仇を打つと
枕を蹴飛ばし鋭い聲で
 兄と弟が名乗りを上げる

武士の中でもその名の知れた
 工藤祐経驚きながら
刀を引き寄せあわてもせずに
 よくも來たぞと二人を睨む

今ぞそれ撃て十八年の
 父の恨みをはらすは今ぞ
兄と弟が斬り込む太刀に
 仇祐経その場に弊る

兄と弟が心を合せ
 恨み晴らした此の物語
幾百千年萬年までも
 富士の高嶺と其の名も高い



( 2020.02.11 藤井宏行 )


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