蝉 大正少年唱歌 |
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土によく似た色をして 手足は しつかり木の枝に すがりついてゐる蝉のから 背中が割れて痛からう 殻から出だては縮んでて 見てゐる中(うち)に のびて行く あれあれ のびる蝉の羽根 羽根が延びたら鳴くだらう |
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( 2020.02.11 藤井宏行 )