春の日 |
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欠伸のやうな 風が吹く とぼけたやうな 鐘が鳴る 彼岸の頃の 春の日は つい居睡を そゝられる そゝられる 何處かの空で 鳴く聲は 雲雀のやうに 聞えるが まさか夢は 見てゐまい 覚めては居ると 思はれる 思はれる |
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( 2020.02.02 藤井宏行 )