遠足の歌 大正少年唱歌 |
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天氣も今日は日本晴 指折り數へて待ちわびし 今日こそ我等の遠足日 足並かろく進み行く いつしか町を出はなれて 進めば程なく野原なり あちらにこちらに農夫等の 田畑にはたらく頼もしさ 小川にかゝる板橋を 渡れば下に面白や 流を上る魚もあり 目高も浮きて群れ遊ぶ 遥かに見えし松山も うれしや程なく近づきて 我等を導く道さへも 手に取る如く見えそめぬ けはしき阪も元氣よく 登れば嬉し山の上 見下す景色の美しさ 吹き來る風の心地よさ |
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( 2020.02.01 藤井宏行 )