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The Shepherd    
  Ten Blake Songs
羊飼い  
     10のブレイク歌曲

詩: ブレイク (William Blake,1757-1827) イギリス
    Songs of Innocence 2 The shepherd

曲: ヴォーン=ウィリアムズ (Ralph Vaughan Williams,1872-1958) イギリス   歌詞言語: 英語


How sweet is the Shepherd's sweet lot!
  From the morn to the evening he strays;
He shall follow his sheep all the day,
  And his tongue shall be fillèd with praise.

For he hears the lamb's innocent call,
  And he hears the ewe's tender reply;
He is watchful while they are in peace,
  For they know when their Shepherd is nigh.

なんて素敵なんだ、羊飼いの持ち場は!
  朝から晩まで彼は歩き回る
一日中羊たちについて歩き
  彼の口からは賛美のことばしか聞かれないのだ

だって子羊の無邪気な鳴き声が聴こえるし
  母羊が優しくそれに答えているのも聴こえるのだから
彼は羊たちがいつも満ち足りているかどうか見守る
  羊たちは知っているから、羊飼いがそばにいるのだと


前の曲「子羊」と関連の深い羊飼いのことを歌った、これも「無垢の歌」にある詩です。これも羊の世界に仮託しながらも神の世界の描写でしょう。幸せに満ちたこの詩は、しかしながらこの歌曲集ではアカペラで静かに歌われます。まるで聖歌のような味わいは本当に敬虔な気持ちにさせられるところです。

( 2006.11.09 藤井宏行 )


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