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Seize Ans    
  12 Mazurkas
16歳  
     12のマズルカ

詩: ポメイ (Louis Pomey,1835-1901) フランス
      Seize ans 原詩: ,

曲: ヴィアルド−ガルシア (Pauline Viardot-Garcia,1821-1910) フランス   歌詞言語: フランス語


Voici que j'ai seize ans,
On dit que je suis belle;
Adieu,adieu,jeux innocents,
Le monde à lui m'appelle,
Quelle ivresse dans tous mes sens!
Toujours fête nouvelle!
J'entends,la nuit dans mon sommeil,
Chanter la valse que j'adore,
Et le matin,à mon réveil,
La valse chante encore.
Plus d'un amoureux
M'a dit pour vous je soupire;
Mais l'oeil langoureux
Et l'air piteux Me font rire. La la la la

Mais peut-être quelque jour;
Triste et pleurant sur moi-même,
Faudra-t-il dire à mon tour.
Vous qui m'aimez,je vous aime!
Mais non,c'en est fait point d'amour!
La danse est ce que j'aime!


ほら、あたしは16歳だし
みんなあたしのことキレイっていうから
バイバイ、子供っぽい遊びなんて
オトナの世界があたしを呼んでるのよ
とってもフシギな気持ちでいっぱいで
毎日がとても新鮮よ
聴こえるの、夜眠っているときでも
あたしの大好きなワルツの音楽が
だから朝、目が覚めたときには
そのワルツをもう一回歌うのよ
それにあたしを好きだっていう人が
あたしにこう言うの「きみに溜息だぜ《って
でもカレの恋してるそぶりとか
悲しそうな顔を見てると笑っちゃうの、ラララ

でもきっといつかは
あたしも悲しくて泣いちゃうのかなあ
で、言わなきゃならないのかな
「あなたが好きなの、愛してる《って
いいえ、私が愛してるのは違うもん
あたしの好きなのはダンスだけよ


ショパンのマズルカ、Op.50-2の爽やかなリズムに乗せて歌われるのはここでお見せしたような歌詞、私も詩を見ていて思わず微笑んでしまいます。とはいえ身近に日本語訳の監修をしてくださるような適齢の方がおりませんでしたので、言葉遣いなどには少々上自然なところがあるかも知れないことをご了承ください。
これくらいの世代の女の子の考えそうなこと、言いそうなことが実にうまく織り込まれていて、訳していてもとても楽しかったのですが、現役の16歳の方にはかなりムカつくような内容かも知れませんね。「あたしこんなにバカじゃないわよ《って...

パリの社交サロンの花形だったメゾソプラノ歌手、ヴィアルド=ガルシアがプロデュースしたショパンのマズルカに付けた歌曲のひとつですが、雰囲気はそのままアイドルポップ、「伊代はまだ、16だから~《とか「誰もいない海、ふたりの愛を確かめたくて《(すみません。これくらい古いのしか知らないもので...)なんていった歌とひとつも変わらない世界が広がっています。
このヴィアルドの歌曲集(CPO)のカーリン・オットのソプラノでしか聴いたことはないのですが、お茶目でなかなか良かったです。クラシックの歌手というとある程度年季を積んでデビューすることが多いのでほとんどオバちゃんですから、こんな歌詞の曲を歌うのはかなり恥ずかしいものがあるのではと推測します。その意味では彼女の吹っ切れた歌、大変素晴らしいと思いました。

※リンクエラー・記述の誤りなどお気づきのことがありましたら更新情報のコメント欄にてご指摘頂けましたら幸いです。

( 2006.09.01 藤井宏行 )


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