すきとおるものが一列 |
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すきとほるものが一列わたくしのあとからくる ひかり かすれ またうたふやうに小さな胸を張り またほのぼのとかゞやいてわらふ みんなすあしのこどもらだ わたくしは白い雑嚢をぶらぶらさげて きままな林務官のやうに 五月のきんいろの外光のなかで 口笛をふき歩調をふんでわるいだらうか たのしい太陽系の春だ みんなはしつたりうたつたり はねあがつたりするがいい |
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( 2019.04.29 藤井宏行 )