冬のもてこし春だから |
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冬のもてこし 春だから この若艸(わかくさ)に 坐りませう 海のもてこし 砂だから 砂にはをどる 松林 無限の時が 来て泊(は)てる 岬のかげの 入江です 風のもてこし 帆が二つ 帆綱ゆるめて はたと落つ それらのものの 一つです さらばわれらの 語らひも |
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( 2019.04.27 藤井宏行 )