樽の唄 |
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樽を緊め、樽を轉がし 唄うたふ ふるさとの醤油倉の 白壁の一つづき 日は晴れて 河原蓬の花がさく のどかな昼に人は出て 麻の袋をかはかせる 青垣の山を繞らし 滝つ瀬の玉より白い ふるさとの はりまのくによ 昔より今に 醤油つくる 人は人につぎ 唄は唄へとついで |
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( 2019.03.12 藤井宏行 )