眺望 白い雄鶏 |
|
さうさうたる高原である 友よ この高きに立つて眺望しよう 僕らの人生について思惟することは ひさしく既に轉変の憂苦をまなんだ ここには爽快な自然があり 風は全景にながれてゐる 瞳(め)をひらけば 瞳は追憶の情侈になづんで濡れるやうだ 友よここに来れ ここには高原の植物が生育し 日向に快適の思想はあたたまる ああ君よ かうした情歡もひさしぶりだ |
|
( 2019.01.21 藤井宏行 )