TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Lerchengesang   Op.70-2  
  Vier Gesänge
ひばりの歌  
     4つの歌

詩: カンディドゥス (Karl August Candidus,1817-1872) ドイツ
    Vermischte Gedichte  Lerchengesang

曲: ブラームス (Johannes Brahms,1833-1897) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Ätherische ferne Stimmen,
Der Lerchen himmlische Grüße,
Wie regt ihr mir so süße
Die Brust,ihr lieblichen Stimmen!

Ich schließe leis mein Auge,
Da ziehn Erinnerungen
In sanften Dämmerungen
Durchweht vom Frühlingshauche.

天空のはるかな声、
ひばりの空からの挨拶、
お前たちはなんと甘美に私の胸を動かすのか、
愛らしい声よ!

私は静かに目をつむると
想い出が通り過ぎる、
やわらかなたそがれの中で
春の息吹に吹かれながら。


「ひばりの歌」は渋さで通っているブラームスの歌曲の中では異色(?)の高音域
が美しい曲で、歌とピアノの掛け合いにうっとりしてしまいます。
例によって歌とピアノのリズムがずれている部分があるので演奏者は大変でしょう。
白井光子&ヘル(1987年:CAPRICCIO)の深い演奏がおすすめですが、意外にもこ
の種の曲は違和感を感じることの多かったF=ディースカウが、DGの全集でバレン
ボイムと演奏したものは、驚くべき感情移入を静かに湛え、感動的です。

( 2001.12.25 フランツ・ペーター )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ