TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


誰か故郷を想わざる    
 
 
    

詩: 西条八十 (Saijyou Yaso,1892-1970) 日本
      

曲: 古賀政男 (Koga Masao,1904-1978) 日本   歌詞言語: 日本語


詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください


昭和14年の晩秋に詞・曲とも書かれ、霧島昇の歌でレコーディングされて翌昭和15年の1月にはレコードプレスまで終わっていたのですが、曲が難し過ぎてヒットしないだろうという会社の上層部の判断により、戦地慰問用としてすべて戦地に送ってしまったと言います。すると望郷の念に駆られていた兵士たちの琴線に触れたのか、戦地で大ヒットし内地へ逆輸入され、今も歌い継がれる古賀メロディの代表作のひとつとなりました。
(このエピソードについてはコロムビア「軍歌戦時歌謡大全集(五)」の森一也氏の解説より)
演歌はあまり好まない私ですが、この歌のサビである「幼馴染のあの友 この友」とぐっと重く沈み込んでから「ああ 誰か故郷を思わざる」と爆発する部分はとても気に入っていて思わずくちずさんでいたりします。確かにこの部分鼻歌にするにはかなり高度なメロディラインで、会社幹部の「曲が難し過ぎる」という判断はよく分かりますが、それを超えた訴求力が勝ったということなのでしょうね。

( 2018.12.29 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ