TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


ふるさとの    
  5つの抒情歌 その1
 
    

詩: 三木露風 (Miki Rofuu,1889-1964) 日本
    廃園(1909) − 5.廿歳までの抒情詩  ふるさとの

曲: 大中恩 (Oonaka Megumi,1924-2018) 日本   歌詞言語: 日本語


ふるさとの
小野の木立に
笛の音(ね)の
うるむ月夜や

少女子(をとめご)は
熱きこゝろに
そをば聞き
涙ながしき

十年(ととせ)経ぬ
同じ心に
君泣くや
母となりても



斎藤佳三の日本情緒あふれる同じ詩につけた歌に比べると、こちらは何とまた洒落た歌でしょう。これも懐かしさを感じさせる甘い初恋の思い出を熱く大中がメロディにしています。言葉がもっと現代語に近ければ今でももっと歌われていた筈ですが、残念ながら歌われることはだいぶ少なくなってしまいました。

( 2018.12.10 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ