Das ist ein Brausen und Heulen A.9 |
鳴り響き吹きすさぶ |
Das ist ein Brausen und Heulen, Herbstnacht und Regen und Wind; Wo mag wohl jetzo weilen Mein armes,banges Kind? Ich seh sie am Fenster lehnen Im einsamen Kämmerlein; Das Auge gefüllt mit Tränen, Starrt sie in die Nacht hinein. |
鳴り響き吹きすさぶ 秋の夜と雨と風; 今頃どこにいるのか わたしの可哀想な、怯えた子は? わたしには、あの子がひとり小さな部屋で 窓にもたれているのが見える; その瞳には涙が溢れ 夜の闇をじっと見つめている |
アメリカの作曲家グリフィスによるハイネ歌曲。20世紀初頭の作品ですが、初期ロマン派風のわかりやすい作風で、風雨を表すピアノ伴奏に乗ったドラマティックな歌曲です。この詩には初期のヴォルフも作曲しています。演奏は、アメリカの名バリトン、トーマス・ハンプソンの立派な歌唱で聴くことが出来ます(テルデック)。
( 2006.02.17 甲斐貴也 )