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Das ist ein Brausen und Heulen   A.9  
 
鳴り響き吹きすさぶ  
    

詩: ハイネ (Heinrich Heine,1797-1856) ドイツ
    Buch der Lieder - Lyrisches Intermezzo(歌の本-抒情小曲集 1827) 57 Das ist ein Brausen und Heulen

曲: グリフィス (Charles Tomlinson Griffes,1884-1920) アメリカ   歌詞言語: ドイツ語


Das ist ein Brausen und Heulen,
Herbstnacht und Regen und Wind;
Wo mag wohl jetzo weilen
Mein armes,banges Kind?

Ich seh sie am Fenster lehnen
Im einsamen Kämmerlein;
Das Auge gefüllt mit Tränen,
Starrt sie in die Nacht hinein.

鳴り響き吹きすさぶ
秋の夜と雨と風;
今頃どこにいるのか
わたしの可哀想な、怯えた子は?

わたしには、あの子がひとり小さな部屋で
窓にもたれているのが見える;
その瞳には涙が溢れ
夜の闇をじっと見つめている


 アメリカの作曲家グリフィスによるハイネ歌曲。20世紀初頭の作品ですが、初期ロマン派風のわかりやすい作風で、風雨を表すピアノ伴奏に乗ったドラマティックな歌曲です。この詩には初期のヴォルフも作曲しています。演奏は、アメリカの名バリトン、トーマス・ハンプソンの立派な歌唱で聴くことが出来ます(テルデック)。

( 2006.02.17 甲斐貴也 )


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