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Mein Liebchen,wir sassen beisammen   Op.11-1  
  Drei Lieder
恋人よ、僕らは一緒に座っていたね  
     3つの歌曲

詩: ハイネ (Heinrich Heine,1797-1856) ドイツ
    Buch der Lieder - Lyrisches Intermezzo(歌の本-抒情小曲集 1827) 42 Mein Liebchen,wir saßen beisammen

曲: マクダウェル (Edward Alexander MacDowell,1860-1908) アメリカ   歌詞言語: ドイツ語


Mein Liebchen,wir saßen beisammen,
Traulich im leichten Kahn.
Die Nacht war still und wir schwammen
Auf weiter Wasserbahn.

Die Geisterinsel,die schöne,
Lag dämm'rig im Mondenglanz;
Dort klangen liebe Töne,
Und wogte der Nebeltanz.

Dort klang es lieb und lieber,
Und wogt' es hin und her;
Wir aber schwammen vorüber,
Trostlos auf weitem Meer.

恋人よ、僕らは一緒に座っていたね
軽やかな小舟でくつろいで
静かな夜、僕らは
水路を先へと進んでいった

美しい精霊の島が
月光におぼろに照らされていた
そこでは愛らしい楽の音が響き
霧が舞い踊り揺れていた

響きは愛らしく、さらに愛らしく
そこここに霧の舞いは揺れる
だが僕らは通り過ぎ
望みもなしに沖へと進んでいった


 メンデルスゾーン、フランツ、ブラームス、それに若書きながらヴォルフも取り上げている詩です。アメリカのヴォルフと同年生まれの作曲家マクダウェルのこの作品は、アメリカのバリトン歌手トーマス・ハンプソンによる、アメリカの作曲家によるドイツ語歌曲を集めたCDで知りました。この盤には他にアイヴズとグリフィスの作品も収められており、非常に興味深い内容で演奏も優れている貴重盤です(テルデック)。
 ゆったりとした舟歌のリズムに乗るマクダウェルの詩の解釈は、どちらかというとメンデルスゾーンやヴォルフのものに近いようで、神話的題材の擬古典的絵画のように、のんびりとした船旅の情景を何の翳りも無く描いています。

( 2006.02.17 甲斐貴也 )


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