Wie Melodien zieht es Op.105-1 Fünf Lieder |
メロディのように 5つの歌曲 |
Wie Melodien zieht es Mir leise durch den Sinn, Wie Frühlingsblumen blüht es, Und schwebt wie Duft dahin. Doch kommt das Wort und faßt es Und führt es vor das Aug', Wie Nebelgrau erblaßt es Und schwindet wie ein Hauch. Und dennoch ruht im Reime Verborgen wohl ein Duft, Den mild aus stillem Keime Ein feuchtes Auge ruft. |
それは旋律のように ひそやかにわたしの感性にしみわたり 春の花々のように咲き その香りのように漂う しかし言葉で書きとめようとすると それは霧のように霞み 吐息のように消え去ってしまう だがすべてがではない 詩句のなかにほのかな香りが残る それをうるんだ瞳がやさしく 静かな芽生えを呼び起こす |
この曲のテーマはヴァイオリンソナタ第2番の第1楽章第1主題と関連があるとされています。しかしそれほど似ているとも思えません。ソナタのその部分はワーグナーの「マイスタージンガー」の「懸賞の歌」の出だしとそっくり、という話もありますが、これは確かに最初の数音はほぼ同じです。
*ホッター&ムーア(エンジェル)
*ノーマン&バレンボイム(グラモフォン)
ホッターのブラームスの不思議な魅力。茫洋とした声とおおらかな歌いまわしがこの上なく曲を生かす事になる。このゆとりのある歌で聴き親しんだこの歌は、なかなか他の歌ではピンときません。いつも素晴らしいノーマンでも物足りない気がしてしまいます。
( 1998.08.02 甲斐貴也 )