1992年にプレミアリーグが創立されて、イングランドのプロ・リーグの構成がやや複雑になってしまいましたが、見かけももっと単純だった1992年以前の4部構成(4ディビジョン構成)の頃から基本的には変わっていませんので、全部で92チームがプロ・リーグに所属しています。
この92チームによるプロ・リーグは、プレミアリーグ創立までの100年余りの期間に、ディビジョン構成が18-24と、変更されたことがありました。現在はプレミアリーグには20チームありますが、過去トップ・ディビジョンに18チームしかなかった時期もありました。
いずれにせよ、全てのディビジョンで毎年、昇格・降格があり、チーム編成が入れ替わります。もちろん最高ディビジョンであるプレミアリーグからの「昇格」はありません。ただ、最低ディビジョンであるリーグ2(実質4部)からの降格はあります。毎年、リーグ2で最下位になったチームはプロ・リーグから追い出されることになります。
プロ・リーグから追い出されたチームの行く先は、その下にあるノン・リーグです。
92チームのプロ・リーグの下にはノン・リーグがあり、これは文字通り、各チームの所属選手はプロではなく、パートタイムも含め生計を立てる仕事を別に持ちながらリーグ戦を戦うチームです。その数は数百に及び、下のディビジョンは地域ごととなっています。これは、対戦相手が近いところにあることによって経費面で利点が出てくるからです。
ノン・リーグの最高ディビジョンであるコンファレンス・リーグ(Conference
Leagues)は、優勝チームがプロ・リーグに昇格する権利(※)を得るため、当然のことながら地域ごとではなく、イングランド全体のリーグです。
※プロ・リーグへの昇格の権利を得たチームは、スタジアムの設備などがプロ・リーグの基準を満たしているかと言う面で、リーグの審査を受けます。それに合格したら晴れて昇格を勝ち取ります。逆に言うと、優勝しても設備面が基準に満たないとプロ・リーグへの昇格はできません。
尚、これらノン・リーグも全てイングランドのFA管轄下にあります。したがって、FAカップにはこれらノン・リーグのチームも全て出場します。対して、リーグ・カップ(2011-12季は「カーリング・カップ(Carling
Cup)」)は、プロ・リーグ所属の92チームのみが出場します。
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