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バンドル・チケットとは?

各クラブで、時々目にする言葉ですが「バンドル・チケット」というものがあります。これは、文字通り、複数の試合のチケットをバンドルしてセットで販売するチケットのことを指します。

具体的には、例えばボルトンが2011年12月に大々的に売り出していたものですが、2012年1月21日リバプール戦、1月31日アーセナル戦、2月11日ウィガン戦の3試合をバンドルして、単品での一般販売に先駆けてしかも割引価格にて販売していました。

バンドル・チケットは、そのセットになっている試合のチケットの1部を別の人に譲る、ということができません。あくまで一人のファンが全試合に行く際にバンドル・チケットを購入することが出来ます。

このバンドル・チケットの目的は、第一にはファン・サービスです。言うまでもなく、多くの試合に足を運ぶ地元のファンにとっては、バンドル・チケットは前倒しで購入で来てしかも割引価格となるため、トクです。クラブ側としては、そのおトク感のためにより多くのファンに来てもらえば割引しても売り上げが上がる、というわけです。

もう一つの理由としては、アウェイ・サポーターの購入を実質的に制限するという目的もあります。上記の例の場合がそれに該当すると思われます。要は、近場のチームとの試合の際に、アウェイ側のファンがアウェイ・チケットを入手できない場合にホーム側のチケットを買って入ってしまう、というルール違反をする人が中にはいます。これは、ホーム、アウェイを分離しているのにホーム側にアウェイのサポーターが入ってしまっては安全性の問題も発します。

そのような理由から、ルール違反が起きそうな試合を、バンドル・チケットという形で別の試合とセットで販売することにより実質的にアウェイ・サポーターのホームでの購入を阻止することが出来ます。(ルール違反を企てる人も、さすがに自分のチーム以外の試合の分までお金を払う気にはなれないでしょうから)。

余談ですが、上記のボルトンの例で言うとリバプールとウィガンが「近場」に当たります。ウィガンのファンはアウェイ・チケットが売り切れることはあまりないので、どちらの側のファンを「実質的に阻止」しているかは容易に想像できます...

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