プレミアリーグ観戦ガイド

観戦記
2009/05/02 マンチェスターシティ 3-1 ブラックバーン

マンチェスター訪問

さてマンチェスターにはコーチに乗って行くことになり、みんな揃って8:46にホテルを出発する。コーチステーションには徒歩5分程度で着くのだが、バスは意外と時間きっちりに出発することがあるため早めに行かねばならない。

そんなこんなであせって歩いている道中、ふと上から液体がふってきて頭を直撃した。隣にいたBさんもその液体を受けた。二人で「これは単なる水かしら」と言って手で頭をさすると、なんと鳩のフンだった。なんというスタートだろうと苦笑しながら、二人で頭を拭きながら、コーチステーションに急いだ。着くとバスは既に乗り場に入っていた。というか、乗り場を見るとリーズ行きのバスがあったので、これだろうと思って運転手さんに聞くとやはりそうだった。鳩のフンの処置をしている暇もなく、急いで乗り込んだ。

55分後にマンチェスター市内のピカデリー近くのコーチ・ステーションに着き、まずは有料トイレに入って鳩のフンを拭くことからマンチェスター観光の一日が開始した。

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 ■オールド・トラッフォード

ツーリスト・インフォメーション・センターに行き、オールド・トラッフォードへのへの行き方を聞いたところ、スタジアム・ツアーに参加するならここから予約すれば安くなる、と親切に(?)教えてくれた。さすがに誰もお金を払ってまでスタジアム・ツアーに参加する気はなかったので、お礼を言って断った。

時間はあまりないかもしれないが、とりあえず行くだけにした。トラムとバスの一日券を買えば安上がりだと教えてもらい、£5.50の券を買うことにした。たどりつくと、自動発券機で£5.5のチケットを購入することが意外に苦戦するものだと知り(スタッフの人がお札とコインをだましだまし入れてやっと出てきた!)、3本くらいトラムを見送った後でオールド・トラッフォード行きのトラムに乗り込んだ。
オールド・トラッフォード駅のホーム。クリケットのスタジアムがすぐ横に見える

オールド・トラッフォード駅前

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 ■オールド・トラッフォード駅からスタジアムへ

駅を降りて、まっすぐ歩く。すぐにクリケット・グラウンドが目についた。クリケット・グラウンドでは試合が行われていたらしかったが、その前を通り過ぎてフットボール・グラウンドの方に行く。この日はチームはアウェイの試合で、地元のファンは既に出発した後だったと思う。その時にスタジアムの前には、いかにも観光客らしい人々がパラパラと写真を取っているだけだった。

オールド・トラッフォード・スタジアムの中

ミュンヘン・メモリアルなどを見て、スタジアムを出た。

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 ■シティ・オブ・マンチェスター・スタジアム

市内に戻ると、そろそろシティ・オブ・マンチェスター・スタジアムに行く時間になっていた。いつもの216のバスに乗り、スタジアムへ向かう。

人がいるシティ・オブ・マンチェスター・スタジアム

13:00過ぎに到着した。やはり(前回から状況は変わっておらず)スタジアムの周辺にはパブもない。一通り周辺を歩いてみた後で、クラブショップに入ってマッチ・プログラムを買い、あとはゲートが開くのを待つことにした。ちなみに、クラブショップには、ロビーニョの写真が£10オフで売られていた。Elanoも。定価で売られていたものもあったので、これを見ていると来年誰が残るのかわかるような気がした。

クラブショップを出て、しゃべりながら時間待ちをし、適度な時間になってゲートが開いたので、さっそく入ることにした。
我々の席は3階席だったので、一番上まで歩いて行き、席に着く。

しかし、試合までには時間があった。全員でスタジアムの売店に行き、パブ代わりに高い飲み物を注文し、飲みながらシティTVで放映されているマンUの試合を見ることにした。途中、コマーシャルが入って試合が中断する風景があった。最近、イングランドではこの類の放送が出てきて非難を集めているという話を聞いていたが、これはひどいと思った。ともあれ、試合の最後までみることはできず、というか、途中でシティの試合に切り替わったところで、スタンドに戻ることにした。

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 ■ベット

スタンドに戻る途中で、例のごとく、ベットすることにした。人様の試合を見に来る時に、ほぼ毎回、何かに賭けるのだが、時によっては得点だったりファースト・スコアラーだったり、と言う感じで賭けて、これまで(自慢ではないが)一度も当たったことがない。ともあれ、前回のこのスタジアムではファースト・スコアラーにかけて失敗したので、今度は得点にかけることにした。どのくらいかとちょっと考えて、3-1にした。£5を賭け、もらったレシートを見ると、当たれば13倍で£65というふうに見えた。

3階席からの見晴らし

なんと、試合はシティが一方的な優位で進む。前半終わって3-0になったので、というか、賭けは(これまで一度も当たったことがないし)どうでもよいから面白い試合になればいいなという感じで見ることにした。理論的にはまだ「3-1」の可能性はあるものの、今日のこの感じだとシティの追加点は不可避に見えたし、ブラックバーンが得点できる可能性など皆無に見えた。

しかし、後半はあっさり状況が変化する。シティは追加点取れず苦戦し、その隙にブラックバーンがPKを得たのだった。

なんと....その瞬間に、ガッツポーズ。しかもこのPKがうよ曲折していた。2度のセーブの後で1点入って、めでたく3-1となった時には、周囲から「アウェイ・サポーターでは?」と疑われるほどに喜んでしまった。

ブラックバーン戦の観客。

その後は、さすがに気が£65の方に行き、一挙一動にはらはらさせられた。ホームチームの得点シーンに「外れるように」と願う失礼に罪悪感を抱きながらも、£65の誘惑は大きかった。

ファイナル・ホイッスルの直後に隣のAさんとガッツ・ポーズをしていたところ、周囲の人が笑って見ていた。(喜んでいた真相がわかったのかな?という感じだった)

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 ■£65

帰り道、ベッティング・オフィスに行き、さっそく換金する。窓口に行くと、既に列が出来ていた。私の前に並んでいたお兄さんに「3-1に賭けたんだけど、ここで換金できるの?」とレシートを見せて訪ねた。お兄さん「うん。ここでOK。僕も同じ3-1だったんだけど、残念ながら掛け金がもっと小さいんで」。「いくら賭けたんですか」「£2」。

そんな会話をしているうちに、自分の番になった。勿論、£65をもらえたわけだが、ただ、たまたまその窓口では紙幣が途中で不足して、£1コインだけで65枚もらって帰ることになったが。

スタジアムから市内に戻り、リバプール行きのコーチを待つ間、パブに入って祝杯(?)を上げた。その時の代金はこの£65からみんなにごちそうした。運のおすそ分け、ということだった。

金額のことはさておいても、今回のツアーがジンクス破りになりつつある予兆のような気がしてうれしかった。


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