今では世界最高峰のリーグと言われているプレミアリーグは、1992年に創立されました。それまでは、1888年のリーグ創立以来「イングランドリーグ」として、全92チームが1部〜4部まで4ディビジョンに分かれていました。「イングランド1部リーグ」に所属する20チームがそのまま「プレミアリーグ」に移行したのが1992年のことで、その時点では順次、旧2部が1部に、旧3部が2部に、旧4部が3部へと繰り上がりました。更に、旧2部(新1部)が「チャンピオンシップ」という紛らわしい名に変わり、更に旧3部(新2部)が新新1部へ、旧4部(新3部)が新新2部へ順次繰り上がったという次第です。
ただし、リーグの名前は変わったものの、合計のチーム数や昇格・降格も含めて基本的なシステムは変わりません。また、「通算リーグ優勝回数」と言う時には、慣習的にプレミアリーグ創立前の旧1部での優勝回数も含めます。
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国内外の経済がこれだけ不況だというのに、殆ど例外なくプレミアリーグのほぼ全チームが、毎年着実にチケット料金を値上げしています。例えばLiverpoolは、私が初めて行った1989年には£8、その20年後の2009年には£40と、20年間で物価上昇率500%という、他の商品では考えられない上昇率を見せています。それでもチケットは毎試合売り切れ、シーズンチケットに至っては待ち行列が30年と言われています。いかにプレミアリーグが人気があるかという実情を示しているかと思います。
しかし、それはあくまでプレミアリーグに留まった場合のこと。あるチームがプレミアリーグから降格して現チャンピオンシップで試合をするようになると、同じスタジアムなのにチケット代金は急激に下降します。もちろん、観客にしてみれば、自分のチームを応援する気持ちには変わりないものの、対戦相手がLiverpoolの時とジリンガムの時とで同じチケット代では納得しない、ということもあります。
実例として、2001-02季にプレミアリーグ所属だったレスター・シティが、降格してその翌年2002-03季にはチケット代金が£21から半減の£10となった実態を経験しました。降格するとクラブの収入が激減するという厳しい現実がここにあります。
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