素直になれなくて




彼女にデートの仕切り直しを提案したらば、「OK」を貰った。
先日、二度目の大戦後、条約締結等のイベントのおかげでプラントの軍港に缶詰状態だったアークエンジェルクルーに、プラント内への上陸許可が下りた。
「いくら任務とはいえ、クルーの皆さんもきっと退屈ですわ」というラクスの一言で。
いくらラクスとはいえ、ちょっと緊張感無さ過ぎなんじゃないのか?と思ったが、おかげでこちらはミリアリアとのデートにこぎつけた。
正直、彼女がアークエンジェルに正規の軍人として乗艦していたということが分かった時は、驚きのあまり卒倒しそうになった。
ホント、なんともなくてよかった。
プラント内を案内して欲しいと頼まれた時は、二つ返事でOKしたもののこの状況下、まぁ、忙しいっちゃ忙しいには違いない。しかし、ジュール隊は隊長が評議会の方に出向いてしまってるんで機能しない状態。ボルテールで待機つってもやることないわけで、ちょっとばかし部下を丸め込んで抜け出すことに成功。
なんといっても彼女からのお誘いだ。断らないわけにはいかない。
かなり浮かれて待ち合わせ場所に出向いたが、予想外の誤解を招いたおかげで修羅場の末、今日のデートはお流れとなってしまった。
期待が大きかっただけに、最初はすっぽかされたことに対して腹がたって仕方が無かったが、そのうちにこんな言い合いも懐かしいと思い始め、しまいにゃ愛の告白合戦になるところだった。
やっぱ雰囲気は大事だし、あのタウン誌に載ってたカフェで花束でも渡して改めて告白したほうがいいに決まっている。
俯く彼女から、再デートの申し込みの返事をもらえてホッと胸を撫で下ろしたところだった。
しかし、小さい声ながら快い返事を貰ったのに、ミリアリアはいっこうに顔を上げる様子が無い。
「どうしたの?」
「あ、うん。コレ、治さなくちゃと思って」
ミリアリアは、一度、顔を上げると再び俯いた。
彼女の視線の先にある足元を見れば、両足の親指や小指辺りに血が滲んでいる。
「ラクスに借りたミュールが新品だったから、靴擦れしちゃって」
ミリアリアは少し足を引きずりながら、ベッドに腰掛けた。
「みてやるよ」
「えっ?いいわよ!だいじょうぶ!」
「いいから」
ディアッカは嫌がるミリアリアの正面に腰をすえて、有無を言わさず片方の足を両手で持ち上げた。
かなり歩いたのだろうか?皮が捲れて血が滲み、少々腫れている様にも感じる。熱も持っている。
「傷はそう悪くないけど消毒はしたほうがいいな。痛かった?」
「・・・うん」
ディアッカは彼女の座るベッドの脇に、小さな救急箱があるのに気付きそれに手を伸ばした。
箱を手前に引くと、なにやらその下からグレーの布きれが出てきた。
なんだろうと暫くじっと見つめていたら、ミリアリアがそれに気付いたのか慌てて布きれを掴み、自分の背後に隠した。
彼女を見上げれば、頬を赤らめ顔を逸らしている。
「なに?」
「なんでもないっ!」
意味がよく分からなかった。しかし、彼女が明らかに両足に力を入れて膝をすり合わせ、必死に両手でスカートの裾を押さえている。
その様子から瞬時に理解した。
オーブ軍服はしっかり着込んでいるのに、裸足。
(あのグレーの布切れは足を治療するために脱ぎ捨てたパンストか)
ディアッカは思わず噴出してしまいそうだった。
「治療するなら、はっ、早くしてっ!」
パンストは下着だ。
ミリアリアは恥ずかしくて堪らないのだろう。先程よりも顔が赤い。
「りょーかい」
ディアッカは胡坐をかいだ足を解き、膝を立てて彼女の片足を乗せると、そっと傷口に唇で触れた。
ビクリと彼女の足が跳ね上がった。
「・・・なっ!」
彼女が引こうとする脚を握り締め、今度は唾液をたっぷり拭くんだ舌で舐めあげた。
「ひゃっ!・・・なっ!?」
予想外の行動に驚いたのか、ミリアリアは目を見開く。
「消毒」
彼女は抵抗を試みるが、まぁ、そんなものはたいしたことは無い。
指を一本一本丁寧に、特に、爪一枚一枚にぬらぬらと舌を這わせ愛撫した。
「あっ・・・ん」
彼女はとうとう堪らないとばかりに小さく声を漏らした。
「気持ちいイイ?」
舌先でチロチロとくすぐってやったら、目を潤ませ首を左右に振った。
「クス、嘘つき」
彼女の顔を見つめたまま足の甲に舌を這わせ、蛇行しながらゆっくりとふくらはぎへ移動させる。
膝の辺りまできたところで、白く肉付きのよい脚を両手で軽く左右に開いた。
「・・・っ、やめて・・・」
やめてといっている割には、そんなには嫌がっているようには見えない。そのまま思い切り大きく開かせる。 するとタイトなスカートの裾がいとも簡単に太ももの上まで持ち上がる。
強弱をつけて内腿を撫で回しながら、音を立ててきつく吸い上げる。
「あ・・・くっ」
薄いピンク色の跡が残り、彼女の体がぶるりと震え上がった。
脚を左右に開いた事によって、その最奥には薄いブルーの光沢を帯びた布キレが顔を出していた。なぜかその中心には、少し濃いブルーの部分がある。一見、模様のようにも見える。
じっと目を凝らして見つめていたならば、ジワジワとその部分の面積が広がっていく。
瞳を伏せ顔を真っ赤にさせたミリアリアが蚊の鳴くような声で「あんまり見ないで」と呟き、ピンときた。
(やば・・・)
ほんの軽い気持ちだった。本気で抵抗されたなら、すぐにでもやめるつもりでいた。
悲鳴をあげて泣き叫んだなら、すぐにでもやめて「冗談だよ」と言ったのに。
「わ、わたしこそ、早とちり・・・ゴメン、・・・っ!」
ミリアリアが苦しげに吐き出す言葉に、ディアッカは思わず耳を疑った。
何を言い出すのかと思えば、そういうことか。
そうか。もうやめてなんかやらない。やれない。
中心により近い部分に唾液をわざと垂らし、舐めあげながらそのままさらに中心を見つめた。
「やあぁ・・・ん」
頭上からは甘く鳴く声。そして、目の前ではじわじわと濃い色のブルーが面積を広げ大半を占めていった。
ディアッカはチュッともう一度内腿に口付け、ゆっくりと体を起こす。
「デートの仕切りなおしの前に、ちゃんと仲直りしよう」
もう容赦しない。
ヒクっと息を飲む音が聞こえたが、構わずそのまま覆いかぶさりながら体重をかけた。





これで終わりかよっ!と怒られそうですが、どうぞおゆるしください〜。
☆ネタがうまくなりたいので、爪の垢を下さいと某様にお願いしたところ「お腹を壊すからダメです。ディアッカさんに爪をナメナメしてもらう妄想で誤魔化して♪」っと頂いたお言葉と、
アタイのミリタンのフィギアへの願望から生まれたお話でした〜やっぱり変態チックでごめんなさ〜い。ブクブクブク〜