今年8月から横須賀、川崎、相模原で開催され、そして最終地の横浜へとやってきた「ロボフェスタ神奈川2001」。 ニュースでもすごい人手が報じられ、ぜひとも行きたいと思ってましたが、いよいよ近場にやって来たので出かけてきました。
やはり目玉は HONDA の二足歩行ロボット「ASIMO」。 1日6回開かれる15分程度の「ロボットライブシアター」に登場、いきなり3m位の高さの階段の上に現れ、驚かせてくれます。 こちらの心配をよそに、軽快なステップで一歩一歩着実に階段を下りてきます。 身長 120cm、体重 43kg。 随分と小型化されたとは言え、もし万が一にも階段を転落するような事があれば観客に怪我をさせてしまう危険性もないとは言えず、120%の自信を持っているのでしょう。 司会のお姉さんと掛け合ってステージを歩き回ったり、前に集めた小さな子供たちを相手に簡単な遊戯も披露してくれました。
ふと帰りしな、ステージ脇を覗き込むと、、、「ったく、ずっと中腰でしんどいわ。足元が全然見えへんから階段はめっちゃ怖いし。何が「手をたたきましょ〜♪」じゃ、アホくさ。やっとれんわ。」と ASIMO の中に入ってた子役...。 な〜んて事はありませぬ (__ゞ
HONDA ブースでは皮(?)を剥いだ ASIMO を展示し、モーターとゴムベルトで関節のギアを駆動している様子なども見られます。 実際に病院や家庭などに入る事を考えると、壁のスイッチやドアノブなどの操作、人とのコミュニケーションの取り易さ等から、6〜7歳児位のこの大きさが良いとの事。 実用にはまだまだ数多くの課題が山積みだそうですが、歩く動作、可愛らしい仕草などを見てると、ロボットと人間が共存する世界が意外と近い将来にも実現するのでは、と感じさせてくれました。
期 間 2001年11月16日(金)〜25日(日) 9:30〜17:30 場 所 パシフィコ横浜 入場料 当日券 大人 900円 主 催 ロボフェスタ神奈川2001実行委員会、他 テーマ 世界−ロボットたちと生きる明日
他にも、「PINO」などの二足歩行ロボ、SONY「AIBO」を代表とするペット・玩具ロボ、各大学で研究中のロボ、電動義手や歩行補助などの介護・福祉ロボ、災害救助ロボ、産業ロボなど、300台ものロボットが集まり、見所満載です。
そして予想外に多かったのが、水中に関わるロボット達。 重力を考えなくて良い分、むしろ水中ロボットの方が実現性が高いのかもしれません。 てな訳で、予定外のレポートと相成りました (^^ゞ
水中TVロボット「FM-3100」 (株)キュー・アイ
- 業務用のリモート水中カメラで、全長 24cm、重量 2.4kg。水深50mまで潜水可能で価格は120万円。
- スクリューは左右に2ヶ、中央に1ヶあり、液晶モニター付きのジョイスティックコントローラーで上下左右、自在に操作。
- カメラの上下スイングも出来て、2灯のハロゲンランプのオンオフが可能。
- 手の平に乗る位小さいため、波やうねりのある海中には不向きで、主にタンクやパイプ内などの検査用との事。
- ハウジングにこの様な推進装置と2〜3mのリモコンコードを付けて、犬の散歩みたいに海中を連れて行けるようにしたら、ハウジングの取り扱いも楽だし、魚がダイバーの大きさや泡で驚かさず、マクロが撮り易くなったりするのかも!?
自立海中ロボット「Tri-Dog1」 東京大学海中工学研究センター 浦研究室
- 水中での調査や検査、クジラの生態調査など、様々な水中探索を行う「無人自立型水中ロボット」の開発で有名な研究室。
- ただし調整に手間取ってたのか整備中で、デモはなし。
機械生物ロボット「ヤツアシカンガエビ」 (株)パトナ
- 東海大学海洋科学博物館の機械水族館「メクアリウム」向けに開発された機械生物ロボット。
- イセエビがモデルで、夜になると巣穴から出てきて餌を食べ、天敵のタコが現れると脅えるのだとか。
ウォータールーパー「MUTSU」 (株)トミー
- リモコン操作やかけ声に反応して、クルクル回ったり、唄ったり、芸をしたりする卓上型のペットロボット。
- 本体は美顔器(?)みたいな形で、MUTSU は体長3〜4cm。水深1cm程度の水に浸かった状態。
- 本体価格は3,200円。
アクアロイド「タートル・アンモナイト」 (株)タカラ
- 水中ペットロボット「アクアロイド」も、サカナタイプ、クラゲタイプに続き、4種類が登場。説明員はなく、いつ発売かどうかは不明。