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恒例のフォトエキスポに、2月28日(土)行ってきました。「日本カメラショー」と「写真・映像用品ショー」が同時開催で、銀塩カメラ、デジタルカメラ、関連用品が一同に展示されました。
お客さんは、銀塩写真が趣味の年配の男性が多く、かなり突っ込んだ内容の質問をしてるようでした。 個人的には銀塩写真には詳しくないので、主にデジカメ関連のブースと、そして中村征夫氏のフォトセミナーをメインに見てきました。
ダイビングには使えないのですが、デジタルカメラ用のハウジングが、富士フィルムとオリンパスで展示されてました。 デジカメで水中写真を撮ろうなんて人は、極めて少ないとは思うのですが、メーカー純正ハウジングが安く発売されれば、ユーザーの裾野がより広がるだろうし、今後に期待したいところです。
ちなみに、「写真・映像用品ショー」のパンフレットは無料ですが、「日本カメラショー」のは300円です。やっぱ関連用品より、カメラ本体の方に人気が集中するからなんでしょうね (^^;;
FUJI FILM FinePix700 まず目を引いたのはこのデジカメです。150万画素CCD( 実際の画像は 1,280×1,024 ピクセル ≒ 131万画素 )で、本体は極めてコンパクト、値段も99,800円とまあ妥当で、今一番の注目デジカメです。 ただ、唯一残念、というか個人的には致命的なのは、液晶モニターのコマ落ちがひどく、1秒に2コマ程度と極めて遅いことです。 これでは、動いてるものの撮影はかなり難しく、ポーズを取った人物の撮影ですら、息こらえするような感じになってしまいます。 説明員に聞くと、131万画素の画像をリアルタイムで処理して表示しているためで、その代わり、131万画素にもかかわらず、記録時間は2〜3秒と早くなってる、ということなのですが....。 ちなみにコマ落ちしない機種の場合、解像度を落とした画像を表示することでコマ数を増やしているらしいのです。 他のスペックは申し分ないだけに、なんとかならなかったのでしょうか、ホントに残念です。 写真は、防塵防滴仕様の「DS-250HD BIG JOB」の裏蓋を開けたところです。 ハウジングはかなり大きく、左側がスレブ発光のガイドナンバーの大きいフラッシュ、右側はその電池(単3×4本)で、真ん中に収めたデジカメ本体のフラッシュを感知して、よりパワフルに発光する仕組みになってます。 工事現場などでより強いフラッシュが欲しいという声が多いためとか。ハウジング外側の左上に簡易ファインダーが付けられて、値段はデジカメとセットで148,000円です。 残念ながら、耐圧は水深1mまでで、ちょっと水に入れられる程度で、シュノーケリングも無理のようです。 |
OLYMPUS CAMEDIA C-820L こちらは、「潜ルンです」でお馴染みの、UN製のハウジングを参考出品してました。 まだ試作品で、発売は検討中とのことですが、耐圧は水深3mまでで、残念ながらダイビング用ではないそうです。 操作ボタンがたくさん付いてて、ハウジングの外から、かなりの操作が出来るようです。 見た目は「潜ルンです」とほとんど同じなので、ダイビング用に簡単に出来そうな気もするのですが、どうなのでしょうか。 →4/11から、CAMEDIA(C-840L/820L/420L)専用の防水防塵プロテクタPT-001として、定価15,000円で発売されるそうです(98/04/04) |
フォトセミナー「海に魅せられた30年」中村征夫 フォトエキスポ自体、宣伝がそう大々的に行われてなかったし、セミナー内容についても小さく書かれてただけので、ほんと直前になって気付いたのですが、15:00〜16:00に中村征夫氏のセミナーがあるのを見つけ、聞いてきました。 お客さんにどの位のダイバーが含まれてたのかは分かりませんが、開演30分前にはすでに100人程が並び、300人程の会場はほとんど満席になりました。 内容は、沖縄・座間味のハマフエフキ、キンメダイの群れ、オホーツク海のダンゴウオ幼魚、クリオネ、マレーシアのナポレオンフィッシュ、カンムリブダイ等、数々のスライドの紹介と、BGMを入れて編集した、15分程のガラパゴスのスライドショーの上映でした。 中村氏いわく、この32年間、いかに相手をだましてシャッターを切るかのくり返しだそうです。 最近は、海は水の最終地点だからなのか、陸上写真家が水中写真を撮ることが増えたそうで、逆もまたしかり、海の汚染は陸上から来るものであり、中村氏も陸上写真も撮るようにしたそうです。 また、きれいな海だけでなく、東京湾の撮影をライフワークにしていて、お台場の海に力強く生きるイソガニ、カレイ、アナゴなども紹介。 ちなみに9月には、ニューヨークのハドソン川で潜る予定だそうです。 また北海道・奥尻島ではあの津波の被害にあい、泊まっていた民宿は影も形もなくなり、機材すべてを失いましたが、他の人のコンパクトカメラ1台とフィルム1本だけがあり、直後の現場の様子を1枚1枚魂を込めて撮ったそうです。 その時の様子と、その後、30m程沖合いの海に潜って撮った、家屋やトラックの残骸、水道の蛇口に住むギンポも紹介。 また、人口増加、家畜の野生化、エルニーニョの影響で、貴重な生物たちが絶滅の危機にある、ガラパゴスの海の、ウミガメ、ペンギン、アザラシなどを紹介。 なお講演終了後は、17冊だけですが、写真集のサイン即売会が行われ、あっという間に売り切れてました。 |