■パラオ

本 数62〜66本目
日 程98.04.26〜98.04.30
内 容ファンダイビング
場 所4ボート:ユウカク(2本)、ブルーコーナー、ゲドブス・ウォール  1ビーチ:マラカル・ビーチ
透明度5〜15m
水 温29〜30℃ ウエットスーツ
見た魚ナポレオンフィッシュ(メガネモチノウオ)、ブラックフィンバラクーダー、ホワイトチップシャーク、コバンザメ、タイマイ、ダツ、マダラタルミ、カスミアジ、ウメイロモドキ、ユメウメイロ、クマザサハナムロ、トゲチョウチョウウオ、フウライチョウチョウウオ、カスミチョウチョウチョウウオ、ミゾレチョウチョウウオ、スダレチョウチョウウオ、ミスジチョウチョウウオ、フエヤッコダイ、ミナミハタタテダイ、ツノダシ、オニハタタテダイ、ソメワケヤッコ、フタスジリュウキュウスズメダイ、ミスジリュウキュウスズメダイ、ネッタイスズメダイ、ロクセンスズメダイ、ハナビラクマノミ、クマノミ、ツユベラ、アカマツカサ、ヤシャベラ、セナスジベラ、ヒレグロコショウダイ、アジアコショウダイ、ツマリテングハギ、モンガラカワハギ、アカモンガラ、ゴマモンガラ、クマドリ、ヘラヤガラ、アオヤガラ、ホンソメワケベラ、等。


なお今回、水中デジカメプロジェクトの文月氏のご好意により、MPEG カメラ(HITACHI MP-EG1)をお借りすることが出来た。 せっかくなので、自分の QV-100 と2台持ち込んで比較してみようかとも思ったのだが、いかんせんそんな体力もダイビング技術も無く、ましてや今年初ダイブ、しかも流れの早いパラオの海ということで、初日のダイビングは使い慣れた QV-100、2日目のダイビングと3日目のシュノーケリングツアーに MPEG カメラを使う事にした。

詳しいレポートは文月氏のHPに載っているが、QV-100と解像度は同等なものの、はるかに発色が良く、HDカードで 3,000枚も撮れ、しかも動画が撮れる、という事でなかなかのものである。 こうなってくると、今度はメガピクセルのデジカメ、はたまた3CCDデジタルビデオなどなど、ますます欲しくなってしまう.. (^^;;


'95/12のグアム、'97/8のサイパンに続いて、今回で3度目の海外ダイビング。 ドリフトダイビングの経験がまだなく、パラオはまだ早いかとも思ったが、サービスできちんとレベル分けしてくれるとの事で、ダイビング雑誌「Marine Diving」に広告のあった「アクアリゾートツアー」に、3/13(金)電話予約して申し込んだ。

ここでひとつハプニング。 帰りは4日目の夕方に出発する3泊5日のはずが、フライトが変わり5日目の深夜2時に出発する4泊5日となり、1泊分の1万円が追加になると言う (;_;)。 電話した日が13日の金曜日だけに.....てなわけないか。

4/26(日)、いよいよ出発の日を向かえる。 6:15家を出て、7:12日暮里から京成急行(1,000円)に乗り、8:18成田空港第2ターミナルに到着する。 8:35手続きを終え、施設使用料(2,040円)を払い、例によって全席禁煙のマクドナルドで朝食。 さすがゴールデンウィーク中で入国審査はしばし並び、15分程かかった。

パラオへの直行便はないため、グアム経由のフライトとなる。 今回利用したのはコンチネンタルミクロネシア航空で、全席禁煙でありがたい。 30分遅れの11:10、CS962便で離陸する。 機内食はパン、パスタ、サラダ、ケーキ、飲物の腹7分目の軽食。 機内は冷房が強烈に効いて毛布2枚を被るがそれでも寒いくらいである。 3時間のフライトで、15:05(現地時間:時差+1時間)グアムに到着する。 乗継ぎが4時間以内なら入国の必要はなく、きれいになった空港内で時間をつぶす。 両端にDFSがあるが、30分程で見終わってしまう。 空港内は、入場料4$のバー以外は全面禁煙で、日本も早くこうなってもらいたいものである。 また、冷房が効いてて快適であるが、ソファーは肘掛けが固定され、横になることは無理である。

いい加減暇を持て余した後、18:05CS953便に搭乗、18:30離陸、2時間のフライトで、19:35(現地時間:時差なし)パラオのコロール空港に到着する。 自宅を出てからなんと13時間、けっこうかかった。 年に数回、名古屋から出てるチャーター直行便なら4時間のフライトでつくそうで、ぜひ東京からも出してもらいたいものである。

現地ベラウツアーの送迎でホテルへ向かう。 '96/9に崩落したKBブリッジは、現在仮橋がかかっている。 現地の人20〜30人が両サイドで夜釣りをしている。 浮橋の為、急勾配の上り下りがあり、最徐行で渡る。 かなり曲がりくねった道を進み、20分程でパラオホテルに到着する。

グアム空港 パラオホテル
p_kankyo.jpg
アクアマジック ボート
(by CASIO QV-100)
 
パラオホテルは値段が安いだけあり、不潔と言う訳ではないが、かなりボロい (^^;;。 去年改装したと観光ガイドに載ってたのだが、それは部屋によるらしい。 うるさくて効き目の弱いエアコン、冷蔵庫、バスタオル、石鹸はある。 ただし、テレビ、内線電話、時計、ホテル説明書・観光案内、シャンプー、歯磨きなどはない。 部屋に入った瞬間は「うわ〜っ」という感じだが、住めば都、1晩たてば何ということはなくなる。 小さいアリが時々チョロッと出るが、噛まれるような事はない。 しかし食べ物を裸で置いておくと、かなりたかられるらしい。 水はやや褐色で飲めない(まあ海外ではミネラルウォーターが常識であるが)。 シャワーはちゃんと出るが、雨不足でダムが枯れ、ここ一ヶ月位、給水制限中との事で、朝と夕方1時間ずつ以外は水がでない。 ホテルにもよるが、貯水タンクがあればそれ以上水が出て、パラオホテルの場合、夜中と昼間以外は大丈夫だった。 ただし夜中にトイレを流すと、朝7時頃まで水が出ないので、注意が必要である。 しかし、なぜかお湯だけは1日中出てた。 コンセントは日本と同じタイプで、110V60Hz。短期間の使用なら問題ない。

4/27(月)、6:00にはもう強烈に晴れている。 パラオホテルはレストランがなく、7:00ホテル1階のコンビニ「アサヌマ」でホットドッグ、海苔巻を買い朝食。 8:10ダイビングサービス「アクアマジック」の送迎でホテルを出て、20分程でサービスへ到着、早速準備する。 さすがGWだけあり、ボートを3船も出している。 私の乗ったボートでは、客13人に対して、ガイドは日本人2名、パラオ人1名の計3名、ドリフト中心の海でも安心である。 9:00高速ボートで出港、海はほとんどベタ凪状態である。 シートの屋根付きで日焼けは防げるが、風が強烈なので上に羽織るものがないと寒いかもしれない。 50分程でポイントに到着し、10:02〜10:54「ユウカク」で潜る。 ここは「007」とかも言われてるマンタポイントである。 やや流れがある中、20分程待つがついに現れず、あとは根の上を適当に流す。 流れが左後方からあり、右に流されないよう、フィンキックしなくてはならないので、ちょっとしんどい。 マンタ狙いの場合、外すと結構つまらないもので、ガイドも恐縮していた。

11:30無人島に上陸、和食の弁当を食べ、1時間ほど休憩する。 2本目もまた「ユウカク」で12:52〜13:58潜る。 またまた30分位待つが、日頃の行いが良くなかったのか、結局マンタは現れなかった。 水温は29℃と暖かいが、じっと待ってるとさすがに寒くなり、あたりで小物をちょろちょろ見て回ってた。 ガイドもサービスのつもりか、50cm程のタイマイを捕まえて見せるが、これはいただけない。 最後は適当に流しながら、残圧の少なくなった順に、グループを3回に分けて浮上していった。

p_napo2.jpg
p_napo3.jpg
ナポレオン
p_bara2.jpg
バラクーダー
(by HITACHI MP-EG1)
 
4/28(火)、昨日と同じく8:10の送迎で、8:50出港し、9:59〜10:43いよいよ「ブルーコーナー」で潜る。 透明度は8m位と良くないが、薄闇からウメイロモドキが絶え間なく沸いてくる感じである。 ドロップ沿いをしばし移動し、棚の上につかまりバラクーダーを待つ。 流れは3〜4割程度と言う事で、片手で楽につかまれる位である。 ガイドは1m程の長さのカレントフックにつかまり、あたりを見渡している。 数分後、ガイドの合図に振り返ると、ブラックフィンバラクーダーの大群のお出ましである。 まるで映画のテーマ曲が聞こえてくるようでもあるし、はたまた無音の時の止まった世界のようでもある。 いずれにせよ思わず見とれてしまい、写真を撮るのも忘れてしまうほどである。 群れが行き過ぎたところで移動し、今度はナポレオンとの御対面である。 60cmとあまり大きくはないが、人によく馴れ、近くに寄って来てくれる。 ガイドがナポレオンにタッチし、客にも触らせてくれるのであるが、これもどうもいただけない。 しかし、間違えなく会えるのは嬉しいのだが...

この日は潮の関係で、無人島のビーチの手前に係留しての弁当となる。 そしてシュノーケリングタイム。 透明度は5m程と悪いが、しばし波間に漂う。 また、ボートにトイレがないので、少し皆と離れて泳ぎながらのトイレタイムとなる (^^;; 休憩後、移動しようとしたまさにその瞬間、「イルカだ!」の声。 一瞬、3頭のイルカが海面に姿を現した。 その後もしばし待ったが、すぐにどこかに行ってしまった。

2本目は12:52〜13:58「ゲドブス・ウォール」で潜る。 ドロップ沿いを延々と泳ぎ続け、ゆっくりと写真を撮りたい私としてはやや物足りないポイントだった。

今回のツアーはキャンペーンで、ガイド無しのビーチダイビングが付いているので、サービスに戻った後、すぐ前の「マラカルビーチ」で潜る。 しかし、ちょうど引き潮の時間帯なので、水深も数十cm〜4.5mと浅く、透明度も5m位とよくない。 ダイビングでなく、シュノーケリングで十分だったのかもしれない。 それでもサンゴに群れるマンジュウイシモチなどの小魚をのんびりと眺め、それなりに楽しんだ。

4/29(水)、帰りのフライトの時間からすると午前ならもう1本潜れたのだが、初日に予約してなく潜れず、前日予約したインパック・ツアーズの「カヤック&ロックアイランドツアー」にでかけた。 8:45の送迎で、10分程で到着、手続き後、早速出港する。

ダイビングボートに比べると随分と遅いボートで、1時間ほどで無人島ビーチに到着する。 そこからシーカヤックの旅に出る。 シーカヤックと言っても、上にそのまま座るタイプで、転倒もまずなく、公園の池のボートとさほど変わらない。 ボートの航路から外れたロックアイランドの間を1時間ほどのんびりと漕いで回る。 日差しが強烈なので、なるべく島沿いを移動する。 ロックアイランドにいる動物は、鳥と猿くらいだそうで、手をパンパンと叩くとコウモリが飛び出したりする。

昼は、テーブルやトイレのある無人島に移動し、和食弁当を食べる。 休憩後、餌付けされてるビーチでシュノーケリングをする。 足が立つ所には、オヤビッチャやチョウチョウウオ類など、お決まりの小魚がびっしりいる。 ちょっと深場に移動してみる。 パンフレットにはナポレオンも出ると書かれていて、そんな誇大広告ありかいなと思ってたら、げっ、ホントに出やがった。 60cm程と小さ目だが、水深5〜6mのところをのんびり泳いでいる。 ちょっと潜って側に行こうとするとあっという間に逃げられてしまう。 まぁ、これが自然本来の姿なのだが。 しかし、シュノーケリングでナポレオンが見られるなんて、すごすぎる。

再度移動し、次のポイントでシュノーケリング。 またまたナポレオンの登場。 今度のは1mとでかいが、やはりちょっと深場にいて、側には寄れない。 また、食パンで餌付けると、ユメウメイロやロクセンスズメダイなどにすっかり囲まれる。 結構強くつつかれ、水着1枚なのでちょっと恐い。 ダツも1匹、回りをウロウロしていた。

p_kayaku.jpg
シーカヤック
(by HITACHI MP-EG1)
 
17:00港に戻り、17:45宿へと帰る。 シュノーケリングをしたのは、御蔵島のドルフィンウォッチングに続き、正味2回目であるが、今回は水着1枚でシュノーケリングをしたため、背中と腿の裏やふくらはぎが真っ赤に日焼けしてしまった。 そう言えば、シュノーケリングの前に、何の説明も注意事項もなかったのである。 また、レンタルのセットはあるのだが、マスクとシュノーケリングは自分のを持ち込んでいた所、シーカヤック中に、パラオ人のアシスタントに勝手に使われてしまった。 しかも、お客がシュノーケリングしている間、彼らがどこまで注意して見てくれたのかも不明で、何か事故があったときの事を考えると結構心配である。

ちなみに、パラオでダイビングやシュノーケリングをするには許可書( DIVE PERMIT )が必要で、1ヵ月間有効で15$。 ごくごく希にチェックがあり、不携帯だと100$の罰金を取られるそうである。

4/30(木)帰りは、深夜2:45発のフライトの為、仮眠を取り、0:00にチェックアウト、0:15送迎のマイクロバスに乗り、0:45空港に到着する。 パラオ空港は、看板が手書きな位のローカルさで、エアコンはなく、深夜とはいえ蒸し暑い。 搭乗手続きにしばし並び、出国税20$を払い、出国ゲートが開くのを待つ。 2:00エアコンの効いた待合室に入り、2:20CS954便に搭乗、2:40離陸、とうとうパラオを後にする。 菓子が出たり、寒かったりであまり眠れないまま、5:15(現地時間:時差+1時間)グアムに着陸する。 ミクロネシア航空のカウンターで手続きをし、6:00CS961便に搭乗、7:00離陸する。 この便は空席が目立ち、3席を独占したのだが、やはり朝食が出たり、寒かったりで、なかなか眠れない。 9:05(日本時間)成田に着陸し、10:03JR在来線に乗り、12:30無事帰宅した。

かかった費用は、4泊5日・4ボート・フリービーチ(昼2食付)で 123,800円、AIU保険 6,000円、成田空港使用料 2,040円、グアム空港使用料 500円、ダイビング許可証 15$(2,016円)、シーカヤック&ロックアイランドツアー 85$(11,424円)、パラオ出国税 20$(2,688円)だった。(1US$=134.4円)

これまでの中で1番のポイントは、と聞かれると答えに困ってたのだが、今回の「ブルーコーナー」は間違いなく、No.1のポイントとなり、またぜひ潜りに行きたいところである。 しかし、その他のポイントは、マンタを外したせいもあるのだろうか、沖縄とそう変わらない感じがした。やはりケラマの海が世界一、という人がいるのも何か納得できるのであった。

graph   ・ パラオリンク

  アクアマジック ダイビングサービス

  ベラウツアー ツアー会社

  日本パラオ協会 観光案内、他


[Home] [Back]  " My Diving Page " by Lonver at 98/05/02.