■沖縄本島

本 数103〜108 本目
日 程99.12.27〜30
内 容ファンダイビング
場 所2ビーチ:砂辺カリフォルニアサイド×2 4ボート:チービシ神山南×2、読谷漁協ジンベエザメポイント、残波岬
透明度8〜25m
水 温22〜23℃ ドライスーツ+フード
見た魚ジンベエザメ、クレナイニセスズメ、ソラスズメダイ、フタスジリュウキュウスズメダイ、アマミスズメダイ、レモンスズメダイ、クマノミ、ハマクマノミ、ハナビラクマノミ、グルクン、ツバメウオ、ツバメタナバタウオ、クマドリ、カスミアジ、オジサン、フタスジタマガシラ、テングカワハギ、モンガラカワハギ、ソウシハギ、ロクセンスズメダイ、デバスズメダイ、スミツキトノサマダイ、フエヤッコダイ、スミレナガハナダイ、ツノハタタテダイ幼魚、ハタタテダイ、ツノダシ、アカククリ幼魚、イロブダイ幼魚、ハナゴイ、ホシゴンベ、メガネゴンベ、サラサゴンベ、ヤマブキベラ、クギベラ、クロユリハゼ、アオギハゼ、ホホグロギンポ、オウゴンニジギンポ、ニジハタ、カンモンハタ、アカマツカサ、ハタンポ、ハナミノカサゴ、ヘラヤガラ、サビウツボ、クロハコフグ幼魚、ミナミハコフグ幼魚、ハリセンボン、コブシメ、オニヒトデ、ウコンハネガイ、シンデレラウミウシ等。


年末どこで潜ろうかあれこれ悩んでダイビング雑誌をパラパラ見ていると、ジンベエザメの生け簀で潜れるツアーが目にとまり、つい反射的に申し込んでしまった (^^;;。 12/10 電話予約し、出発1週間前に届いた案内を見ると、なんと行きの飛行機が 5:55発で 5:30 羽田空港集合との事 (ToT)。 仕方なく、前日は羽田空港近くのホテルに前泊となる。

12/26(日) 19:20 自宅を出て、JR大森駅からタクシーで約15分(1,540円)、アーバンホテル太田市場に、21:00 チェックインする。 何もする事もなく、翌朝も早いのでとっとと眠りに就く。

12/27(月) 5:20 の無料送迎バスで 5:30 羽田空港へ到着、団体カウンターで係員にせかされながら手続きを済ませる。 5:55発という無謀な時間帯にも関らず、ほぼ満席状態。 ANA 991 便で 6:10 離陸、8:35 那覇に着陸した。 この日は午後からのオプションダイブとなっており、案内通りDSに電話をかけるが留守電状態。 おかしいなと思いつつ、1Fそば処「琉風」で沖縄そば(525円)の朝食をとる。

再度電話をするが、いまだかからず。 一抹の不安を感じながら、DSへと向かう事にした。 9:37 知花(大山経由)線(124系統)の路線バスに乗り、10:10 安謝橋へ(200円)、徒歩10分程でDS「SEA MAX DIVING CLUB」に到着した。 が、ツアー会社から予約が入ってないと言う...。 とりあえずクーポン券を渡し、潜れることになったが、2ボートの予定が2ビーチに...。

コンビニで弁当を買って、車で50分ほど北上し、「砂辺カリフォルニアサイド」で 12:50〜13:27 潜る。 苔むす岩場からのエントリーである。 魚はけっこう少な目だが、アカククリ幼魚、イロブダイ幼魚などが見られた。 ガイドも不思議がってたが、オウゴンニジギンポが10匹位で群れていた。 繁殖か何かだったのだろうか? 休憩後、同じポイントでコースを変えて 14:28〜15:05 潜る。 ミナミハコフグ幼魚、コブシメが目玉だろうか。 サンゴはかなり悲惨な状態で、死んで苔の付いてしまってるのがほとんどだが、それでもオニヒトデがあちこちで見られた。

宿まで送ってもらい、17:00「ホリデイ・イン・エクスプレス那覇」にチェックインする。 そう言えばいつもは民宿で、ダイビングでホテルに泊まるなんて久々の事である (^^;;。 夕食は付いてないので、15分程歩いて国際通りへと出かける。 牧志公設市場にはコブシメやハリセンボン、その他にもダイバーにとっては貴重なお魚たちが並んでいる。 魚介類を避けたわけではないのだが、2階の食堂でゴーヤチャンプルー(定食で500円は安い!)を食べる。 また、地元の人が普通に食べるのはともかく、観光客が高いお金を払い、興味半分に希薄な種のお魚を食べてしまうのはどうも...。

12/28(火) 7:00 ホテル2Fのレストランでバイキングの朝食。 特に沖縄風という事はなく、普通の和洋食で、納豆もある。 8:45 送迎車で5分、泊港北岸の「イナーナマリンサービス」へ到着する。 50人位は乗れそうな結構大きなダイビングボートで約50分、「チービシ神山南」で 10:03〜10:56 潜る。 昨日よりは魚は多く、クマノミやチョウチョウウオ類など、やっと沖縄の海に来たなという感じである。 サンゴもまだましだが、やはりオニヒトデが目立ち、その食害で白くなったサンゴもちらほら見られた。

そしてボートに戻ってくると、大勢のダイバーが船底に張り付いている。 いやにスタッフが大勢載っているなと思っていたら、年末の船底大掃除とのこと (^^;;。 仰向けで揺られるのはとても酔いやすい為、相当の重労働だそうである。 休憩後、同じポイントで 11:49〜12:43 潜る。 1本目とあまり変り映えせず、最後はフリータイムとなるがそこそこに引き上げた。

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ジンベエザメ
(by CASIO QV-100)

12/29(水) いよいよ待ちに待ったジンベエザメとのご対面の日である。 生け簀は読谷漁協が管理しており、DS「トップマリン残波」を利用しないと潜れない。 8:25 イナーナマリンサービスの送迎車で約1時間、ようやく到着する。

テレビ取材を受けた時のビデオを見てから、簡単なレクチャーを受ける。 飼われているジンベエザメは4.6mと8mのメス2匹。 生け簀は直径30m、深さ10mの円柱形で、上部は水深6m。 しかし下の網はたるませてあるので、中心部は水深25m程度。 網にはガヤが付いてるのでグローブ着用。 エントリー後は網の外から3分ほど観察し、まずその大きさに慣れてから中に入り、ガイドがオキアミで餌付けした後、自由に動いていいとの事。 触るのは構わないが、目と生殖器には触れてはいけない。 迫ってきたら手で口を押し返す、尾ビレはかわせるスピードなのでよける。 ジンベエザメのストレスの関係で中にいられるのは25分間まで。 追いかける運動量、そしてかなり興奮するのでエアの残圧には注意、等々。

そしていよいよ、ボートで約5分、「読谷漁協ジンベエザメポイント」で 10:32〜11:08 潜る。 エントリーすると、すぐに巨大な生け簀が目に入ってくる。 網の外からジンベエザメの姿を目にしたまず最初の感想は「デカイ!」という事。 そして「恐い!」という気持ちが後からジワジワと湧いてくる。 テレビ番組の罰ゲームでお笑いタレントをジンベエザメの前に放り込むというのをたまに見かけるが、彼らがメチャクチャ怖がるのもあながちウソじゃないなと思えてくる。 ジンベエザメは極めて大人しいということを知っていて、さらに望んでやってきたにもかかわらず、その迫力には思わずビビッてしまうのだから。

しかし、何度か目の前を通り過ぎるのを見ていると次第に慣れ、今度は一刻も早く中に入りたい、という気持ちに変わってくる。 ようやく入口の網がめくられ、一人一人中へと入り込み、まず網につかまり待機する。 ガイドが10kgのオキアミを使って餌付けを始めると、時には袋ごと吸い込まれてしまう時もあるそうで、ジンベエザメがかなりの勢いで突っ込んでいく。 回りでは沢山のツバメウオがおこぼれを頂戴しているが、そんなのは目に入らない (^^ゞ。

餌付けが終わったところで合図が出て、待ちかねたように皆一斉に網を離れてジンベエザメへと向かう。 ジンベエザメも目があまり良くないので、ダイバーの泡をオキアミと勘違いして、大口を開けて迫ってくる。 サメ肌というものを一度触ってみたかったので、左手のグローブを外して触れてみる。 なるほど、表面の皮は目の細かいサンドペーパーのようであるが、その下の肉はもっちりしていて心地良い感触である。 一度、大口を開けて迫られ、結構ドキドキしながら手で押し返すが、ジンベエザメは優しく避けてくれる。 説明されていたが、すれ違う時、保護のために目がボコッと引っ込んだのはちょっと気味悪かった (^^;。

背ビレにつかまっている人もいる。 ついつられて、つかまってみるが、振りほどこうとして嫌がっているのがありありと分かり、すぐ手を離した。 何度もつかまれたりしたせいか、そのうちジンベエザメもダイバーを避けるようになってくる。 そうこうしているうちに、あっというまに時間が過ぎ、泣く泣くエギジットとなる。 それにしても余りの迫力に写真はブレブレ、全身写真を撮るのも忘れてしまった。 透明度があまり良くないのと、焦点距離が40mm相当というデジカメの問題もあったが...(^^ゞ

ちなみにこのジンベエザメは生け簀に入れられてから数ヶ月。 しかし冬場の低水温は好まないため、この先いつまで入れておけるか分からないという。

お弁当休憩後、ボートで約20分、「残波岬」で 14:34〜15:15 潜る。 水深35mの洞窟がお目当てで、途中、スミレナガハナダイがいたのだが、時間が限られてるのでとまってる時間はない。 奥行き30mの洞窟は本当の真っ暗闇で、途中で一目散に逃げ出してしまう人もいるというのも納得である。 ハタンポ、アカマツカサ、ハナミノカサゴなどお決まりの魚がいる。 深場はあまり好きではなく、何にもまして、ジンベエザメの後では何を見ても上の空の一本だった (^^ゞ

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海洋博公園の水族館
12/30(木) この日は遅い飛行機での帰りとなるため、那覇から遠くてなかなか行かれなかった海洋博公園の水族館に行く事にした。 最初、路線バスでの移動を考えていたが、名護バスターミナルまで2時間、そこからさらに1時間、しかも本数が少なく、計算すると滞在時間がほとんどないようなので、船で移動する事にした。

8:30 チェックアウトし、器材をフロントで預かってもらう。 徒歩5分、とまりん1F「沖縄マリンジェット観光窓口」で、「水中翼船マーリン ( ※ 残念ながら経営不振で00/2/15に運航停止 )」のチケットを購入する。 往復 6,300円だが、空港で貰った割引クーポンで 5,950円。 無料送迎バスで北岸へと移動し、9:10 泊港を出港する。 いつ船体が持ち上がったか良く分からないが、確かに波の揺れはない。 ジェットエンジンのため、飛行機のような音と震動がある。 また、緊急時には着水して自動車並の制御距離で停船するとの事で、シートベルト着用となっている。 伊江島を経由し、10:40 本部(エキスポ港)へ到着する。 シャトルバス(140円)で7〜8分、中央ゲート前に到着する。

海洋博公園はだだっ広く、公園自体は入場無料だが、施設によっては料金が必要である。 あいにくの小雨降る中、11:00〜11:15「おきちゃん劇場」(無料・1日4回)のイルカショーを見学する。 バンドウイルカ、カマイルカの様々な芸、そしてゴンドウクジラのジャンプは豪快である。 そして「水族館」(670円)へ入場する。 館内はあまり広くなく、20〜30分で回れてしまう。 が、ここの大水槽にはマンタが2枚、そしてジンベエザメがいるのである。 しかし新水族館を隣に建設中との事で、施設は古く、しかも手入れはサボられてしまっている様子 (-_-)。 ガラスはコケが拭いてなく、水槽内も薄暗くて見にくい。 それでも、しばしボー然と見とれてしまった。

いったん水族館を出て、11:50〜12:05「いるかスタジオ」(無料・1日3回)を見学する。 ここはプールを側面から見られるようになっていて、イルカの生態や、どうやって調教するのかなど説明してくれる。 目隠ししてパイプの材質を判別したり、将来の繁殖のため、下腹部をつつくとニョキッとナニが出てくるという芸(?)も (^^;;。 イルカのジャンプを水面下から見ると、かなりの勢いで着水した後、水深3m位の水底によくぶつからないものだと感心する。

また水族館に戻り、ジンベエザメ、マンタ、ナポレオンフィッシュ等など、ボーと眺めたり、マナティー館、ウミガメ館(各無料)などを見て回ったりした。

帰りは雨の中しばし待たされ、20分遅れの 15:40 シャトルバス(140円)でエキスポ港へ、16:10 マーリンで、やはり伊江島を経由し、17:40 泊港北岸へ到着した。 ホテルに戻り器材を受け取り、泊高橋バス停へと向かう。 空港直行のバスがあるはずなのだが、うっかり路線情報を忘れてしまい、よく分からない (^^;;。 仕方なく那覇バスターミナル経由で行く事にし、18:08〜18:20 那覇BT(200円)へ、18:40〜18:50 那覇空港(200円)へ到着した。

手続きを済ませ、1Fそば処「琉風」でソーキそば(682円)を食べ、土産探しで時間をつぶす。 20:10 ANA 92 便で離陸する。 客は2〜3割位なのだが、前方と後方にまとめられている。 窓際の席に移るが、悲しいかな雨の為、雲で夜景は何も見えない (;_;)。 21:50 羽田に無事着陸、23:45 帰宅した。

なお、今回かかった費用は、ツアー費(3泊4日、往復エア、朝3食、ジンベエ1+3ボートダイブ)94,800円、オプション2ダイブ 8,000円だった。 しかしこのツアーは、前泊を必要とする 5:55 発の始発便、そして 8:40 那覇到着後、15:00 ホテルチェックインまでのフリータイム、最終日は最終便手前の便で人によっては終電で帰れない等、あまりに無謀なプランである。 しかも、初日のオプションダイブは手配ミスされてるというお粗末さ...。 さらに、実は手配時にもひと悶着あったし...。

今回、沖縄方面10回目にして初めて本島で潜ったのだが、やはり海の状態は良くなかった。 しかし、ホテルやDSについてはサービスや応対がとても良く、気持ち良く過ごせた。

ジンベエザメの生け簀については、非難の声もあるだろう。 けれども多くのダイバーが行ってみたいと思うのが正直なところだろうし、実際に体験してみてかなりエキサイティングで、そして感動し、色々と考えさせられたのは事実である。

ジンベエザメは餌の食いつきも良く元気そうで、外観上、痩せこけてたり、皮膚に外傷があったり、ヒレが変形してたりという事はなかった。 しかし、ジンベエザメの嫌がり方からちょっと感じたのは、触れるのは良いが、つかまるのは禁止にした方がいいのではないかという事である。

またDSとしても、日々どんな観察や調査をしているのか、ツアー広告への記載、参加者への資料配布、ホームページ開設など、もっとPRすべきだと思う。 どんな根拠から接触時間を25分と決めたのか、生け簀の大きさや設置場所は適正なのか、ジンペエザメの調子を考えて中止する事はあるのか等、気になるところではある。 (もしかしてこのHPをご覧になったのか (^^;;、「ジンベエの体調不良によってはコース中止〜」とか、生態の説明とか、色々と配慮された作りになってました。あとは日頃の観察日誌とかあるとモアベターかな? (^^ゞ 00/6/24)

okinawa.gif  ・ 沖縄本島リンク

  (株)マリン観光開発 今回利用したDS「イナーナマリンサービス」
  国営沖縄記念公園 海洋博公園
  沖縄観光コンベンションビューロー 割引券付き観光案内「マンスリーオキナワ」発行
  沖縄のWWW一覧 沖縄情報HPのサーチ
  2000年九州・沖縄サミット 2000年7月21日〜23日


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