■3年目のOH(オーバーホール)の巻



都市型ショップ(某Coconut(^^;)で講習を受け、器材を購入し、ダイビングを始めたのだが、1年たった時、メンバー登録の更新に1万円弱もかかるということで、メンバーをやめてしまった。 今思えば、メンバーの間にOHしておくべきだったのだが、その後、Sプロのワランティー(OH時のパーツ代が無料になる制度)が、毎年OHしていないと受けられなくなってしまったという事もあり、なんとなくOHしないまま3年も過ぎてしまったのである。

いつも取り扱いは丁寧にしているつもりだし、フリーフローした事もなく、調子の悪いところはないのだが、車検も新車の時は3年目からだし(何の関係もないが...(^^;)、いよいよOHに出す事にした。

ただ、それまで問題なかったのにOH直後にトラブルが発生したとか、安いとこはOH講習の生徒が練習がてらやってるとか、こわい噂話も色々聞くし、ダイビング雑誌でショップをあれこれ探してみた。 その結果、どこをどうOHしたか診断書をくれて一年の保証が付き、頼めばバラして中を見せてくれるという、東京・神田の「Mr.Marine」にお願いする事にした。

事前に電話した上で、98/1/31、秋葉原駅から徒歩3分のショップへと出向いた。 電気街から外れた路地裏にある小さなショップだが、Sプロの看板ですぐに分かった。 なお、今回OHを依頼したのは、以下の2点である。

  
・ 1stステージ & レギュレーターSプロ Mark10 & R190
・ オクトパスSプロ Air II

オクトパスの Air II は、変則で SEAQUEST のBCに付けているのだが、肩から外して Air II のみ持って行った。 いつもは、一式キャリーバックで運んでいて、個々の器材の重さについては、たいして気にしてなかったのだが、初めて1stとレギュレーターを単品で運んでみて、その重さに驚いた。 今度買い替える時は、最近流行りのチタン製がいいのかも知れない。値段は高いけど....

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意外と多いパーツ錆の生じた部品
で、いよいよ分解である。 さすが手慣れたもの、レンチやOリングを引き出すツール等の専用工具を使い、あっという間にバラバラにされていった。 パーツ類は意外と多く、約40点位だろうか。 若干、塩の結晶が見られたり、赤錆が生じてるパーツもあった。 器材は涙がチョチョ切れるほど高かった分、出来るだけ丁寧に取り扱っているつもりではあったが、3年間(57本)OHしてなかった割にはきれいな方だと言われ、ホッとした。 ただ、中圧のコントロール部分がへたってたのか、既定値よりだいぶ高くなっており、もうしばらくほっといたら、フリーフローが止まらなくなるとこだったらしい (^^;;;

中には、それまで動いてたのが不思議なくらい錆だらけとか、レギュレーターから浸水しホース内がカビだらけなど、目もあてられない状態のもあると言う。 そんなレギュレーターで潜ってたら、体を壊してしまいそうである。 なお、金属部品は薬剤を使って超音波洗浄し、Oリング類など必要に応じてパーツ交換するそうである。

4日後にはOHが終了し、請求書が郵送で送られて来た。 工賃 9,000円、パーツ代 5,250円(定価の3割引)、消費税 700円で、計 14,950円だった。 きちんと毎年OHしていれば、Sプロはパーツ代はかからず、1万円弱で足りるはずであり、皆さん毎年のOHお忘れずに! (^^ゞ

乱暴な考え方をすれば、高いレギュレーターを毎年OHして長く使うよりも、安いレギュレーターをOHせずに3年位で使い捨てる、というやり方もあるのかもしれない。 ただ、Oリングなどゴムやシリコン系のパーツは、たとえ全然潜ってなくても、時系列的に劣化していくものであり、調子が悪くなくても毎年OHした方がいいという事である。 やっぱ、今回初めて内部を直に見てみて、OHの重要性を痛感した。 さてさて来年2月、忘れずにOHしなくては。


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