■1998年1〜4月の新聞記事

プールの人気者 朝日新聞 98/04/18

大分県の豊後水道で網にかかったマンボウ19匹が、県のマリンカルチャーセンターの海水プールに運び込まれ、人気者となってるそうです。6月中旬のプール開きには海に帰される予定だとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ハタタテダイ」黒潮に乗って春運ぶ 毎日新聞 98/04/15

漢字では旗立鯛と書くそうですが、鯛の仲間ではなく、スズメ目チョウチョウウオ科ハタタテダイ属の一種だそうです。春に南の海で生まれたハタタテダイの群れが、伊豆の海でも見られます。
諫早湾「閉め切り」1年・追悼の黄色い十字架・あえぐムツゴロウ 毎日新聞 98/04/12

様々な問題を抱えた干拓事業。堤防が閉め切られてから1年が経ち、かつての生命の宝庫の面影もなくなってしまいました。国の事業ってなんでこうなんでしょうか。
ラッコ再来・露の保護政策実り 毎日新聞 98/04/11

毛皮目当ての乱獲で、今世紀から日本から姿を消したラッコが、最近北海道東部の海岸に戻って来てるそうです。しかし、定置網に引っかかったり、繁殖は難しく、保護策が待たれます。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ハタタテハゼ・何の理由があって旗なんか…」 毎日新聞 98/04/08

旗を立てているように見える魚は10種類いるけど、常に背ビレを立ててるのはハタタテハゼだけだとか。外敵への威嚇、求愛などのためだと考えられるそうですが、ハタタテハゼはほんと優雅で、繊細で、かわいらしいお魚ですね。
マッコウクジラ・春の相模湾ス〜イスイ 毎日新聞 98/04/04

4/3午後、相模湾でマッコウクジラ3頭が見つかったそうです。相模湾で見られる事は珍しく、日本鯨類研究所によると、見つかったのは体長11m体重20t程のメス3頭で、子連れで南洋から北上してきたらしいとか。
環境ホルモン・魚類に影響 日経新聞 98/04/02

環境ホルモンの影響が魚類に及んでいると、水産学会で報告が相次いでるそうです。北海道近海のカレイからは検出されず、濃度は欧州の河川の千分の1程度との事ですが、関東近海のカレイから検出されたとか。最近、ゴミ焼却場で話題のダイオキシンも、昔から海水魚から検出されてるようですし、すべての汚染物質は海へたどり着く事を、もっと真剣に考えるべきではないでしょうか。
カンボジアのイルカ守れ 日経新聞 98/02/26

鹿児島・錦江湾でイルカを見て育ったサラリーマン・岩重慶一氏は、10年前、横浜で市民団体を旗揚げし、イルカの保護活動を行っています。メコン川のイラワジイルカが、乱獲、流域開発、はたまたポルポト政権下には射撃の的にされたりして生息数が激減してると知り、日本・カンボジア双方のNGOなどで昨年末「国際イルカ会議」をクラチエで開催、今年4月は横浜でも会議を開くそうです。
サンゴ礁の海から5・殺し屋増やす?開発 大方洋二 毎日新聞 98/02/16

サンゴを食べると言えばオニヒトデが有名です。過去に何度も大量発生し、サンゴが壊滅的な被害を受けていますが、やはり開発など人間による環境破壊のせいだと考えられているそうです。また、意外なことにオウギチョウチョウウオやテングカワハギなどの可愛らしい魚達も、サンゴのポリプを専用に食べてたりします。
ジュゴン守れ・比に研究所 日経産業新聞 98/02/18

鳥羽水族館は、環境破壊により世界的に減少しているジュゴンを保護するため、フィリピン・アプリット島に海洋研究所を開設し、大学研究所などと連携し、ジュゴン飼育技術の国際移転を進めると発表しました。ジュゴンといえば、沖縄の海上ヘリポート建設予定地で発見されましたが、ぜひ大切に保護してもらいたいものです。建設推進派のお偉い方を体験ダイビングさせてみるというのはいかがでしょうか、もしかしたら意識が変わるかもしれません。
鯨の動き・宇宙からキャッチ 日経新聞 98/02/13

宇宙開発事業団では、99年秋に小型衛星を打ち上げ、100〜200頭のシロナガスクジラに取り付けた送信機の電波を追跡し、1年以上にわたり生態調査すると発表しました。どう送信機を取り付けるのか分かりませんが、より影響の少ない形で保護に役立って欲しいものです。
サンゴ礁の海から4・水面下での苦しみ 大方洋二 毎日新聞 98/02/09

釣り針・釣り糸を付けたまま泳いでるツバメウオ、マンタの写真を紹介。餌付けに慣れやすい魚ほど釣られやすいけど、ヒレや体にかかってる場合もあり、自然に溶けるような釣り糸・釣り針など考えて欲しいものです。
見るとほっとする?新しいペット・クラゲ人気フワリ浮上 日経新聞 98/01/29

昨年春、ニッソーがクラゲ専用水槽を発売してから、家庭用ペットとしてクラゲを飼う人が増えてるそうです。ミズクラゲをはじめ、サカサクラゲ、タコクラゲなど、1匹4〜5千円とか。エサはブラインシュリンプで水温は19〜26℃、寿命は2年位。人間と違って悩みがなさそうで、見ていてほっとするのが魅力らしいです。
サンゴ礁の海から3・再生"空き缶ホーム"も 大方洋二 毎日新聞 98/01/26

最近、ボランティアのダイバーによる海底清掃がよく行われていますが、空き缶をはじめ、ビニール、古タイヤ、衣類、自転車など、本当にたくさんのゴミが捨てられており、悲しい気持ちにさせられます。ただ清掃の際、特に空き缶の中など、ギンポ類が住みかにしている場合があるので、注意が必要だそうです。
大好きカメ君ジュゴンちゃん 朝日新聞 98/01/08

鳥羽水族館のメスのジュゴン「セレナ」が昨年の秋から食欲不振になりましたが、どうやら一緒の水槽にいたオスのアオウミガメを引き離したせいのようで、再びカメを戻してやると元気取り戻したそうです。いたずらして飼育係がカメをいじめるふりをすると間に入ってくるとか。実にかわいらしいものです。

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