■2001年1〜4月の新聞記事

深海魚「ミズウオ」は語る・海のプラスチック汚染・過半数から発見 朝日新聞 01/04/27

昨年1〜3月に静岡県内の海岸に打ち上げられた深海魚「ミズウオ」のうち、過半数の胃の中からプラスチックごみが見つかり、ごみとしてすてられたプラスチック類の海中汚染が依然として深刻な事が裏付けられた。ミズウオは体長2m近く、銀色で細長くタチウオに似ているが、肉の9割が水分で食用に適さない。通常は水深200〜300mにすむと見られるが、冬から春にかけて湧昇流に乗って岸に近づき、生きたまま打ち上げられる。プラスチック類が引っかかった部分に潰瘍が出来たり、沢山飲み込むとエサを消化できずに死んでしまうと見られている。
海中自走ロボット使いクジラ追跡に成功・灯台研究所 読売新聞 01/04/23

東京大生産技術研究所海中工学センターは、3月16日に慶良間諸島で、沖縄記念公園水族館、KDDIと共同で、自律型海中ロボット「アクアエスクプローラー2000」を使って、ザトウクジラの鳴き声を聞き分け、追跡する事に世界で初めて成功した。ロボットは全長3m、最大深度2千m、速度3ノット、16時間自走可能で、水中マイク、音声分析器で約5km先の鳴き声をとらえ、水深40〜60mを1時間半追跡、最短50mまで近寄る事が出来た。
拍手励みに「えづけショー」 読売新聞 01/04/23

サンシャイン国際水族館の大回遊水槽で1日8回行われるえづけショーは、ダイバーの勝又美鈴さん(26)が企画、実演。新潟県の高校を卒業後、飼育の専門学校へ進み、小学生の時からの夢だった水族館のダイバーに。彼女が発案、実現させたマダラトビエイの輪くぐりは、同館の呼び物に。
ウミチュウ?色とりどりのウミウシ人気 読売新聞 01/04/22

小さなアイドルを求め、和歌山県串本の海中で「ウミウシウオッチング」がちょっとしたブームになっている。「ピカチュウ」そっくりの種類もいて、ダイバー達は数ミリから数センチの色鮮やかな「海中の宝捜し」に夢中だ。ウミウシは巻貝から進化した貝類で、国内で数百種類が確認されているが、色や形、大きさも個性的で、通称「ピカチュウウミウシ」(ウデフリツノザヤウミウシ)の他、ミノムシのような「スミゾメミノウミウシ」等に人気が集まっている。
メキシコ・密漁でウミガメ激減 読売新聞 01/04/22

バハカリフォルニア沖に生息するウミガメ5種類が密漁のために絶滅の危機に瀕している。地元住民が特別な行事の際、お祝い料理として食べる習慣があり密漁は絶えず、毎年8千から3万匹が密漁されている。
世界の沿岸域・環境破壊深刻・50年でマングローブ半減/海岸の30%が改変 日経新聞 01/04/17

世界の海岸の30%が人間による開発で大きく変えられ、マングローブの林が50年で半減するなど、沿岸域の生態系破壊が各国で深刻化していると、米シンクタンク、世界資源研究所が発表した。この傾向は先進国の他、中国、東南アジア、インドなどでも目立ち、日本では海岸保全に毎年4兆5千億円が投じられているとのデータも紹介された。
声なき叫び・地球の海フォトコンテスト 朝日新聞 01/03/31

ふだん目にする事のない海の世界の写真を公募した「第三回地球の海フォトコンテスト2001」環境部門には、漁礁を棲み家にする魚など、人間によって影響を受ける生き物たちの姿を写し出した作品が数多く寄せられた。
広末涼子さん・スキューバダイビング・もう一つの空間知る 朝日新聞 01/03/29

海にはもう一つの空間があり、それを知ってるのと知らないのとでは世界観が変わります。仕事、勉強、遊びとすべてバランスを取らなければならず、なるべく身体を動かすようには心掛けています。仕事を離れて、暖かい所に行って休む事は精神的にも必要で、スキューバダイビングは自然の中に自分を出してあげられるし、日にも当たる事ができ、運動にもなります。
針のむクジラ 朝日新聞 01/03/28

マグロはえ縄漁の仕掛と見られる20cm以上もある大きな釣り針を飲み込んだマッコウクジラの写真を小笠原で米国人が撮影、水中写真の公募展「第3回地球の海フォトコンテスト2001」で環境部門のグランプリに選ばれ、4/6-8まで池袋サンシャインシティ文化会館で展示される。
ザトウクジラ”ハワイの休日” 読売新聞 01/03/27

ハワイ諸島・モロカイ島沖はクジラの楽園で、ザトウクジラの群れが繁殖のため12〜4月に訪れ、ブリーチングやスパイホップを繰り返している。太平洋クジラ財団の調査では、ハワイのザトウクジラは近年増加し、ここ数年550〜750頭で推移してた観察個体数が、昨年末は952頭に達したという。
広末涼子さん・スキューバダイビング・水泳苦手でも大丈夫 朝日新聞 01/03/22

水の中で息が出来るから、恐いと思わなければ水泳が苦手でも大丈夫です。潜るまではおっくうになる事もあるものの、海に潜れば無重量で音も遮断され、力をほとんど使わないから筋肉痛にもなりません。あまり海底が深くないところでは海面から見える太陽の光がすごくきれいで印象的で、上の方も見て欲しいですね。
広末涼子さん・スキューバダイビング・開放感を味わえ幸せ 朝日新聞 01/03/15

元々水が大好きで、小さい頃から海でもプールでもよく泳いでいました。小学校高学年の時、家族旅行で初めて体験ダイビングをやり、それから2〜3回はしたのですが、その後はやりたくてもなかなか時間が取れませんでした。これが今年1月、セブ島でCカードを取る事ができました。日本に戻ってVTRを見てみてると、恥ずかしいくらい楽しそうな自分がいて「こんな顔をしてていいのかな」と思いました。これから本格的にやりたいですし、夏までに1回は行きたい。趣味の時間が持てるきっかけができました。
話の港 読売新聞 01/03/15

生きた化石シーラカンスの標本が、よみうりランド海水水族館の閉館に伴い、サンシャイン国際水族館に貸し出され、17日から一般公開される。この標本は'66年にアフリカ近海で捕獲され、仏政府から読売新聞社に寄贈されたもので、体長1.5m、体重54kg。
イルカ170頭・砂浜"座礁"・種子島 読売新聞 01/03/10

10日午前6時半頃、鹿児島県種子島の長浜海岸に、約1kmに渡って約170頭のイルカが打ち上げられ、既に半数が死んでいるのが見つかった。約50人がパワーショベル等で海に戻そうとしたが、引き潮でほとんどがまた打ち上げられ、死んだイルカは砂浜に埋めている。
サンゴ礁研究施設・約60年ぶりに再建・パラオに、日本が協力 読売新聞 01/03/08

パラオ共和国の首都・コロールに1月中旬、サンゴ礁の研究・保護の拠点となる「パラオ国際サンゴ礁センター」が日本の協力で再建された。'34年に日本学術振興会が「パラオ熱帯生物研究所」を設立したものの、'43年に戦況悪化で閉鎖されてたもので、建設費の約8億円は日本の政府開発援助(ODA)でまかなわれ、約8千m2の敷地に研究・管理棟の他、水族館も併設された。
ジュゴンの海を守れ・専門家ら政府に異議・普天間代替 朝日新聞 01/03/08

米軍普天間飛行場の代替施設協議会で、移設予定地の辺野古周辺がジュゴンの分布海域の中心部に当たる事が明らかになったが、政府は「自然環境への影響を可能な限り少なくして」などとあくまで建設を進める構えで、専門家や市民団体などは異議を唱え「基地新設は絶命につながりかねない」と反発を強めている。ジュゴンの生態に詳しい三重大・粕谷教授は、本島周辺のほぼ全海域で21日間調査されたにもかかわらず、発見できたのは6頭、うち5頭が辺野古を中心とする範囲に集中、ほかに生息地が見つからないという事は、この海域がジュゴンの存続にいかに重要かを示すと言う。
ホームページ・沖縄の楽器「三線」 日経新聞 01/03/03

3月3日はひな祭りだが、翌4日が三線の日というのはあまり知られていない。「NET−石垣」の中の「三味線を弾こう」では、三線で八重山民謡を弾くための基礎講座を見る事が出来る。独学では難しいなら、「琉球三線情報」で全国の三線教室を探す事も可能だ。「琉球音階について」では独特のエキゾチックな雰囲気を持つ琉球民謡を詳しく解説している。
ジュゴン守れ・センター結成・環境NGOなど 朝日新聞 01/03/03

国の年々記念物ジュゴンを守ろうと、初の全国組織「ジュゴン保護キャンペーンセンター」が今月結成された。昨年10月に保護計画を日米政府に勧告した「国際自然保護連合」の決議以降、政府がほとんど行動を起していない事がきっかけとなったもので、環境省などに早急な保護策を要請する他、普天間飛行場の代替施設候補地の生息状況の調査結果を検証していき、今夏までに1万人の会員確保を目指したキャンペーンを展開する。
浅瀬さまよう深海魚・伊豆・えさ求め?バラムツ 朝日新聞 01/02/24

深海魚のバラムツが富戸の浅瀬を泳いでいる所が撮影された。体長1.3mでかなり弱っていたが、葛西臨海水族園によると、ふだんは水深200〜500mに生息しているが、夜になるとえさを求めて水面近くまで上がってくる事もあるのだとか。
話の港 読売新聞 01/02/15

防災や気象情報を提供する自販機が、来月上旬の伊豆半島を手始めに、全国のダイビング施設や病院、介護施設など、年内に千台が設置される予定。民間団体「バリアフリー・スクーバダイビング・ネットワーク」と財団法人「日本気象協会」が「マルチメディア自動販売機」と名付けて披露。ふだんは一般ニュースが電光表示で流れているが、気象庁が緊急情報を流すとサイレンが鳴り、赤色回転灯も回り出し、防災自販機として活躍する。
クジラ50頭打ち上げられる 読売新聞 01/02/12

11日午前6時頃、茨城県波崎町の海岸にカズハゴンドウ約50頭が打ち上げられ、うち約20頭が死んでおり、生きていた約30頭は海に戻された。大洗水族館によりと、普段は外洋域を群れで移動しているのだが、先導役のクジラが方向感覚を失ったか、シャチ等に追われたのではないかと推測。
ボンベ飛んだ〜70m・車がとんだ目・大阪 朝日新聞 01/02/09

8日午前11時頃、船舶販売会社の経営者(45)が大阪市の金属処理会社で、処分する潜水用ボンベの空気を抜いていたところ、突然ボンベが飛び、約70m先の外国車ショールームのガラスを割って店内に飛び込んだ。怪我人はなかったが、3千万円相当の外国車5台がガラス片で塗装がはげるなどの被害にあった。調べに対し、最初は徐々にバルブを緩めていたが、残量が少なくなったと思って急にひねったら飛んでしまったと話している。
流氷の妖精・クリオネ 朝日新聞 01/02/09

流氷の妖精と呼ばれる小動物「クリオネ」が、しながわ水族館で5/7まで展示されている。現在8匹が飼育され、翼のように体の一部をパタパタさせる半透明の姿が来館者の人気を呼んでいる。
海底温泉にすむ新種カニ・学名に「ユノハナ」 朝日新聞 01/02/03

日本近海で熱水の噴出する深海底にすむ新種のカニを、国立科学博物館が論文で報告、海底の温泉地帯にすみ、白いカニが数千匹単位で群がる様子が湯の華に見える事からついた「ユノハナガニ」という通称がそのまま正式和名になり、学名も「オースチノグレア・ユノハナ」に決まった。ユノハナガニは全身が白く、甲羅の幅が4〜5cm、目は退化してなくなっているが、幼生や稚ガニの段階では目がある事が分かっている。
ダイブはすてき 朝日新聞 01/02/02

美しいサンゴ礁や魚たちを眺めながら、海中散歩を楽しむ若者たち=沖縄県・慶良間列島の海で、名古屋市天白区の○○さん写す(ガレ場(?)の上に横たわっての4名の集合写真)
雑記帳 毎日新聞 01/01/24

口付けを交す習性が人気のインドネシア産の淡水魚「キッシング・グラミィ」が2/1からサンシャイン国際水族館で特別展示される。バレンタインデーにちなんだ企画で、プレゼントの箱に見立てた展示場の中に水槽を置き、ハート型の覗き窓から観賞できるようムードを演出する。
なぞのサメ「メガマウス」に迫る・体長5m、エサはプランクトン・独自の進化で口巨大化 読売新聞 01/01/15

4億年以上も昔から君臨し続けてきたサメは多様な進化をたどり、今なお個性的な新種が見つかっている。メガマウスがその代表例で、'76年ハワイ沖で初めて発見され、これまで世界で14例しか見つかっていない。DNA分析では、ネズミザメ目の一種と確定、発信機による調査では、昼間は120〜170mの中層域で暮らし、夜間は10〜20mに上がってくるようだが、詳しい事は分ってない。'77年にNZ沖で首長竜ではないかという巨大生物の死体が見つかったが、後にウバザメと判明した。
三番瀬埋め立て「前面見直しを」環境相、千葉県に再考要請 日経新聞 01/01/13

千葉県は、下水道終末処理施設の建設などを目的とする三番瀬埋め立て計画案について、市民団体からの指摘で埋め立て面積を1/7にする見直し案を発表していたが、1/12に三番瀬を視察した環境相が「必要性を納得できない。全面的に見直す必要があるのではないか」と述べ、さらなる再考を求めた。
流氷の妖精・室内に再現 朝日新聞 01/01/12

特殊シリコンゴム製のクリオネが、インターネット等を通じて販売されている。開発したのはKWK技術研究所で、ブルーの照明を受け、体の一部がピンクに光りながら泳ぐ姿は妖精そのもの。(ルームメイトセットで5万円前後)
冬の海底にピラミッド 朝日新聞 01/01/10

北海道知床半島沖の水深20mの海底に、甲長10cm程のタラバガニ未成体が積み重なり、高さ1mのピラミッドをつくっている姿がカメラに収められた。群れは4つ、一つの群れは3千匹位で、タコなどの外敵から身を守る防衛行動と見られ、近づくとピラミッドは一斉に崩れた。

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