■2000年5〜8月の新聞記事

おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「マツカワ」色彩、模様が松の皮に似る? 毎日新聞 00/08/30

カレイの仲間は〜ガレイとそれぞれの特徴を頭につけて呼ばれる事が多いが、マツカワは体表が松の皮に似ているからかもしれないが、生きてる時は忍者のごとく体表を変化させる。関東北部から北の砂泥の海域に棲み、美味しいのは冬場だろう。
スキューバダイビング(4)体調不良時は危険 日経新聞 00/08/26

ダイビングはオウンリスクのレジャーで、すべて最終的には自分自身の問題である。無理して取った休暇だからと風邪気味にもかかわらず潜ってしまうと、耳抜きが困難で耳を傷める事になる。睡眠不足や二日酔いなども判断力低下や耳抜きの困難につながりパニックを起こしやすい。遊びに命をかけるようなことは絶対やめて欲しい。
"名前"呼び合うイルカ・水中マイク使い英で確認 日経新聞 00/08/25

イルカは水中でお互いに名前を呼び合って交信しているらしいと、米科学誌サイエンスで発表された。名前に相当するのは鳴き声で、あたかも名前を呼ぶように相手の鳴き声の音色を真似て呼びかけている行為が確認された。呼びかけは2頭の距離が離れるほど頻繁に行われ、水中での見通しが利かなくなると呼び合ってコミュニケーションを図っているらしい。
ペットがん具・トミーが魚型を発売 日経新聞 00/08/24

トミーは水中で動く魚型のペットがん具「ウォータールーパーMUTSU」を11/30に発売する。磁石の反応で動き、光と音センサーで持ち主と親密になるにつれ動き方が変化する。魚の大きさは約4cm、単二電池3本で動き、価格は 3,980円、初年度販売目標 50万個、主に20〜30代の女性に売り込む。専用ホームページあり。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ナイルハイギョ」魚なのに空気を呼吸 毎日新聞 00/08/23

ナイルハイギョことプロトプテルス・エチオピクスは、原始的な胸ビレと腹ビレを持ち、水深の浅いとこに生息し、浮袋に空気を吸い込んでその内面から酸素を取り込んで呼吸するため、時々水面に出て呼吸しなくてはならない。
海の"いやし"ジンベエ牧場 朝日新聞 00/08/23

沖縄読谷村の都屋漁港沖1kmに作られた生け簀内の7mと4mのジンベエザメと泳ぐツアーが人気を集めている。毎年5〜8月に定置網に迷い込み、村と漁協が協力して8年前からツアーが始まった。
スキューバダイビング(3)気胸や喘息の人は禁忌 日経新聞 00/08/19

ダイビングは陸とは全く異なる圧力の変化という特殊な環境の中で楽しむ唯一のレジャーで、さほどハードではないのだが、この点から薦められない病気がある。自然気胸の場合、肺の外に出た空気が胸腔内にたまって苦しくなり、浮上すると膨張して心臓を圧迫、心停止を起こす「緊張性気胸」となり、ダイビングは禁忌である。喘息の場合、これまでは全て禁止だったが、原因のはっきりしてる場合に限り、その因子がない状況下でのみ許可できる場合もある。ただし、運動誘発性喘息、寒冷誘発性喘息の場合は禁止である。
日本沿岸サンゴ・密漁の疑い・背景に「観賞用」の購入者 読売新聞 00/08/17

日本沿岸に生息するサンゴが広範囲に不正採取されている疑いの強い事が環境NGO・WWF日本委員会の調査で分かった。希少なサンゴの採取は漁業調整規則などで禁止されてる地域が多い。同委員会は「サンゴを水槽で飼う事が流行しているが、サンゴの飼育は難しく、通常は1週間位しか生きないため、消耗品として特定の場所で繰り返し採取されている恐れがある」と指摘している。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ハゲブダイのメス」藻類を食べ、熱帯の海を泳ぐ 毎日新聞 00/08/16

ハゲブダイは「禿げ」ブダイではなく「剥げ」ブダイで、体色が毒々しいほどの濃緑をしているオスの体側の後半は、その色が剥げ落ちたかのように黄土色になっている。体長30cmを越え、沖縄では食用魚である。
スキューバダイビング(2)中高年の愛好者も増加 日経新聞 00/08/12

最近、中高年のシニアダイバー(一般的に45歳以上)が増加し、国内に約8万人いると言われる。日本のダイバーの平均年齢は25歳位で欧米より10歳位若い。男女比は欧米では半々だが、日本では7対3で女性が多い。ダイビングに安易に取り組む姿勢も見られるが、若い世代に強い傾向と思う。シニアに事故が多いという報告もあるが、これは昔からダイビングをしてきた人が体力を過信したり、持病のコントロールが悪かったために起きたケースが大半。
いやしの景色・鳥羽水族館「人魚」とたわむれる 朝日新聞 00/08/12

三重県・鳥羽水族館では、運動不足でやや肥満気味のジュゴン「セレナ」(メス)の水中運動係を、抽選で選ばれた一般ダイバーが体験できる。
三宅島・海底に灰積もりサンゴに亀裂 毎日新聞 00/08/11

降灰を受けた三宅島北東のダイビングポイント「釜の尻」に潜ると、舞い上がる灰で視界は殆どない。水深6mの海底で8cmの灰が降り積もり、フジツボ、テングサの打撃も大きい。島西側のポイント「学校下」には、地震の影響と思われる崩れ落ちた岩盤や、亀裂の走るサンゴがあった。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ギンザケ」日本河川の溯上は少ない 毎日新聞 00/08/09

ギンザケは海水で飼育する内はまだ銀色に美しく輝くが、日本の河川に溯上する数は少ない。サケとマスの違いは川に住むのがマスで、海に出てくのがサケという人もいるが、正しくは専門の本で調べる事をお勧めする。
地震のりこえイルカは元気・伊豆御蔵島 毎日新聞 00/08/09

地震活動が続く三宅島から南へ18km、御蔵島のイルカがツアー客に元気な姿を見せている。今夏の客は例年の5%程度。例年より濁りは増しているものの、客が少ない事もあり、ゆったりと触れ合いを楽しめるようだ。
アカウミガメ・北限で産卵確認・福島いわき市 日経新聞 00/08/08

アカウミガメの産卵がいわき市の四倉海岸で確認され、海洋科学館「アクアマリンふくしま」が保護している。
伊豆大島・魚たちの夏・黒潮の中、産卵ピーク 読売新聞 00/08/05

真夏の伊豆大島の海では、黒潮の影響を受けて水温が上がり、海中では様々な魚が産卵期を迎えている。記者が素潜りで海中をのぞき、ムギッタオシ(タカベ幼魚)の群れ、クマノミ、イソバナの花園の写真を紹介。
イルカ「集団自殺」犯人は潜水艦ソナー? 毎日新聞 00/08/05

イルカなど海洋哺乳類の群れが岸に乗り上げ死ぬ集団自殺のナゾを解明するため、米海軍と海洋大気局が初めて共同で、年間500万ドルの本格的な調査を開始、来年夏までに報告書をまとめる。きっかけは今年3月、ノースウエストで海軍が潜水艦ソナー探知訓練で、16頭のイルカが岸に乗り上げ「ソナー犯人説」が浮上ししたため。
スキューバダイビング(1)ストレス解消に最適 日経新聞 00/08/05

色々なアンケート調査を見ると、やってみたいスポーツや趣味の上位に、年代を問わずスキューバダイビングが多い。新橋のオフィス街で診察しているが、ビジネスマンにはストレスに起因する疾患、いわゆる生活習慣病が多く。 ダイビングは、海の中という特殊環境で、無重力感を感じて仕事の事を全く忘れ、美しい世界に感動できる。と同時に、適度な運動、日光によるビタミンDの活性化が、骨や筋肉を丈夫にし、肩こりや腰痛を治してしまう。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「シマタレクチベラ」分厚い唇が特徴 毎日新聞 00/08/02

ベラは英語でラス(wrasse)つまり老婆と呼ぶが、ベラの仲間の色彩を見る限り、頭をひねってしまう。シマタレクチベラは分厚い唇を持ち、海底の砂の中の甲殻類、貝などを捕食している。
西表島開発・来年度着工断念へ・沖縄県「国の支援期待できぬ」 朝日新聞 00/08/02

西表島の国有林で農地開発を目指していた沖縄県は、計画地を縮小しても反対が根強く、国からの支援が期待できないと判断、来年度の着工を断念する方針を決めた。今後、別の場所で候補地を探すか、計画自体を中止するか、最終判断するとみられる。
生きたサンゴ市販・ネットなどで希少種も含む・監視団体調査 日経新聞 00/08/02

野生生物取引監視団体トラフィック・ジャパンの調査で、希少種を含め日本沿岸の生きたサンゴがペットショップやインターネットを通じて多量に売られてる事が分かり、環境庁と水産庁に詳しい実態調査などを求める要望書を提出した。サンゴに詳しい専門家と共に、東京、神奈川、千葉のショップを訪問調査したところ、16店の内、12店でサンゴが売られ、中には1個4万円で売ってたり、1店で60種ものサンゴを扱っているケースもあった。千葉などサンゴが乱獲で急減した地域もある。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「アケボノチョウチョウウオ」黒のぼかし模様が美しい 毎日新聞 00/07/26

晴天の夜明けの空を見上げた時、東の空は明るんでいるが、反対の西の空はまだまだ曇りのような黒い空に星が光りを放っている、そんな空をアケボノチョウチョウウオの体側の模様は見事に表している。英語ではブラックバック・バタフライフィッシュだが、何の味わいもない。
淡水イルカ絶滅の危機・アジア地域 日経新聞 00/07/24

中国・長江に生息し、西遊記の沙悟浄のモデルともされるヨウスコウカワイルカ「バイジー」をはじめ、アジアの淡水イルカが絶滅の危機に瀕しているとの報告書がまとまった。魚網に絡んだり、スクリューに巻き込まれたり、水質汚染、餌の魚の減少などが要因で、特にバイジーは3年前の調査で確認されたのはわずか13頭、最も絶滅の可能性が高い。
伊豆諸島"観光立島"に打撃・ツアーキャンセル相次ぐ 読売新聞 00/07/21

火山噴火や地震が続く伊豆諸島では、例年は観光客で最もにぎわう時期だが、ツアー客キャンセルが相次ぎ、東海汽船の7〜8月の予約は5万5千人で、昨年の4万人減。年間3億円を稼ぎ出すイルカスイミングをはじめ、伊豆諸島へのツアーは昨年の35%まで落込み、被害の大きい三宅、新島、式根、神津の4島へは20%以下、ほとんど被害のない大島もキャンセルが2千人に。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ヒレナガハギ」刺に身を守るための道具 毎日新聞 00/07/19

背ビレとしりビレが「長い」というより「大きい」ヒレナガハギは、ヒレナガというよりオオヒレとかヒレデカと呼ぶ方がふさわしいと勝手に思っているが、それにしてもなぜ、でっかいヒレを持つようになったのやら。
ジュゴン「不明」のままじゃダメ「生態調査早く」日弁連・環境・水産庁に要望 朝日新聞 00/07/18

環境庁は、環境保全の基礎調査で、ジュゴン、ウミガメ類、アザラシ類、クジラ類の海生動物4種の調査を追加したが、ジュゴンだけが「生息場所や数が不明で、ヘリコプターを飛ばすにも予算がかかる」との理由で資料調査しか実施されていない。日本弁護士連合会は、沖縄サミット直前で国内外に関心をもってもらいやすいこの時期に、生態調査、保護策を実施してもらおうと、環境、水産両庁などに要望書を手渡した。
梅雨明け猛暑・関東甲信・東海 朝日新聞 00/07/17

気象庁は17日午前、「関東甲信と東海で梅雨明けしたと見られる」と発表。関東甲信は平年より3日、昨年より6日早い。雨量は、東京で556ミリと平年の2倍以上。
クジラ大量死・謎解き論戦・米サンフランシスコ 日経新聞 00/07/16

サンフランシスコ湾で、今年4〜6月にコククジラの死骸が相次いで打ち上げられ、住民は大騒ぎ。一方で「増え過ぎによる自然淘汰」との見方が浮上し、反捕鯨団体も神経を尖らせている。
しんかい6500・生命のふるさと「深海」を探査 日経新聞 00/07/14

「しんかい6500」で日本海溝に潜った時、水深6千mの海底の亀裂の底にマネキンの首が落ちていた。深海はダイナミックな世界で、最近は「生命は深海で生まれた」と考える科学者も多いが、そんな生命のふるさとにまで環境汚染は及ぶ。「しんかい6500」は世界の海の97%を調査でき、その結果は火山噴火や地震の予知研究にも役立てられている。
戦前の研究メッカ・パラオ拠点にサンゴ礁守れ 日経新聞 00/07/14

パラオの首都コロールの中心街に近い波止場跡地に8月、日本の経済協力でサンゴ礁の国際的な研究拠点「パラオ国際サンゴ礁センター」が完成し、一般向けの水族館も併設する。センターではサンゴ礁監視、保全策、水産資源管理、白化の回復方法などの研究に取り組み、水族館は2001年1月オープン予定で、年間4万人が来館すると見込む。年間7万人の観光客のうち、日本人は2万5千人、その大半がダイバー。
「ひれ」取って胴体ポイ捨て、だめ・新州法で手間増加・サメ乱獲に歯止め 読売新聞 00/07/13

ハワイ州で、ふかひれの取引を厳しく制限する州法を先週末に施行。ふかひれを水揚げする場合、サメの胴体から切り離さないでおくか、切り離した場合も胴体を一緒に保存することを漁船に義務づけている。ふかひれは高額で取り引きされ、サメの乱獲が進んでいる。
海水魚も陸上で養殖・魚の排せつ物を微生物分解 日経産業新聞 00/07/13

環境関連ベンチャーのバイコム(大阪)は、魚介類の排せつ物を微生物で分解、無害化する養殖システム「IPS」を開発、内陸部で人工海水を使った養殖が可能になる。システム価格は、20tの水槽一基で1200〜1500万円程度。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ミスジリュウキュウスズメダイ」群れを広げて泳ぎ回る 毎日新聞 00/07/12

沖縄の真っ白な砂の海底に点在する枝サンゴには何十匹ものミスジリュウキュウスズメダイが群れて泳いでいる。サンゴにつかず離れずといった具合いに群れているが、人の気配を感じると一斉にサンゴの枝の間に潜り込んでしまう。
夏だ沖縄…低調だ・夏の旅行JTB調べ・観光客サミット敬遠 朝日新聞 00/07/12

この夏、旅行に出かける人は過去最高の8,580万人の見通しだが、沖縄方面は主要国首脳会議(サミット)開催のあおりで前年を下回っている。ただし、サミットのおかげで沖縄の知名度が上がり、8月以降の予約は前年を大きく上回っている。
たくましい広末、船酔いの堂本 読売新聞 00/07/11

TBS「SummerSnow」では、堂本剛、広末涼子らがダイビングを楽しむ場面が、見所の一つになっている。ドラマの収録前、堂本、小栗、広末の3人はプールで講習を受けたが、堂本は海で溺れかかったことがあり、レギュを長時間くわえることが得意でなく、小栗と躊躇。広末は2人を横目に「たーのしい!」と歓声を上げていた。収録の三宅島周辺のロケでも堂本は船酔で苦しみ、一方の広末は涼しい顔で弁当を食べていたとか。
ウミガメ産卵ピーク・静岡・御前崎 読売新聞 00/07/11

アカウミガメの産卵地として天然記念物にしていされている静岡県・御前崎海岸で、産卵のピークを迎えている。昨年は82匹が9,400個の卵を産卵、8月末まで産卵見学会を行う。
磯遊び・知って用心・生物の毒 朝日新聞 00/07/11

磯遊びを安全に楽しむには、ビーチサンダルは滑りやすく、使い古した上履きや運動靴が安全で、素潜りには長袖シャツやウエット、日除けなど。シロガヤ、クラゲ等に刺されたら、擦らないが基本。酢が効く場合もあるが、海水で洗い流すのが無難。刺されて気分が悪くなったり、息苦しさを感じたりしたら、病院に行くこと。
ジュゴンなどの国内取引を禁止・環境庁 日経新聞 00/07/07

環境庁は、ジュゴンの国内取引を全面禁止、シーラカンスを新たに国際希少野生動植物種に追加することを決めた。ジュゴンは現在生き残っている唯一の草食性の海生ほ乳類で、登録票があれば日本での売買、譲渡が可能だった。
 日経新聞 00/07/06

5日午前、3m250kgのホオジロザメが和歌山県太地町沖で捕獲され、周辺の海水浴場は一時騒然となった。太地町は、海水浴場の2重のサメよけネットを急きょ点検し、安全を確認。
テングサもピンチ・海に土砂 読売新聞 00/07/06

連続地震で起きた大規模な土砂崩れ現場の神津島長浜の海に潜った。土砂で水は濁り、1m先も見通せないくらいで、テングサなどの海藻には土砂が付着し始めている。生育にも影響を及ぼすのではないかと心配の声もある。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「イバラタツ」背に目立つ突起 毎日新聞 00/07/05

タツノオトシゴの仲間のイバラタツの体の節の背側には茨(イバラ)のような小突起がある。しかしイバラが刺のある低い木の総称であることも、タツノオトシゴが魚であることも知らない日本人が多い、今日この頃である。
南太平洋での捕鯨・全面禁止を否決・IWC総会・11ヶ国が反対 日経新聞 00/07/04

オーストラリアのアデレードで開催されている国際捕鯨委員会(IWC)年次総会は、豪州とニュージーランドが提案した南太平洋での捕鯨を全面禁止すると言う「南太平洋のサンクチュアリ化案」を否決した。可決されればインド洋、南極海に続いて3つ目の聖域となる予定だったが、日本は「一部のクジラ数は確実に増加、各国の文化も無視している」と強く反対、他の捕鯨国のノルウェーや中国、カリブ海諸国などが反対した。
広告「ミンククジラは豊富です」(財)日本鯨類研究所 日経新聞 00/07/03

100年前は8万5千頭だった南極海のミンククジラは、現在76万頭生息しており、年間2千頭捕獲してもその数が減ることはなく、このことは国際捕鯨委員会(IWC)でも合意。鯨類が1年間に食べる魚等の量は、世界の漁業生産量の8千4百万tの3〜6倍。ミンククジラの資源は豊富で持続的利用が可能で、海洋生態系のバランスを崩さないようにすることが大切。
無人深海探査機「うらしま」公開 日経新聞 00/07/01

水深 3,500m、自力で 300kmまで航行できる無人深海巡航探査機「うらしま」の海上試験が公開された。通信ケーブルがなくてもプログラムに従って航行できるため、三宅島近海で起きたと見られる海底噴火の調査などに威力を発揮しそう。
たばこは死を招く・マイルド・ライトの表記禁止・EU域内・2003年から 読売新聞 00/06/30

EUは、域内で販売されるたばこについて、2003年からパッケージ上のマイルド、ライト、低タールなどの表記を禁止し、パッケージの1/4以上の大きさで「喫煙は死を招く」との表記を義務づける事を決めた。EUは喫煙による域内の死者は年500万人に上るとし、たばこ広告規制強化の意欲を示している。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「トガリエビス」おめでたく、美味 毎日新聞 00/06/29

キンメダイ目イットウダ科のエビスは、全身赤で白の模様があり、日本人好みの紅白を表しているからエビスと呼ばれたのだろうが、どぎつい色と敬遠されるのか、美味な魚にも関らず、あまり食用にされない。ちなみに英名は、目の大きさや赤い軍服に見立て、「リスの魚」「兵隊さんの魚」と言う。
21世紀の水産技術・陸上養殖 毎日新聞 00/06/28

陸上養殖は魚の成長が早い、水の汚染の心配がないから安全性も高く、次世代の水産技術として注目を集めている。兵庫のベンチャー企業・バイコムでは、生物ろ過システムで安全なヒラメを養殖、群馬・赤城山麓では、オゾン浄化、深夜電力による水温管理など、各地で始まっている。
観光業者にあせり・シーズン前にキャンセル続出 朝日新聞 00/06/28

噴火の恐れで住民が避難している三宅島で、イルカウオッチングやダイビング、海水浴など夏の観光シーズンを前に、民宿や旅館がキャンセルの続出に頭を悩ませている。マグマは海底を西に移動し、陸上噴火の可能性は薄まっているが、最大の観光資源は海で、観光業者はあせりの色が濃くなっている。昨年の観光客は89,043人で、うち7〜8月だけで27,741人が訪れている。
聖火リレー海中を行く 朝日新聞 00/06/28

オーストラリア国内2万7千kmの旅を続けているシドニー五輪の聖火リレーが、史上初めて海中に潜った。聖火は、GBRのあるクインランド州ポートダクラス沖にボートで運ばれ、花火会社が9ヶ月かけて作った特殊なトーチに点火され、水中生物学者が海中を2分40秒の間、遊泳した。
ボクたちにもシャワーを 読売新聞 00/06/28

南アフリカ・ケープタウンで27日に沈没した貨物船から約 1,400tの燃料油が漏れ、付近海域に生息するアフリカペンギン数千羽が被害をうけ、油を除去する作業が急ピッチで進んでいる。
イルカの人工受精に成功・香港 読売新聞 00/06/25

香港の水族館で、世界で始めてバンドウイルカの人工受精に成功、来年5月の出産が期待されている。超音波技術で排卵日を特定したのだとか。
よみがえれ「海の森」 朝日新聞 00/06/24

沖縄・竹富島で5月、エダサンゴとテーブルサンゴの一斉産卵があり、水中写真家・中村征夫氏が撮影した。2年前、過去最大規模の白化現象が発生したが、命を育む「海の森」復活の兆しが見られるという。死滅・誕生するサンゴなど、ここ5年で撮影した沖縄の海の写真展を銀座・富士フォトサロンで7/7〜13に開催する。
沖縄の良さ45点で紹介・サミット記念・渋谷で伊東さんが写真展 毎日新聞 00/06/24

沖縄サミットを記念した写真展「奇跡の海・沖縄」がドイフォトプラザ渋谷で7/4まで開かれている。写真家の伊東昭義氏がとらえた作品45点を紹介。自身の作品を「写真美術」と呼び、生態写真と言うより、光と海とそこに生きる魚やサンゴがおりなす彩りの美しさを表現しようとしているのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「メガネカスベ」煮ても焼いても…… 毎日新聞 00/06/21

魚に付けられた名前には、かなり無責任なものがあり、メガネカスベの仲間もその一つ。カスベは20数種いるが、そもそもカスベなる言葉は辞典にはなく「魚の滓(かす)」かと考えられる。北海道の地形に似たエイ目で、俊敏に泳ぎ、カレイ、カジカ、カニなど鋭い歯で捕えて食べるのだとか。
沖縄・奄美梅雨明け・3−8日早く 日経新聞 00/06/20

気象庁は20日午前、沖縄・奄美地方で梅雨明けしたとみられると発表した。平年に比べ、梅雨入りは沖縄で8日、奄美で11日遅かったものの、梅雨明けは沖縄で3日、奄美で8日早かった。
サミット海中の守り・爆発物を探索 読売新聞 00/06/16

沖縄サミットが開かれる首脳会議場「万国津梁館」沖合で同県機動隊潜水隊員による爆発物探索作業が行なわれ、海底に不審物がないかくまなく調べられた。沖縄本島沖、北部海岸では昨年6月から探索が続いている。
雑記帳 毎日新聞 00/06/16

福島県いわき市の新舞子海岸に15日、オガワコマッコウクジラが打ち上げられ、海上保安部ら14人が3時間がかりで海に返した。通報は散歩していた人からの118番で、体長2m、体重200kg。傷だらけで抗生物質を注射した。
 日経新聞 00/06/15

環境庁が昨年、皇居外苑の8つの堀で実施した魚の捕獲作戦で、ブルーギルの割合が89%に上って'98年より6ポイント増え、モツゴは3ポイント減少、在来種が圧迫されている傾向がはっきりした。同庁は、ブルーギルが確認されていない外苑の他の堀との間にスクリーンを設置し、外圧から在来種を守る予定。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「オニハタタテダイ」目の上の突起をツノにみたてて 毎日新聞 00/06/14

目の上の部分が突起していることからオニと名付けられたのであろうが、おでこに2本の角があるツノハタタテダイという種類もいて、魚の名前を覚えるのも容易ではない。
関東甲信・梅雨入り 毎日新聞 00/06/09

気象庁は9日、関東甲信、東海、北陸、近畿地方が梅雨入りしたとみられると発表した。関東甲信地方では平年と同じで、昨年より8日早い。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「シマハタタテダイ」黒の横縞がたくさん 毎日新聞 00/06/07

温帯から熱帯の海に8種類のハタタテダイがいるが、旗とは幟(のぼり)の事で、この幟が種類によっては体長を越えるほど長くなる。シマハタタテダイは、黒の横縞が一番たくさんあるのでこう呼ばれている。
絶滅危惧種「エドハゼ」有明貯木場で確認 朝日新聞 00/06/07

臨海副都心開発に伴う有明貯木場の埋め立てに反対している市民団体「江戸前の海16万坪を守る会」は、絶滅の恐れがあるエドハゼを貯木場で発見し、保全を求めてるそうです。発見したのは、屋形船・釣り船業を営む同会会長で、屋形船を出している時、スクリューの渦で浮いてきたのを発見、横須賀市自然・人文博物館で確認したのだとか。
クジラは急に止まれない 読売新聞 00/06/04

1日、メキシコ・ユカタン半島で一週間に150頭以上のオキゴンドウクジラの死体が見つかった。専門家は餌の魚を追ってるうちに誤って上陸した可能性などを推測しているが、詳しい原因は分かっていない。
アレクサンドリア沖に海底都市遺跡 朝日新聞 00/06/04

エジプト北部のアレクサンドリア沖合2〜6kmの海底で、古代都市ヘラクレオン、メノーティスではないかと見られる都市遺跡を確認したそうです。8世紀頃、地震か水面上昇のために水没したと見られ、神殿やスフィンクス像、柱、彫刻、コインなどが見つかったのだとか。
インドネシア・スラウェシ島の地域おこし・夢見るシーラカンス 朝日新聞 00/06/03

アフリカ南部でしか見つかってなかった「生きた化石・シーラカンス」がインドネシアでも発見され、経済の低迷にあえぐ地元は「シーラカンスで地域興しを」と夢見てるそうです。これまでサメ用の底刺し網に3匹かかり、資金はないもののシーラカンスの泳ぐ水族館が出来ないか夢が広がっているのだとか。
迷い鯨力尽きる・横浜港 日経新聞 00/06/02

2日午前8時頃、横浜市民ヨットハーバー前で、体長3.3mのコマッコウと見られる鯨が死んでるのが見つかったそうです。30日午後、血を流して泳いでるのが見つかった後、行方が分からなくなっていたもので、八景島シーパラダイスで標本にされるのだとか。
YS11ラストフライト・東京−八丈島・31年間の役目終える 毎日新聞 00/06/01

31日、東京−八丈島路線に就航していたプロペラ機 YS11が定期便としてのラストフライトを迎えたそうです。7月には、現行のB737-200型機に代わり、より大型の300型機が就航するのだとか。
海洋深層水って何・飲料・食品や化粧品に活用・神秘的な効能で人気 毎日新聞 00/05/31

海洋深層水とは、一般に水深200mより深いとこにある海水で、清浄性、低温安定性、富栄養性が特徴で、68社が商品化しているそうです。今のところイメージが先行しているものの、あくまで水であり、効能はさほどではないのだとか。
アユ踊る?神田川を調査 朝日新聞 00/05/31

東京・神田川では水質浄化が進み、'92年頃からアユが見られるようになり、投網やたも網を使った本格的な調査が行なわれたそうです。西早稲田の高戸橋近くでは、アユ8匹の他、マハゼ、ウキゴリ、セイゴなどが捕獲されたのだとか。
「座礁」クジラ傷負いどこへ 朝日新聞 00/05/31

30日、横浜市掘割川河口付近で、岩場に乗り上げて傷ついたコマッコウらしきクジラが見つかったそうです。体長3mで、何とか浅瀬を離れたものの体中に傷を負い、近くのヨット停泊場に迷い込んで姿を見せなくなってしまったのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「トゲチョウチョウウオ」目玉のような黒い丸の斑紋 毎日新聞 00/05/31

トゲチョウチョウウオはフウライチョウチョウウオと似ているものの、体側の斜線の数や斑紋、黒帯が明らかに違うそうです。別々に暮らしているため、交配種の心配はないのだとか。
地上の楽園モルディブ・水没の危機 読売新聞 00/05/30

インド洋に浮かぶ「地上の楽園モルディブ」が、地球温暖化の影響で水没の危機に直面しているそうです。サンゴで出来た島の大部分は海抜1m以下にあるため、21世紀に海面が75cm上昇すれば国土が海面下に消えてしまうため、政府は首都マレの海岸沖に高さ1.8mの防御壁を建設したり、人工島を造成中なのだとか。
シャークダイビング 朝日新聞 00/05/27

バハマで人気のサメ見学ツアーの様子を大きな写真で紹介。チェーンスーツに身を包んだガイドが餌付けし、棒を持った鎧姿のもう一人のガイドに守られながら客はじっと見てるのだとか。安全性からでしょうが、ガイドはダブルタンクで、1stとレギュは2セット付き、ホースは金属カバー付きでした。
弥生びとも捕鯨・つぼに最古の線刻画 朝日新聞 00/05/26

長崎県壱岐にある「原の辻遺跡」から出土したつぼの表面に、もりを打ち込まれたクジヤや船の線刻画が見つかったそうです。捕鯨を描いたものは、これまで古墳時代後期のものが最古で、弥生時代中期まで捕鯨がさかのぼる事を証明した重要な資料なのだとか。
漂着ゴミに埋まる海岸・全国500ヶ所で計400万個 読売新聞 00/05/25

日本中の海岸が大量の漂着ゴミで悲鳴を上げてるそうです。関東や東北の太平洋岸はほとんどが日本のゴミで、日本海側や伊豆七島、西南諸島では中国、韓国など外国のゴミも大量に漂着しているのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ニセフウライチョウチョウウオ」かれんな姿を見せてくれる 毎日新聞 00/05/24

ニセと名付けられているものの、本家本元のフウライとは違いがあり過ぎ、特徴を見事に表す名前が多い中、何でもいいからと名付けられてしまったと思われる名前なのだとか。
温暖化が氷河期招く? 21世紀後半「海の大循環」流量が半分に 毎日新聞 00/05/22

今のペースでCO2など温室効果ガスが排出され続けると、地球を1〜2千年かけて一周している「海の大循環」の流量が半分になるとの分析結果がでたそうです。気温が上昇するにつれ、雲が出来やすくなって降水量が急増し、海面表層水は比重が小さくなって沈みにくくなってしまうのだとか。
鯨ぶつかりかじ壊れ…米の鯨保護活動家・太平洋横断を断念 日経新聞 00/05/20

鯨やイルカなど海洋哺乳動物の保護を訴え、ヨットで単独の太平洋横断を目指していた米の活動家が、鯨2頭にぶつかりヨットのかじが壊れ、航海を断念したそうです。3年前にも太平洋横断を目指したものの、千葉沖で遭難して失敗しているのだとか。
沖縄が梅雨入り・平年より8日遅く 日経新聞 00/05/19

19日、沖縄地方が平年より8日、昨年より10日遅く、梅雨入りしたそうです。平年では、約20日後に九州南部が、約1ヶ月後に関東が梅雨入りするのだとか。
ハブクラゲ注意報・沖縄 読売新聞 00/05/17

1.5mの長い触手に刺されると激痛と共にミミズばれになり、ひどい時には死ぬ恐れもあると言うハブクラゲの注意報を、沖縄では今年も出す予定だそうです。刺された時は酢をかければ、毒針が出なくなり、引き剥がせるのだとか。
いのち育てる地球を守ろう・ウミガメ 3000匹を放流 読売新聞 00/05/17

沖縄県北部、名護市立嘉陽小の子供達は、ウミガメの卵をふ化させ、半年育ててから海に帰す活動を続けていて、'91年から 3000匹を放流したそうです。卵を校庭の隅に埋め、7月にふ化したのを15人の全校児童が数匹ずつ育て、年末に鑑札を付けて放流するのだとか。
ツチクジラ漁・今年も始まる 読売新聞 00/05/17

昨年27年ぶりに再開された日本海のツチクジラ漁が、今年も北海道・函館漁港を捕鯨基地にして始まり、9日には 9.3m、7tの1頭を初水揚げしたそうです。水産庁は国際捕鯨委員会の規制外のツチ、ゴンドウ、ハナゴンドウに限り、国内の沿岸商業捕鯨を許可しており、漁期は来月一杯で捕鯨枠は8頭、昨年は2週間で捕獲し終わったのだとか。
恋の色乱舞・ウグイの産卵始まる・多摩川上流 読売新聞 00/05/17

東京・多摩川の上流で、千匹を超えるウグイの産卵が始まったそうです。奥多摩漁協では10数年前から、ウグイの自然繁殖を促進させようと、粒のそろった砂利を入れた産卵場を作っているのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「フウライチョウチョウウオ」サンゴ礁の海を泳ぎ回る 毎日新聞 00/05/17

チョウチョウウオはサンゴ礁の海を、それこそ蝶のように泳ぎ回る姿から名付けられ、それぞれの魚の特徴を頭に付けるようになったそうです。フウライは、どこからともなく姿を現した事から「風来」と名付けられたのだとか。
菱晃のアクリル大水槽・海の世界・鮮やかに演出 毎日新聞 00/05/17

'66年から三菱レイヨンがアクリル水槽の生産を始め、'75年の沖縄海洋博の巨大水槽で注目されて以来、フロリダ・シーワールド、大阪・海遊館など、大型プロジェクトのほとんどを手がけてきたそうです。国内シェアは8割、世界でもトップクラスを誇るのだとか。
カメに発信機・生態を調査・鹿児島・奄美 日経新聞 00/05/15

絶滅が危ぐされているアカウミガメの生態を調査するため、日本ウミガメ協議会は、発信機を付けたオス4匹を奄美大島から放し、約1年に渡り人工衛星で行動範囲を明らかにしていくそうです。メスは産卵で上陸するため捕獲が容易で、これまで発信機での調査で行動範囲が一部判明していたものの、オスについてはほとんど分かっていないのだとか。
サンゴ礁・回復進まず・環境庁・石垣島の白化調査 日経新聞 00/05/14

'98年の白化現象後、石垣島周辺のサンゴ礁は、その後の回復が進んでいないことが分かったそうです。現象が起きる以前のサンゴ被覆度は、石垣島周辺72地点の平均で約52%だったのが、'98年で19%、'99年で18%と回復してなく、特に白保や島西部では回復しているものの、東海岸では環境悪化の影響もあるのか、新たな着生がほとんど見られていないのだとか。
赤潮沿岸まで・小田原 毎日新聞 00/05/13

神奈川・小田原市の沿岸に赤潮が押し寄せていて、毎年春から夏に見られるものの、岸近くまで大量に発生するのは珍しいそうです。今のところ、漁業被害は出ていないのだとか。
「ウミウシ」静かなブーム・独特な姿・ダイバーに人気 毎日新聞 00/05/12

海の宝石と言われるウミウシに3〜4年前から関心が高まり、昨年6月、沖縄のウミウシを撮影した「ウミウシ・ガイドブック」が発刊されてブームに火がつき、今年3月には伊豆編の「ウミウシ・ガイドブック(2)」も出たそうです。特にウデフリツノザヤウミウシは「ピカチュー」と呼ばれ、アイドル的存在なのだとか。
沿岸「アマモ」激減・漁礁再生へ取り組む各地 毎日新聞 00/05/10

魚介類の産卵、育成場所にもなるアマモが日本各地の沿岸で激減し、保護・増殖が求められているそうです。苗の根を粘土で固定したのをダイバーが手で植えていくのは確実に増えるもののコストが高く、ネットに種子を付着させてクレーンで沈めるなど、海藻を増やす政府の支援策が急務なのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ハナオコゼ」花柄模様が海で役立つ珍魚 毎日新聞 00/05/10

花柄模様のハナオコゼは、海の表面を漂う海藻のホンダワラに擬態して寄り添うように生活し、回りの生物に悟られる事なく、いつでも食べたい時にエサにありつけるのだとか。
サンゴの白化・異なる被害・とけぬナゾ 朝日新聞 00/05/09

サンゴの大規模な白化現象が国内で確認されてから2年近く経ち、白化の被害状況が種類や場所で違う事がようやく分かってきたそうです。沖縄本島・瀬底実験所近くでは、ミドリイシの仲間はほぼ全滅、コモンサンゴの仲間は大部分が回復、キクメイシの仲間は白化しなかったのも多かった。西表島・網取湾では、ハマサンゴやアナサンゴモドキの仲間はほとんど変化がなかった。石垣島・白保のエダコモンサンゴは、50平方mを超す大規模群生では回復したものの、小規模群生では拡幅しなかったとの事。白化は地球規模の環境変化が生物に表れた証拠で、早く具体的な保全策が必要なのだとか。
 日経新聞 00/05/08

高級魚トラフグの養殖では、共食いや病気で全滅する事もあり、長崎大教授らがナシフグの毒を混ぜた特製エサを与え、免疫力の向上を試みているそうです。その結果、脾臓内のリンパ球の分裂能力が3倍にアップしたのだとか。
長崎の島で海と遊ぶ・イルカとふれあいカヤックで島巡り 日経新聞 00/05/05

日本で最も長い海岸線を持ち、離島も数多い長崎県。壱岐島「かつもとイルカパーク」では、入り江に養畜するイルカと触れ合えます。かつてはイルカの食害でイカやブリの水揚げが減少し、漁民の敵とされていたものの、現在ではドルフィンスイムに人気が高まり、共存の道を歩み始めたのだとか。
クジラ内蔵食品・水銀汚染・厚生省基準の1600倍 毎日新聞 00/05/03

北海道医療大などの調査で、食品として市販されているクジラ類の内蔵が、高濃度の水銀、メチル水銀、カドニウムで汚染されている事が分かったそうです。一般にクジラ類は重金属や有機塩素系化合物を体外に排出しにくく、クジラ類の内蔵は毎日食べるものではないものの、早急な対策が必要なのだとか。
千葉・富山町漁協・定置網のクジラ・費用ねん出用に解体・消費しきれず販売 読売新聞 00/05/02

今年2月、千葉県富山町沖の定置網にかかって死んだザトウクジラを、地元漁協が解体し、500kgの肉を九州の業者に100万円で売り渡していた事が分かったそうです。水産庁では、商業捕鯨の再開を目指しクジラの資源管理に気を配っており、定置網にかかって死んだクジラは地元で消費するか、埋めるよう通達を出しており、県が厳重注意したのだとか。
絶滅危惧種・ジュゴン指定を・市民団体、政府に要望 日経新聞 00/05/02

沖縄海域に生息しているジュゴンを絶滅の危機から守るため、市民団体「ジュゴンネットワーク沖縄」は、ジュゴンを絶滅危惧種に指定し、緊急に生息調査を行なうよう環境庁などに要望したそうです。'98年には、米軍普天間飛行場の移設先に予定されてる辺野古周辺海域を中心に、53件が目視されたのだとか。
「118番」にいたずら1700件・緊急通報ダイヤル・海保、初日から"SOS" 毎日新聞 00/05/02

海上保安庁の緊急ダイヤル「118番」の運用が始まった1日、いたずら電話や無言電話が殺到し、横浜第三管区では1700件を超え、係官が対応に追われたそうです。実際の緊急通報は、漁船同士の追突事故の1件だけだったのだとか。

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