■2000年1〜4月の新聞記事

自力航行の無人潜水機「うらしま」完成・「へその緒」付けて初潜水 朝日新聞 00/04/28

全長9.7mの円筒形で水深3,500mまで潜れる、自律型無人潜水機(AUV)の試験機「うらしま」を海洋科学技術センターが約30億円で開発し、近く試験航行を始めるそうです。北極海や海底火山の側など、人が近づけない海域を調査するのが目標で、当面は光ファイバーケーブルの「へその緒」で母船に繋いで潜水するのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ミツバモチノウオ」頭は網模様、三つ葉のような尾ビレ 毎日新聞 00/04/26

沖縄の島々が日本に返還される前、玉網を手に素潜りで様々な魚を採集してた時、丁寧に扱ったつもりだったのに尾ビレがギザギザになってしまったと後悔したのがミツバモチノウオで、野生のミツバのように尾ビレがギザギザになっているとこから名づけられたと後で分かったとの事。
「カラ岳陸上」を県が最終決定・新石垣空港建設地 日経新聞 00/04/26

沖縄県は、新石垣空港の建設地を「カラ岳陸上」に最終決定したそうです。6月頃、環境影響評価調査に着手し、2003年度の着工、10年後の開港を目指すのだとか。
武装グループが観光客ら20人拉致・マレーシアで日本人含まれず 毎日新聞 00/04/25

シパダン島で23日夜、ロケット砲や自動小銃で武装したグループが、観光客や政府の役人、ホテル従業員を人質に取り、船で逃走したそうです。日本人は含まれておらず、人質は全員無事なのだとか。
海底で進む「幽霊漁業」沈んだ網・魚の墓場・タコ被害、水揚げに匹敵 朝日新聞 00/04/24

海中に放棄された漁業用の網やかごに魚類やエビ、カニなどが捕まり、漁業資源に深刻な影響が出ている事が鹿児島大の調査で判明したそうです。九州地方で4年間、月1回の潜水調査を行ったところ、水深20〜40mの海域で、海底10m四方に0.5個のかご網が沈んでおり、全国漁業共同組合連合会では水産庁の補助を受け、海底に沈んだかごなどの廃棄物を回収しているのだとか。
サンゴ礁の保全へ・石垣島に研究施設・WWFジャパン 日経新聞 00/04/23

石垣島の白保海岸に建設していた「サンゴ礁保護研究センター」、愛称「しらほサンゴ村」が22日にオーブンし、開館式典が開かれたそうです。センターでは、サンゴの生態を研究すると共に、展示ホールなどを使って自然保護の啓蒙活動を行うのだとか。
南極の海に潜り魚収集しました・職員が体験談披露・葛西水族園で第1回トーク 読売新聞 00/04/23

東京・葛西臨海水族園で22日、職員が展示生物の生態や仕事の裏話などを語る「スタッフ・トーク」の第1回が開かれたそうです。今後は毎月1回のペースで、第4土曜に先着80名、無料で開催されるのだとか。
GW・成田空港・海外旅行客は9.7%増 日経新聞 00/04/22

成田空港では、4/28〜5/8の利用客は、前年より9.7%多い72万人で、出発客のピークは4/29、到着客のピークは5/6と予測しているそうです。空港公団によると、YK2問題で年末年始に海外旅行を控えた人が多かった事などから、大型連休中に旅行する人が増えているのだとか。
海亀6種、絶滅の危機・漁網で毎年30万匹死亡・WWF保護訴え 日経新聞 00/04/22

漁網に絡まる「混獲」、卵や肉、甲羅目当ての乱獲、産卵のための海岸が開発されるなどして、世界の海亀7種の内、6種が絶滅の危機に瀕しているそうです。WWFは、混獲を防ぐ漁具の普及、ワシントン条約の忠実な実行、産卵場所の砂浜の保護など、各国政府に求めているのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ロクセンヤッコ」長い腹ビレが奴さんの口ひげ 毎日新聞 00/04/19

ヤッコは、左右のエラブタの下辺についている鋭いトゲを奴(ヤッコ)のヒゲに見立てて名づけられたといわれ、いざと言う時、エラブタを左右に大きく開き、素早く動いて切り付けてくるので、うっかり手出しは無用なのだとか。
クジラって増えてるの?「ミンク」急増・「座礁・迷い込み」も頭数増が原因の一つ 読売新聞 00/04/18

日本鯨類研究所によると、かつて乱獲されたシロナガスクジラやナガスクジラは現在も個体数が回復していないものの、大型クジラの減少で魚介類などのエサが豊富になったせいか、ミンククジラが急増しているそうです。大型鯨類で最も多いのがマッコウクジラで世界に200万頭、ミンククジラは南極海で76万頭と推定され、生息密度が高くなるとエサ不足で餓死に近い状態で座礁する事が多いのだとか。
迷い込んだ鯨・無事海へ戻る・千葉館山 日経新聞 00/04/17

定置網に迷い込んでいた鯨は17日早朝、漁師の手で網の外へ出され、弱った様子もなく無事海へ戻ったそうです。鯨は体長10m程で種類は不明。(→セミクジラとの事)
 日経新聞 00/04/17

16日午前、千葉県館山沖1kmに仕掛けられた定置網に、体長10m程のザトウクジラらしいの(→セミクジラとの事)が迷い込んでいるのが見つかったそうです。今月上旬には静岡県大須賀町で漂着したマッコウクジラが死亡しただけに、地元漁協などは定置網を下げるなどして逃がしてやる予定なのだとか。
琵琶湖再生への作戦を変更・外来魚駆除漁効果なく・県が1キロ150円で買い取り 毎日新聞 00/04/16

滋賀県では、琵琶湖の生態系を本来の姿に戻そうと、ブルーギル、ブラックバスなど外来魚の駆除作戦に乗り出しているものの、駆除漁は苦戦を強いられ、通常の漁で網にかかる外来魚を買い取って駆除につなげようと、作戦を変更したそうです。
クジラ国際取引解禁・否決・ワシントン条約会議 日経新聞 00/04/16

ナイロビで開かれている第11回ワシントン条約締約国会議の第一委員会で、北東太平洋のコククジラ、南半球、北西太平洋のミンククジラの国際取引解禁を求めた日本の三提案が否決され、日本代表団は全体会議で再提案しない意向を表明したそうです。
陸に上がり産卵、数週間後、波に触れるとあら不思議・珍魚のふ化ご覧あれ 朝日新聞 00/04/15

大潮の夜、親魚が砂浜に上陸して産卵し、2〜4週間後、波に触れるとわずか数十秒でふ化する「カリフォルニアグルニオン」の卵を東海大学海洋科学博物館が米国で採取し、同館で22日から公開ふ化実験を行なうそうです。
青鉛筆 朝日新聞 00/04/15

神奈川・江ノ島水族館で飼育されているハナゴンドウクジラの「ヨン」が飼育40年目を迎え、飼育世界記録をさらに伸ばしたそうです。人間にすれば80代半ばで、イルカとのショーの共演はもはや免除でも、ダンスとさよならのあいさつには自主参加するのだとか。
「サメよけ」必要な五輪・トライアスロン会場に新兵器導入 読売新聞 00/04/14

シドニー湾で今年2月、ボート競技練習中にサメにオールを噛まれたり、ボートに体当たりされる事件が起こり、トライアスロンのプレ五輪大会で、電気パルスを使ったサメよけの新兵器が登場する事になったそうです。半径7mの範囲に強い電気パルスを発信する「シャーク・ポッド」は'97年に南アで開発され軍のダイバーに使われているもので、コースの下の海底に装置を付けた6人のダイバーを配置し、水中スクーターで選手に合わせて移動するのだとか。
諫早湾閉め切りから3年・続く赤潮、漁業不振 読売新聞 00/04/14

長崎県諫早湾の湾奥部が潮受け堤防で閉め切られてから丸3年、閉め切り後の赤潮発生などに業を煮やした漁民が抗議行動を行ない、干拓事業見直しを求める環境NGOの活動も活発化してきたそうです。公共事業再評価システムの導入を受け、来年度には必要に応じて事業の見直しを行なう「時のアセス」が実施されるのだとか。
ワシントン条約会議・捕鯨解禁へデータで勝負「頭数は回復」世論へアピール意気込む農水省 朝日新聞 00/04/14

ナイロビで開かれている第11回ワシントン条約締約国会議で、農水省が商業捕鯨解禁に向けた国際世論つくりをしようと意気込んでいるそうです。最近の調査ではクジラの頭数が相当回復しているとされ、国際世論にも変化が出てきて、2/3以上の賛成での可決は難しいものの、過半数を獲得して捕鯨再開の機運を生みたいのだとか。
クジラ脂身に高濃度PCB・DDT・ノルウェー捕獲・保管・NGO報告・日本へ輸出計画、撤回求める 朝日新聞 00/04/14

ノルウェーが捕獲し、日本への輸出再開を目指しているミンククジラの脂身に、日本の食品安全基準を超える高濃度のPCB等の汚染物質が含まれてる事が明らかとなったそうです。ノルウェーには捕鯨の伝統があるものの赤身しか食べず、脂身が珍重される日本向けに約5百t分を保管しているのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「オイランヨウジ」美しい仲に憂いあり 毎日新聞 00/04/12

ヨウジウオ科の魚はおよそ200種いるが、オイランヨウジはその中でもきれいな魚で、美しい中にもどこか憂いがあるのだとか。タツノオトシゴと同じように、メスが産んだ卵をオスの育児のうに授かりふ化するまで育てるそうです。
青鉛筆 朝日新聞 00/04/12

大阪市のすし店「なる山」のいけすのマダコが産卵し、マダコ料理が売り物でその卵「海藤花」は人気メニューなものの、さすがに調理できず当面はいけすで飼うのだとか。ちなみにマダコはストレスに強く、いけすでの産卵はたまにあるそうです。
死んだクジラ標本採取作業・遠州灘 毎日新聞 00/04/09

静岡の遠州灘で8日、救出作戦が実らず死んだマッコウクジラは、町役場が肉や皮が市場に出回る事を嫌い、国立科学博物館の研究者らが学術調査のために標本を採取し、海岸に埋葬する予定だそうです。
動物園・水族館・生き物相手に童心回帰・大人向け企画うける 日経新聞 00/04/08

「大人のための」と銘打った動物園や水族館のイベントが人気を呼んでいるそうです。上野動物園や葛西臨海水族館では毎年6月と11月に、「じっくり動物研究」「ゆったりガイドツアー」などイベントが開かれ、テーマによっては10倍近い応募があるのだとか。
春に誘われた?チョウチンアンコウ・水深1m"立ち泳ぎ" 毎日新聞 00/04/08

静岡県三保の真崎海岸で、僅か水深1mのところでチョウチンアンコウが発見されたそうです。湧昇流に乗って水深300〜400mから上ってきたのか、浅瀬では浮袋の調整がうまくできず、立ち泳ぎ状態だったのだとか。
打上げられたクジラの救出を再開・静岡大須賀町 日経新聞 00/04/07

7日朝、住民ら300名が見守る中、遠州灘に面した砂浜に打ち寄せられたクジラの救出が満潮と共に再開されたそうです。体長16.4m、推定体重25t、重機で周りの砂を掘り起こし、漁船2隻が尾に巻き付けたロープで引っ張り出そうとしたもののロープは切れ、救出作戦は難航しているのだとか。
 日経新聞 00/04/07

6日午前9時ごろ、静岡県大須賀町の砂浜に16mのオスのマッコウクジラが打ち寄せられているのが発見され、同町役場職員らが砂を掘り起こして海水を引き込み海へ押し出そうとしたものの浅瀬で横たわったままだそうです。これだけ大きなマッコウが生きたまま打ち寄せられるのは珍しく、寄生虫の影響で方向感覚を失った事が考えられるのだとか。
話の港 読売新聞 00/04/05

青森市の浅虫水族館が、氷の天使「クリオネ」の唯一の餌になる「ミジンウキマイマイ」を入手し、これまで展示して半年ほどで死なせてしまってたクリオネの餌とするそうです。運が良ければ、クリオネが6本の触手を伸ばして食事する姿が見られるのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ニジマス」外来種で自然繁殖力が弱い 毎日新聞 00/04/05

日本の在来種と思われがちなニジマスは実は外来種で、1877年にアメリカから運ばれて放流されたそうです。しかし自然繁殖する事は殆ど無く、人工孵化して放流するという集約的養殖が取り入れられ、多くの釣り人を楽しませてくれているのだとか。
オーストラリア夢大陸2万キロ紀行・イルカと泳いだ 毎日新聞 00/04/02

オーストラリアの自然や風物を紹介するシリーズ企画の第一弾。西オーストラリアのシャークベイで、ビーチでのバンドウイルカへの餌付け、ドルフィンクルーズ、ジュゴンウオッチングを記者が体験。
サメに襲われた死者は昨年4人・90年代で最少 日経新聞 00/03/31

「国際サメ襲撃ファイル」の報告によると、昨年は全世界で4人がサメに襲われて死亡し、'90年代で最も少なかったそうです。海のレクリエーションがさかんになり、サメに襲われる件数自体は増加傾向にあるものの、救急医療体制が充実してきたのが死者減少に役立っているのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ツバメウオの幼魚」魚らしくない魚 毎日新聞 00/03/29

流れ藻によく似た色彩で、体型も体色も魚らしくないツバメウオは、成長と共に魚らしくなっていきます。すばやい身のこなし方がツバメに似ているからなのか、あるいは泳ぐ姿が空を飛び交うツバメのようだからか、そう名づけられたのだとか。
 日経新聞 00/03/28

東京・葛西臨海水族園は、体長40cm、体重1.4kgにもなる巨大ワラジムシ「ジャイアント・アイソポッド」を初めて公開するそうです。公開するのはフロリダから取り寄せたオス2匹で、体長はまだ25cm。メキシコ湾やカリブ海などの水深数百mの深海に生息し、魚の死骸などを食べ「掃除屋」と呼ばれているのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「チョウチョウコショウダイ」幼魚から成魚への体色の変化 毎日新聞 00/03/22

チョウチョウウオのようにひらひら泳ぐコショウダイ、ということで長い日本名がついてるものの、幼魚の時の体の模様がクリの実の砂糖漬けを思わせることから通称ではマロンフィッシュと呼ばれてるそうです。成長に伴ってサンゴ礁のラグーン(礁湖)からリーフの外へと遊泳の範囲を広げていくと、体の模様は黒コショウを散らした模様になっていくのだとか。
は虫類・両生類・絶滅危ぐ種急増・タイマイなど23種を追加・環境庁 日経新聞 00/03/20

環境庁は、絶滅の恐れのあるは虫類や両生類の種類や生息状況をまとめたレッドデータブック「は虫類・両生類版」の改訂版をまとめ、タイマイやオオサンショウウオなど新たに23種を「絶滅危ぐ種」に加えたそうです。
クジラ探査・海中ロボット「鳴き声」とらえ追跡成功 読売新聞 00/03/20

東大生産技術研究所などの研究グループが、沖縄の座間味島沖でザトウクジラの鳴き声を自動的に航行する無人海中ロボット「アクア・エクスプローラー2」を使って録音するのに世界で初めて成功したそうです。14日の調査で、クジラから数百mの至近距離で4つの水中マイクが拾った鳴き声を元に音源の方向を判断し、録音しながら追跡したのだとか。
笛吹きセイウチ 読売新聞 00/03/17

横浜・八景島シーパラダイスの水族館「アクアミュージアム」で、18日から首都圏初のセイウチ・ショーが始まるそうです。出演するのは5歳のメス2頭で、体長2m、体重は300kg前後、1.2mのホルンを前ヒレでつかんで吹いたり、投げキスしたり、ユーモラスな芸を披露するのだとか。
ママにぴったり、クジラ悠々 朝日新聞 00/03/16

伊豆大島沖で同社ヘリがマッコウクジラ約10頭の群れを見つけ、空撮写真を紹介。(財)日本鯨類研究所によると、近海はマッコウクジラが回遊する地域で、群れはメスと昨年以前に生れた親離れできてない子供らなのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ウサギアイナメ」個体変異に富む体色 毎日新聞 00/03/15

日本海北部より北の海に生息するウサギアイナメは、いわゆるアイナメの褐色から淡いピンクまで、個体によって体色は様々で、季節によって体色を変化させる北海道のウサギから名づけられたそうです。北海道にもこんなきれいな魚がいるのかと驚く人もいるけど、実は北の海には北の海なりに、色鮮やかなエビやカニ、そしてカラフルな魚もいるのだとか。
ボクが多いとサンゴは元気・一般ダイバー加わり調査 朝日新聞 00/03/15

(財)海中公園センターでは一般ダイバーに協力を求め、ミスジチョウチョウウオの数によってサンゴ礁の健全度を3段階で評価し、昨年3〜9月で沖縄と鹿児島で50ヶ所以上を調べたそうです。ミスジチョウはサンゴを主食にし、サンゴの面積が大きいほど生息数が多くなる傾向にあり、3年に1回調査を実施できれば、環境の悪化やオニヒトデ被害による影響を監視していけるのだとか。
湖沼の環境観測任せて・専用の潜水ロボ開発・東大と滋賀県 日経新聞 00/03/14

滋賀県・琵琶湖研究所と東大・生産技術研究所は、湖沼の環境観測用の自動航行型潜水ロボット「淡探(たんたん)」を世界で初めて開発し、琵琶湖の環境保全や各地のダム湖の水深測定などに活用するそうです。ロボットは2m180kgで最高速力は2ノット(3.6km/h)、リチウム電池を動力源とし、流木や立木を回避する自動航行機能を備え、開発費は約3億円だとか。
新石垣空港「カラ岳陸上」に建設・計画から24年、選定委決定 日経新聞 00/03/12

現・石垣空港では滑走路が千五百mしかなく大型ジェット機が就航できないため、県で'76年から二千五百m級の新空港建設を計画したものの、サンゴ礁への影響を懸念する環境保護団体の反対などで暗礁に乗り上げてたのが、運輸省の地方空港整備計画が最後になりそうな事などから風向きが変わり、石垣島東部「カラ岳陸上」を建設予定地に決めたそうです。サンゴ礁を埋め立てる「白保」案などよりは環境破壊は小さいものの、工事に伴う赤土流出など問題があり、今後3年程度かけて環境影響評価調査を行なうのだとか。総事業費は440億円の見込み。
クジラの「方言」ロボットが録音・東大など生態調査 朝日新聞 00/03/10

東大・生産技術研究所、KDD研究所、国営沖縄記念公園水族館が共同で、自力探査ロボットを使ってザトウクジラの生態調査を行なうそうです。遠隔操作および、鳴き声からクジラの方向を割り出して進む機能を持ち、リチウム電池で24時間、水深500mを潜航できる全長3mの「アクア・エクスプローラ2」で、地域毎に方言のあるザトウクジラの鳴き声のデータを集め、将来的にはビデオ撮影も行なう予定だとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ナガガシ」顔に似合わず美味かも 毎日新聞 00/03/08

北海道など北の海に分布するスズキ目ゲンゲ科に属するナガガシは、海釣りをする人にもあまり知られてない魚で、ギョロ目に分厚い唇、ヌルッとした体で見た目はよくないものの、かまぼこの原料となったり、刺身で食べると美味らしいとの事。
青鉛筆 朝日新聞 00/03/07

石川県輪島市沖では近年、春から秋にかけて鯨の目撃が相次ぎ、鯨を撮影した人に懸賞金を出す「ホエールウォンテッド事業」を4月から予定しているそうです。写真や映像の提供者に総額50万円を贈り市のホームページで発信し、将来は日本海では珍しいホエールウオッチングの開催も目指すのだとか。
「ハゼの楽園」守れ!貯水場跡埋め立て反対デモ・東京湾 毎日新聞 00/03/07

ハゼ釣り場で知られる東京湾有明の貯水場跡が4月にも埋め立てられるのに反対し、屋形船や乗合船60隻が海上でデモを行なったそうです。都は「臨海副都心まちづくり推進計画」の一環として、約400億円をかけて35haの水域を埋め立て、新交通「ゆりかもめ」や環状2号線を延長し、約9千戸の住宅を建設する予定なのだとか。
水族館の裏側(4)複数の生物が混在・生態系展示広がる 日経新聞 00/03/05

水族館は1830年にフランス・ボルドーに始まり、国内では1882年に上野動物園の「観魚室(うおのぞき)」が最初で、19世紀になってから本格的に欧米で普及したそうです。かつては魚種ごとに展示されていたのが、現在では自然界と同じ環境で生態学的に展示するのが主流になり、研究活動や社会教育活動を充実する事が求められているのだとか。
南極海をゆく7・最後の秘境・極地の海中世界探る 朝日新聞 00/03/03

平均で2km以上の厚さの氷が重しになって大陸棚が400mと深く、水深で水温などが変わらないため、深い海にも浅い海の生物が生息するそうです。氷に穴を空け遠隔操作の水中カメラで観察したり、データロガーを取り付ける事でキングペンギンは380m、エンペラーペンギンは630mも潜る事が分かったそうです。しかしまだまだ未知な部分が多く、データロガーだけでなくデジカメも取り付けて深海の様子を見るなど計画が進められているのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「コンゴウフグ」硬い皮膚と角で「鬼に金棒」 毎日新聞 00/03/01

皮膚の硬化、さらに体の前後の4本の角でまさに鬼に金棒のコンゴウフグは体表面から毒のある粘液を出します。鑑賞魚として楽しませてくれるものの、興奮させると粘液を出して他の魚を殺してしまったり、小さな水槽では自らも死んでしまうのだとか。
メキシコ育ちのアカウミガメ・太平洋回遊実証の旅「日本産卵」目指し、現在ハワイ沖に 毎日新聞 00/02/28

回遊ルートの研究のため、1年前にバハカリフォルニア沖で発信機を取り付けて放たれたアカウミガメ「ジャミレ」が早ければ8月にも太平洋岸に到着するそうです。'98年から十数頭が放たれたものの漁船の網にかかって死んでしまい、インターネットでジャミレの位置を公表し、漁業関係者らに研究の科学的意義を理解して欲しいと訴えている。
水族館の裏側(3)病気やけがは大敵・予備水槽で即治療 日経新聞 00/02/27

水族館には病気やけがの魚を治療する水槽があり、東京・しながわ水族館では各所に30程。水槽に鼻をぶつけるなど、外傷を受けた魚が多く、抗生物質を入れた餌や水を与えて回復させるそうです。治療以外にも、新たに来た生き物をチェックする「検疫」、展示水槽の予備軍の「補充」等の役目もあるのだとか。
迷いイルカ・リハビリ中 読売新聞 00/02/24

餌を深追いして北上したのか、日本近海では希少なユメゴンドウイルカ6頭が北九州市の洞海湾に迷い込み、うち4頭を下関水族館が保護したそうです。2頭は低水温で死んでしまい、残り2頭は体力を回復させて海に戻す対応を考えるのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ムスジコショウダイ」命名の由来は「黒い粒」 毎日新聞 00/02/23

コショウダイとは、体の上部に黒胡椒のような斑点がある事から呼ばれるようになったらしく、ムスジコショウダイはヒレにやや大き目な斑点はあるものの、分類学上からコショウダイの名を引きずっているのだとか。
川に潜水艦?いやシャチだ・名古屋ならでは 朝日新聞 00/02/22

22日朝、名古屋市の堀川で、群れから離れて迷い込んだのか、体長5mのシャチが泳いでいるのが見つかったそうです。船からパイプを叩いて誘導し、無事に名古屋港に帰ったのだとか。
ラッコ輸出申請中止・日本の水族館代行の米業者・反対意見に配慮か 朝日新聞 00/02/22

日本の二つの水族館が出していた、アラスカ湾沖でのラッコの捕獲・輸出の許可申請を取り下げたそうです。捕獲や輸送中にラッコが死ぬ事故が相次ぎ、動物保護団体や研究者から反対意見が殺到していたとの事。
ジュゴン調査・生息の可能性・沖縄・辺野古沖など 読売新聞 00/02/21

米軍普天間飛行場の代替施設建設が決まった辺野古沖を含む沖縄本島東岸に、ジュゴンが十数から数十頭生息している可能性のあることが、三重大生物資源学部の粕谷教授らの調査で分かったそうです。ジュゴンは音に敏感で、工事が始まれば生存に打撃を与えると見られるのだとか。
シャチと一緒に泳ぎジャンプ・笑顔の女性に感動しました 朝日新聞 00/02/20

鴨川シーワールドでシャチの担当になって11年の石川美和さん。毎日がシャチ漬けで、4頭分の餌のホッケ270kgを処理し、1日3〜6回のショー、合間のトレーニング。水深6mまでシャチに鼻先で押され、一気に空中に飛び出す「スカイロケット」は水圧が急変するため耳と鼻の能力が優れてなければできず、水温はシャチに合わせ冬は12℃、夏でも18℃。またシャチ同士のつながりが強く、リーダー格のシャチがちらっとにらんだだけで、他のシャチも急に非協力的になってしまったり、時には恐怖を感じたり、分かりあえた時が一番嬉しいのだとか。
おあしす 読売新聞 00/02/20

隅田川下流の浮桟橋から東京湾に向けて、区内の児童らによって育てられた体長5cm程のサケの稚魚5000匹が放流されたそうです。'85から「隅田川鮭の会」により放流が行われているものの、成長したサケが戻ってきた姿はまだ確認されていないのだとか。
水族館の裏側(2)生息環境に合わせ水をつくる工場 日経新聞 00/02/20

水が命の水族館。東京・しながわ水族館では、デリケートな魚向けに四国沖から船で運んできた黒潮の海水、哺乳動物向けに東京湾から取水してろ過した海水、淡水魚向けに塩素を除去した水道水、の3種類を使ってるそうです。水族館の裏側に回ると、貯水槽やろ過器、ポンプや配管で工場のようなのだとか。
小笠原空港建設支援へ・運輸省、補助金創設を検討 毎日新聞 00/02/19

'91に閣議決定した第6次空港整備5ヵ年計画に盛り込まれたものの、環境問題で二転三転し建設の目処が立っていなかった小笠原空港建設のための特別補助金制度創設などを検討する方針だそうです。'98に父島の時雨山を候補地に決定したものの、環境問題がクリアできない場合、メガフロートによる海上建設案も対象になりそうなのだとか。
グラフウィークリー・流氷の海にぎやか 朝日新聞 00/02/19

今年は流氷の当たり年で、知床では流氷ダイビングが最盛期を迎えているそうです。水温は零下2度、昨年は1300人のダイバーが訪れたそうです。流氷ダイビングのシーン「氷下に広がる幻」、発光しながら流氷の下を漂うフウセンクラゲ「誘惑するネオン」を大きなカラー写真で紹介。
南極海をゆく5・ペンギン・夏の海氷、繁殖を左右 朝日新聞 00/02/18

南極のアデリーペンギンは、夏に湾内の海氷が少ない程、親鳥が餌を集めやすく、繁殖率が高くなるそうです。今後、地球の温暖化が進むと、海氷は減るものの積雪量はむしろ増え、逆に餌のオキアミは冬の海氷が多いほど多くなるなど、極寒の海で生態系の微妙なバランスに支えられているだけに、そのバランスが崩れた時、その影響は計り知れないのだとか。
白化イトウの繁殖成功・北大遺伝子研究 毎日新聞 00/02/17

幻の魚「イトウ」のアルビノ個体の繁殖に北大水産学部が成功し、今後は1m級まで育てて遺伝子と色素の研究に役立てるそうです。約800匹が8cmに育ち、これだけ大量の増殖に成功したのは初めてなのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ヤマブキベラ」サンゴに負けぬ美しさ 毎日新聞 00/02/16

一般にはオスの特徴で和名がつけられる事が多いものの、ヤマブキベラの場合、サンゴ礁にも負けぬ美しいメスの姿にちなんで名づけられたのだとか。
参加してみませんか・サンゴ礁の健康チェック・ネットワークがボランティア募る 毎日新聞 00/02/15

市民団体「コーラルネットワーク」では、サンゴ礁の健康チェックを行なうボランティアダイバーを求め、19日13:00〜15:30「ダイビングフェスティバル・セミナールーム」で説明会を行なうそうです。サンゴ礁調査は'97に世界各地で始まり、日本では沖縄、三宅島で調査が行なわれているそうです。
水族館の裏側(1)1000匹分の食事賄い・飼育員自らの手で 日経新聞 00/02/13

400〜500種、約千匹もの生き物がいるしながわ水族館では、アジ、サバ、シシャモ、アサリ、オキアミ、キャベツなど、それぞれ生き物に合わせたエサを飼育員が準備しているそうです。様々な生態環境の生き物がいるものの特に入手困難な食材はなく、好き嫌いを言わずに食べてくれるのだとか。
エビキャッチは罪? 朝日新聞 00/02/11

「動物実験の廃止を求める会」(JAVA)は、ゲームセンターでイセエビを釣るのは動物虐待だと、ゲーム機メーカーに抗議文を送ったそうです。ユーエス産業では「サブマリンキャッチャー」を昨年11月に開発し、現在では全国に約100台、料金は1回300円程度。温度など水質管理は行なわれてるそうですが、これがダメとなると夜店の金魚すくいはどうなんでしょう? 相手は子供だし、持って帰った金魚のほとんどは2〜3日で死んでしまうだろうし、単価が安い分、残った金魚の運命も...。
絶滅の危機・オサガメ・保護活動も"転機"に・WWFの援助打ち切られ 毎日新聞 00/02/10

甲羅が2m、体重500kgにもなる、世界最大の爬虫類「オサガメ」が、食用に卵を乱獲されたり、親ガメが魚網にかかって死んだり、絶滅の危機にあるそうです。WWFインドネシア委員会では住民に報酬を払い、産卵巣の保護と観察を依頼していたものの、資金不足から打ち切ることにしたため、研究者らは危機感を強めているそうです。
青鉛筆 朝日新聞 00/02/06

バレンタインデーより一足早く、東京・サンシャイン国際水族館で、「ハートの使者」に選ばれた女の子から3匹のラッコにハート型の氷がプレゼントされたそうです。
250歳"深海の虫"メキシコ湾・平穏でストレスなしの生活 読売新聞 00/02/05

メキシコ湾の水深500mの深海で、地下から染み出してくる硫化物やメタン等を養分に生息する弁鰓類の貝の仲間「チューブワーム」の寿命が250年にも達する事が、米ペンシルベニア州立大学の研究チームの4年に渡る調査で分かったそうです。
パタパタ泳ぎ「クリオネ」流氷と共に10匹を公開・しながわ水族館 毎日新聞 00/02/05

東京・しながわ水族館では、流氷と共に北海道網走市沖に流れ着いた「クリオネ」を2/4〜5/8まで展示するそうです。半透明な体は1〜1.5cm、水温2〜3度の水槽で元気に泳ぎ、子供らの人気を集めているのだとか。
ペンギン9羽スリランカへ・葛西臨海水族園が寄贈 毎日新聞 00/02/05

東京・葛西臨海水族園では、スリランカの国立動物園の要請でフンボルトペンギンを寄贈するそうです。現在の生息数はわずか1万3千羽で絶滅の恐れがあり、上野動物園や同水族園で繁殖させた9羽を贈るのだとか。
南極海をゆく4・凍らない魚・零下で勝ち抜く戦略 朝日新聞 00/02/04

南極海にすむ魚の40種には、体内に「不凍糖ペプチド」と呼ばれるたんぱく質が含まれ、零下2度でも体が凍らないそうです。将来的に研究が進めば、細胞に損傷を与えずに零度以下で臓器を保存する事に役立つかもしれないのだとか。
青鉛筆 朝日新聞 00/02/03

静岡県焼津市の漁船が白いエゾイバラガニを発見し、清水市の東海大学海洋科学博物館で飼育される事になったそうです。エゾイバラガニは水深400〜1,000mに生息して通常は赤く、白いのは突然変異で珍しいのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「レモンスズメダイ」小さくかれんな姿 毎日新聞 00/02/02

2〜2.5万種と言われる魚の中で、スズメダイ科の魚は300種以上が知られ、これほど仲間の多い魚はいないそうです。和名はどこにでもいる鳥のスズメから、英名は乙女の魚「ダムゼル・フィッシユ」、仏語はクリの実「マロン」、独語はカラスの魚「ラーベン・フィッシュ」、露語はツバメ「ラストチカ」と、ごく身近な鳥や木の実の名が付けられているのだとか。
青鉛筆 朝日新聞 00/02/02

5年前に捕獲され、大水槽で餌を独り占めして「脂肪肝」状態まで太ってしまった、大阪・海遊館のオオテンジクザメがダイエット中だそうです。隔離水槽で食事制限され、餌は2日に1度、アジ2匹だけで、以前の1/10なのだとか。
名護にジュゴンの楽園・辺野古沖数十頭か・米軍基地移設予定地・環境悪化で絶滅指摘も 朝日新聞 00/01/31

三重大学の粕谷教授を中心としたジュゴン研究会が、'97〜99まで宮古島から沖縄本島、石垣島、西表島まで調査した結果、天然記念物のジュゴンが確認されたのは、沖縄本島の東海岸だけだったそうです。藻場が広がり生息環境のいい西表島などでは漁業などでジュゴンが絶滅した可能性が高く、本島沖でも生息数は百頭以下と推定され、基地建設による絶滅の危険性が高いのだとか。
動物行動のナゾ・協力の裏に厳しい利害・カワスズメの一種 日経新聞 00/01/30

アフリカのタンガニーカ湖に生息するカワスズメ科の魚は、繁殖ペアの子供が弟や妹の子育てを手伝う「ヘルパー」と呼ばれる固体がいるそうです。しかし成長して繁殖できる段階に達した時、非血縁の繁殖ペアに対し、自ら繁殖に加わる「繁殖寄生」をしてしまうと、攻撃されたり殺害されたり厳しい罰が待ってるのだとか。
湖の氷割って海難救助訓練・奥日光 毎日新聞 00/01/29

奥日光の湯ノ湖で、寒冷地での船の転覆などを想定した海上保安庁特殊救難隊の潜水訓練が行なわれているそうです。気温−10℃、水温 0.5度、湖面の15cm厚の氷に1.5m四方の穴をチェーンソーで開けて潜り、濁って視界1mの中、作業訓練を行なっているのだとか。
南極海をゆく3・カプセル・水槽で、生態解明へ 朝日新聞 00/01/28

年間十万t漁獲され、釣り餌やかき揚げの具でおなじみの虹色のサンキョクオキアミは、寿命、産卵回数、交尾のきっかけ、冬場の餌など、生態には不明な点が多く、3月に水産庁の調査船「開洋丸」が1,500匹を持帰り、名古屋港水族館で長期間飼育し、生態の解明を目指すそうです。餌が少ない冬場はエネルギー節約のため脱皮ごとに小さくなったり、冷たいゆえ成熟に時間がかかるせいか交尾ではメスに精子入りのカプセルが渡され1〜3ヶ月後に受精するなど、独特な生態なのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「ヒメアイゴ」美しい姿にトゲがある 毎日新聞 00/01/26

口元の愛らしさが姫を思い起こさせるのか、コバルト色で縁取られた2本の黒帯が美しいヒメアイゴ。ペアで並んで泳ぐ姿は美しいけど、他のアイゴと同様に、背ビレや臀ビレのトゲに毒があり、刺されると大変痛いのだとか。
ラッコ摩擦・日本の水族館「国内繁殖は限界」と輸入申請・動物保護団体「輸送死相次ぎ危険だ」と反対 朝日新聞 00/01/22

絶滅の恐れがあるラッコの輸入を日本の2つの水族館が許可申請し、反対運動が始まってるそうです。これまで29匹の繁殖に成功している伊豆三津シーパラダイスでは、高齢と血統の近さが繁殖の障害になっていると話すものの、動物保護団体は捕獲や輸送直後に死ぬ例が多いと反対しているのだとか。
2000年冬の構図・沼津 毎日新聞 00/01/21

静岡県沼津市の大瀬崎では、今年の干支の「辰」にちなんで、タツノオトシゴがダイバーの人気を集めているそうです。波にもまれ、ゆらゆら揺られる彼らの姿を見て癒される人たちも多いのでは、との事。
南極海をゆく2・連鎖のカギ・危うい「尽きぬ井戸」 朝日新聞 00/01/21

ペンギンや魚類、鯨、アザラシなどが栄養源にしているナンキョクオキアミは、南極海の食物連鎖を支える「鍵種」とされ、その資源量は「くめども尽きない井戸」といわれてきました。しかし近年の調査では、オゾンホールの影響等で減少したのか、それほど多くないとする味方が強まり、今後の食糧危機で世界中の漁船が集まった場合、生態系が保全されるのか心配なところです。
栄養たっぷり海の肥料「深層水」くみあげ魚を集めろ 朝日新聞 00/01/21

魚があまり取れない海域に、栄養分が豊富な海洋深層水をくみあげ、好漁場を人工的に作り出す研究が、水産庁を中心に4月から始まるそうです。波力発電装置を備えたポンプを海面に浮かべ、1日当り数十万tの深層水を汲み上げ拡散させるプランで、5年後の実用化を目指すのだとか。
162m、潜水世界新 毎日新聞 00/01/20

コスメル島のカリブ海で18日、フリーダイビング世界記録に挑んだ亡命キューバ人、ホセ・フランシスコ・フェラレス氏(38)が、重りの重量無制限で潜水162mに成功したそうです。これまでの記録保持者、ウンベルト・ペリッツァーリ氏は16日、浮上時に気を失い失敗したそうです。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「チョウハン」名の由来は紋様から 毎日新聞 00/01/19

チョウハンという名がなぜつけられたのか昔から謎だったけど、サイコロの丁半でもなく、大盗賊の熊坂長範でもなく、寺で鳴らす打板「長板」の紋様に似ているからと確信しているのだとか。
南極海に潜る・固有種、冷水でゆっくり成長・豊かな生態系に乱獲の手 朝日新聞 00/01/18

気温が零下80度を下回る事もある南極大陸に比べ、南極海は零下2度近くまでしか下がらず生物にとって暮らしやすく、色鮮やかな生物が息づく「豊穣の海」です。低水温ゆえ他の生物は境界を越えられず8割以上が固有種で、代謝レベルが落ちるせいなのか植物プランクトンが不足するせいなのか、その成長は極めて遅く、一度乱獲されると激減してしまいます。最近では、日本に年間2万t以上輸入され「銀ムツ」として売られているマゼランアイナメの乱獲が心配されてるそうです。
南極海をゆく1・なぞの魚・わざわざ「逆の進化」 朝日新聞 00/01/14

体長約6cmでアヒルのような顔をした半透明の魚「シュードキーニクチス・ジョージアヌス」は、血液中にヘモグロビンがなく透明で、生物の進化上のなぞの魚として注目されているそうです。酸素は血しょうに溶け込んで運ばれますが、遺伝子調査で進化の過程でヘモグロビンを失ったとされ、低温環境ではヘモグロビンが酸素と結合する能力が低下するからという説もあるものの、その理由ははっきりしないのだとか。
2000年冬の構図・稚内 毎日新聞 00/01/14

稚内の抜海港に、今冬もゴマフアザラシの群れがやってきて、浜風吹きすさぶ中、砂浜などでゴロゴロ日光浴しているそうです。サハリン方面から百数十頭が越冬しに来たもので、4月初旬には帰っていくのだとか。
週間テレビ番組zipzap「東山紀之さん」ダラダラ・デレーッが課題 読売新聞 00/01/13

知り合いが沖縄でインストラクターをやっていて、昨年9月にスキューバダイビングを始め、アドバンスを取得。モルディブあたりに潜りに行ってみたいのだとか。
「科学館」生まれサケの稚魚・旅への準備・札幌・水槽をスイスイ 毎日新聞 00/01/13

昨年生まれたシロザケの稚魚1万匹が札幌「豊平川さけ科学館」の水槽で元気に泳ぎ、一般展示されてるそうです。3月上旬には豊平川に放流されるのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「イロブダイ」成長につれて色彩が変化 毎日新聞 00/01/12

イロブダイは親子、そしてオスメスで体の模様や体色が全く異なり、幼魚は白を基調にオレンジ色の頭、成魚オスは濃緑色、成魚メスは黒ずんだオレンジへと変化します。周囲の色彩に自らの色彩を合わせながら成長していくのだとか。
サンゴの「白化」世界中で・海水温上昇が敵・温暖化犯人説も 日経新聞 00/01/09

国際サンゴ礁研究学会の調査によると、世界約50カ国・地域のサンゴ礁のうち、32カ国・地域で白化現象が見られたそうです。98年は台風の発生が最も少なく、海水循環があまり起こらず大規模な被害が起きましたが、「真犯人」は地球温暖化だとする説もあり、この百年間に熱帯海域の水温は約1度上昇しているのだとか。
青鉛筆 朝日新聞 00/01/09

愛知県・竹島水族館が、今年の干支にちなんで展示した15匹のタツノオトシゴの中に1匹、黄金色のがいて注目を浴びてるそうです。水槽の背景は青、サンゴはオレンジと白で保護色とは関係なさそうとの事。3月末までの展示中にまた色を変える事もありうるかも。
芸達者!アシカが獅子舞 読売新聞 00/01/08

2〜10日まで、品川水族館でアシカの獅子舞ショーを行なっているそうです。獅子のお面をかぶったり、まといを咥えて行進したり、昨年秋から特訓を重ねたのだとか。また、2月末まで魚などのイラスト展示会、5/8まで特別展「キューバの生物たち」も公開。
イルカの赤ちゃんの名前 朝日新聞 00/01/07

鴨川シーワールドでは、昨年10月に誕生したバンドウイルカのオスの赤ちゃんの名前を募集中。母イルカの名前はスリム、特選1人に鴨川シーワールドホテルの宿泊券を贈るそうです。1/31日必着。
ヨシキリザメのカップル・仲よく飼育200日・葛西臨海水族園・世界記録を更新中 読売新聞 00/01/07

東京・葛西臨海水族園で長期飼育の世界記録を更新中のヨシキリザメ2匹が、飼育200日目を迎えたそうです。気の荒い性格で生きたまま捕獲されるのは珍しく、捕獲時は60cm程だったのが90cmを超す大きさに育ち、成長すると4mにも達するのだとか。
おさかな博士・杉浦宏の千魚一魚「アカモンガラ」真っ赤な歯が特徴的 毎日新聞 00/01/05

今年最初の千魚一魚では、おめでたい色の赤のアカモンガラを紹介。外見上は赤がどこにも見当たらず、実は、真っ赤な歯を上顎からのぞかせているのだとか。
レジャー用小型船・海難事故で最多・海保まとめ昨年は774隻 日経新聞 00/01/05

海上保安庁によると、99年の海の事故状況は、プレジャーボートの海難が3年連続で最も多く、またスキューバダイビング(53件)などの人身事故もここ5年増加傾向だそうです。
席巻・中国産の貝、サンフランシスコで増殖「生態系乱す」学者ら警告 朝日新聞 00/01/05

サンフランシスコ湾で、船に潜んでやってきたらしい中国産の二枚貝「ヌマコダキガイ」が大増殖し、生態系を一変させてしまったそうです。貝が栄養を摂るため植物性プランクトンが大幅に減少し、これを食べる動物性プランクトンやエビ、魚が減少。さらに貝は汚染物質をため込み、今度はこれを餌にする魚が増えているとの事。
酸素ボンベに大麻24キロ隠す・ダイビング客装い密輸未遂容疑の暴力団員逮捕・警視庁 日経新聞 00/01/04

スキューバダイビング用のエアタンク6本に、乾燥大麻24kgを隠してタイから日本に国際宅配便で密輸しようとした3人が逮捕されたそうです。同容疑者はタイ、フィリピンなどにダイビング用品を持って頻繁に出国していて、タンクの本体重量の刻印は打ち直されていたのだとか。それにしても酸素ボンベじゃなく、エアタンクだっちゅうのに。マスコミさん、いい加減覚えてよ (^^::。
青鉛筆 朝日新聞 00/01/04

静岡県・東海大学海洋科学博物館では、辰年にちなんだ「竜の落とし子神社」と「海の動物のおみくじ」をタツノオトシゴ水槽の横に設けたそうです。おみくじは十通りで、ちなみにクラゲは「風の吹くまま、気のむくままのお気軽人生」。神社への願い事のトップは、子供は「お年玉が増えるように」、大人は「景気がよくなるように」、博物館職員は「お客さんが増えますように」だったのだとか。
新年早々、ペンギン受難・船舶の廃油押し寄せ・豪フィリップ島 毎日新聞 00/01/03

日没後、世界最小のフェアリーペンギンが群れをなして巣に戻る「ペンギンパレード」で有名なオーストラリアのフィリップ島で、元旦夜、船舶からの廃油が押し寄せ、ペンギン2羽が死に、46羽が被害を受けたそうです。

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