■三宅島&御蔵島
本 数
31本目
日 程
96.08.12〜96.08.14
内 容
ファンダイビング&ドルフィンスイム
場 所
三宅島…1ビーチ:釜の尻、御蔵島…1ドルフィンスイム
透明度
三宅島:8m、御蔵島:5m
水 温
22〜26℃ ウエットスーツ
見た魚
キタマクラ、クロダイ、ソラスズメダイ、シラコダイ、クマノミ、ハナミノカサゴ、ミギマキ、タカノハダイ、ウツボ、等
8月12日、20:00に家を出て、21:00竹芝桟橋に到着、乗船手続きをして列に並ぶ。船に弱い為、予め酔止薬を飲む。22:00「すとれちあ丸」に乗船する。特2等の指定席なので相部屋ながら寝る場所は問題なかったが、2等の自由席は横になれない程込んでいた。22:30出港する。何やかんや館内放送が続き、24:00頃ようやく寝つくが、揺れとペラペラの敷布団のせいで何度も目が覚めてしまう。
翌13日、4:00の館内放送で起こされる。船はかなり揺れていて、3分で酔ってしまい、あわてて酔止薬を飲むが、気持ち悪いまま、4:50に三宅島に到着する。送迎のワゴン車で宿に向かい、仮眠を取る。
ハナミノカサゴ
(潜ルンです+接近大)
バンドウイルカ
(潜ルンです/フラッシュ禁止)
7:00朝食を取るが、まだ気持ち悪く半分位しか食べられない。8:30から仕度をし、車で5分程の「釜の尻」に向かう。火山岩の真っ黒な細かい砂利のビーチで、9:33〜10:14ダイビング。風の影響でややうねりがあり浮遊物が多い。魚は少な目で、伊豆半島で見られるものと変わらない。
宿に戻り、12:00に弁当を食べるが、午後の事を考えほとんど残した。13:00いよいよ目的のドルフィンスイムに出かける。三池港から18km程の御蔵島に漁船で向かう。ガイドは今日は波もなくベタ凪だと嘘ぶいてたが、強烈なうねりで立っていられず、座っていても尻がドンドン弾む状態である。途中からは痛い程の雨も降ってきたが、もはや波しぶきと区別も付かない。昼飯を控えていて正解だった。40分程でようやく御蔵島に到着する。
すでに4〜5隻の船がドルフィンスイムをしている。御蔵島には100頭位のバンドウイルカが住み着いているそうである。海岸付近を左右に移動してイルカを探し、ウエットスーツに3点セットで待ち構え、ガイドの合図で一斉に飛び込むスタイルである。イルカの姿は何度も見かけるが、なかなか飛び込むタイミングにならない。いよいよイルカの姿を目前に捕らえ、ついに飛び込んだ。1回目は残念ながら追いつけず、水中で見ることは出来なかった。すごすごと引き上げ、再チャレンジする。2回目、こっちに向かって来る、と言うガイドの声で潜ってみる。すると、目の前に3m位の2頭のイルカが現れた。数十cmの所まで接近し、慌てて写真を撮る。チラリとこちらを見てあっと言う間にイルカは通り過ぎていった。ふと一息つこうとした所で、シュノーケリングである事に気が付いた。慌てて上を見ると水面が思ったより遠く、思わず心臓が止まりそうになった。思いきりフィンキックをし、胸の位置まで飛び出してしまった。それ以降は恐くて2〜3mしか潜れなくなってしまった。一度ガイドが水中で3回転し、イルカも一緒に回転し遊んでくれた。またイルカが仰向けになり、海底の石に頭を擦り付ける仕草も見られた。結局、全部で9回程アタックしたが、間近に見られたのは3回で、3回は空振り、3回は休んでた。やはり体力的にかなりきつく、ある程度潜れないとイルカも寄ってきてくれない。
その後は舳先からイルカを見た。水中に入るより、こちらの方がはるかに多くのイルカが見られる。交尾の様子も見られた。しかし下を見ていた為、船に弱い私は途中で気持ち悪くなってしまった。帰りも海はかなりうねり、とうとう吐いてしまった。
17:30ようやく港に戻る。節水のため風呂は入れず、シャワーを浴びる。19:00夕飯はしゃぶしゃぶだった。20:00サービスに隣接する宿に戻る。部屋はテレビもエアコンもない。もっとも離島のため、テレビは衛星放送しか写らない。昼間は35℃位で大変暑かったが、宿が山の中にあるせいか、夜は掛け布団がないと寒いくらいである。何もすることもなく、疲労困憊でとっとと寝る。
翌々14日、7:00朝食、8:30仕度し、大久保浜に向かう。ここでとても恐い体験をする事になる。台風が沖縄を襲っている影響か風が強く、胸の高さ程の波が寄せていて、一抹の不安を感じる。10:10バディと支え合い、横歩きでエントリーする。太腿の深さまで入った所で、バディが波で転倒し、助けようとした瞬間、突然の大波が頭の上から襲って来た。一瞬の内に数メートル吹き飛ばされ、2転3転する。レギュレーターも、手に持ってたフィンもふっ飛んだ。パニックになりそうなのを堪え、とりあえずレギュレーターをリカバリーしたが、恐怖のせいかなかなか息を吸えない。やたら鼻に海水が入り、マスクのないことに初めて気が付く。何度も波に揉まれ、ようやくの思いで体勢を立て直し、側にいたメンバーと支えながら上がった。ふとバディは?と探すと、10m程向こうで他のメンバーと支えながら上がろうとしているので一安心した。結局、10人中無事エントリー出来たのは、最初に行ったガイドとそのバディの2人だけで、アシスタントを含め残り8人が波にのまれ、ダイビングを中止した。
ガイドは残り全員を引き上げ、他の組が上がって来るのを手助けした。やはりガイドやベテランダイバー以外は波にのまれ、マスクやフィンを無くし、必死の形相である。特に女性は溺れる寸前で、他のメンバーに引きずり上げられていた。
その後、ガイド達が波に揉まれるマスク、フィン、グローブを皆回収した。海岸は細かい砂利のため、特に誰も怪我はなかったが、しこたま海水を飲んだ人もいた。その後は波もおさまり、他の組はエントリーしていったが、我々は引き上げることにした。今までサーファーなんてと思っていたが、今回たかだか2m程度の波にのまれてみて、サーファーへの認識を新たにした。
11:00に戻り、帰り仕度をする。13:00港に向かい、13:55乗船する。翌日は台風で船が来ない恐れがあり、1日帰りを早めた人もいてかなり混んでいた。帰りは指定席が取れず2等の自由席の為、場所を確保できるかどうか心配だったが、何とか寝る場所を確保した。14:10に出港、100円の貸し毛布で横になる。行きは寝てしまえばそうでもなかったが、帰りの船は時間がとても長く感じられる。20:15ようやく竹芝に到着、21:30帰宅した。
今回、2日間ともボートダイビングは中止になっていたが、伊豆半島の海に比べると、波やうねりがはるかに大きい。またドルフィンスイムは、ある程度素潜りが出来ないとイルカも側に来ないし、飛び込んで全速力で泳ぎ、一気に潜らないと間に合わないので、かなりの体力が必要である。船に弱く、体力のない私にとって、今回のツアーはとてもハードだった。やはり50本位の経験がないと本当には楽しめないと思う。
かかった費用は、シーアミスのツアーで、2ビーチ&1ドルフィンスイム、船中1泊、乗船券往復2等、マリンベース三宅島1泊、3日間4食付で57,200円、片道特2等で3,400円追加で、計60,600円だった。
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" My Diving Page " by Lonver at 96/08/26.