■熱帯魚の飼い方(基礎)




飼育器具

水槽 材質はアクリルとガラスがあります。アクリルは軽くてどんな形にも加工できるので、大きな水槽に使われます。ただ傷が付きやすいという欠点があります。小型の水槽にはガラスが使われます。角にRを付けたり、前面を曲面にした水槽もあります。最近は技術も進み、簡単に飼育できるようになった、20〜40リットル位の小型のインテリア水槽が色々と発売されています。
濾過 濾過には2種類あり、フンをワタで濾し取る物理濾過と、有機物をバクテリアが分解する生物濾過に分かれます。水槽のガラス面なんかがヌルヌルしているのが、1ミクロン程度の大きさのバクテリアがたくさん集まってコロニーを形成したもので、いかにバクテリアを繁殖させるかが、重要になってきます。そこで濾材には、表面積の大きいことが求められ、多孔質のセラミック等が使われます。
温度管理 熱帯魚はその名の通り熱帯に住む魚ですから、普通水温は24〜28℃位に保ちます。冬場は水中ヒーターで暖めます。問題は夏場で、室温は冷房を入れないと平気で30℃を越えてしまい、熱帯魚のくせに水温が30℃を越えるとバタバタと死んでしまうのです。そこで、容器に入れた氷を浮かべたり、水槽に小さい冷却ファンを付けたり、高い電気代を覚悟でエアコンを付けっぱなしにしたり、とにかく夏場をいかに凌ぐかで皆さん苦労しています。
エサ 配合飼料は、フレーク、顆粒、ペレット、錠剤、など様々なタイプの物があり、魚の種類、大きさ、口の形状、餌の取り方によって使い分けます。普通は、1日2回、朝と夕方にあげます。食べ具合いを見ながら、やる量を調整します。自動給餌装置もありますので、1週間位なら留守にしても大丈夫です。エサやりは楽しいので、ついついやりすぎてしまいますが、水を汚してしまいますので注意しましょう。


淡水魚

 淡水魚は東南アジアや南米の河川に住む魚です。河川は環境がよく変化するので、淡水魚は環境適応能力が強く、海水魚に比べれば飼育は簡単です。
 でも最初は病気が出たり、すぐに死なせてしまったりもします。そこでやめてしまう人も多いようですが、そうならないよう、よく勉強してから、丈夫で飼いやすい魚から始めるようにしましょう。


水草

 非常に奥が深い世界です。水質、光、肥料、二酸化炭素、等のバランスを保つのが大変です。バランスが崩れると、すぐに苔だらけになり、光合成が出来ず枯れてしまいます。
 魚の排出物から窒素過多になるので水替えを怠らないようにし、魚の呼吸だけでは二酸化炭素が足りないのでボンベ等で添加し、夏の水温上昇には魚以上に弱いので注意し、pHや炭酸塩硬度などの水質管理をする、等大変ですが、水草が見事に生い茂る中をカラフルな淡水魚が泳ぐ姿は、とても美しく、見る人の心を和ませてくれます。


海水魚

 海水魚は、海に住む魚ですが、広大で安定した環境に住むため、水槽のように狭く、環境が変わりやすい所では、飼育は結構難しいです。また、淡水魚は養殖された物が多いのですが、海水魚はほとんどが天然物のため、人工の餌に慣れにくい、という問題もあります。
 しかし、淡水魚に比べるとカラフルで綺麗な魚が多く、人気も高いです。オゾン殺菌、紫外線殺菌、プロテインスキマー、冷却クーラー、など飼育器具も進歩していますので、魚を少な目にし、多少の設備投資と手間を惜しまなけれは、ご家庭で海中散歩の気分が楽しめます。



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