■アイサーチ レクチャーシリーズ 2014 第1回「イルカはなかよし?」
こういったセミナーは久しぶりだなぁと思っていたら、、、何と7年半ぶり (^^;; テーマが興味深くて目に止まり、聞きに行って来ました。
場所は渋谷駅と表参道駅の中ほどにあるセミナールーム、講師は御蔵島でハンドウイルカの研究をされている方で、参加者は20名位。
個人的に御蔵島にはほぼ毎年1回、計12回行っているので、色々と興味深かったです。
なおアイサーチ・レクチャーはシリーズで開催、12/20(土)「ヒト、イルカ・クジラに出会う」、1/24(土)「イルカと上手に泳ぐために」と予定されており、興味ある方はぜひお聴きに行かれてはいかがでしょう?
日 時 | 2014年11月8日(土) 13:30〜15:00 |
場 所 | 渋谷・環境パートナーシッププラザ ( GEOC セミナールーム ) |
講 師 | 東海大学・日本学術振興会特別研究員 酒井麻衣 |
参加費 | 1,000円(ICERCハンドウイルカ会員は無料) |
主 催 | アイサーチ・ジャパン |
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ふれあいと同調
- 御蔵村とICERCでは、1994年から10年計画でイルカの個体識別を実施、今年で21年目。
- 胸ビレで触れ合うラビング、回数や秒数を計測すると明らかに左ヒレで行う方が多く、擦られる方が左に寄って行くのだとか。
- 二頭同時に水面呼吸に向かう同調呼吸、縦横の距離間を計測すると、母子が最も近く、次がメス同士、遠いのがオス同士と異性。
- 鳥羽水族館のイロワケイルカの調査、母イルカの作る水流で子イルカが楽に泳げる「水流だっこ」。その分、母イルカの尾ビレひと振りで泳げる距離は減少。
バイオロギング
- 世界にイルカは約80種、もっと知るために必要なのが、野生イルカに計測器を取り付けるバイオロギング。速度、深度、水温、傾き、ヒレ振り回数などを記録。
- 計測器は手作りで、車の屋根上キャリア用の吸盤「サクションカップ」でイルカの背中に取り付け。一日程で自然に外れて、発信電波を頼りに回収。
- 中国武漢のヨウスコウスナメリ、背ビレがなく濁った水域のため観察は困難。6頭に取付け同時に調査、オスメスが同調して泳いでおり社会性を持つ可能性を発見。
Q&A
- 飼育下と野生との違いはあまり感じてなく、別種のイルカを一緒にしても一週間位でコミュニケーションを取れる。
- イルカにもイジメがあり、オスが赤ちゃんイルカを追い回したり、飼育下では順位がある。
- イルカも怒る事があり、口を大きく開けて威嚇、顎で大きな音を発する、噴気孔から泡を出す、尾ビレで叩く、噛みつくなど。
- 逆にイルカに喜びの表現があるかどうかは、まだよく分かっていない。
- 群れの構成は、メスはメス同士で広く浅く、オスはペアやトリオで何年も同盟、同盟を作らないオスも。母子関係は3〜5年で、次の出産で親離れ。
- 個々のイルカ同士の仲良し関係を線の太さで現した、サークル図を作成、プリントしたTシャツも販売。
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