■北川2

本 数227〜228本目
日 程05.8.9
内 容ナイトロッツクス体験ダイビング
場 所2ボート:カジカキ2本
透明度5〜15m
水 温16〜24℃ ドライスーツ
見た魚タカベ、ネンブツダイ、イシダイ幼魚、キンチャクダイ、チョウハン、タカノハダイ、ゴンズイ、ミノカサゴ、ハリセンボン、キタマクラ、ハコフグ、ネコザメ、シビレエイ、ウツボ、トラウツボ、イセエビ、ハナアナゴ、スジコウイカ、ベニカエルアンコウ、ミアミラウミウシ、ハナオトメウミウシ、ミチヨミノウミウシ、タテヒダイボウミウシ、ウミウチワ、トラフケボリ、等


今年はないかと思っていたら、急に取れる事になった夏休み。 しかし来週休みと言われても、今さら予約の取れるはずもなく、遠征は無理な話。 御蔵島のドルフィンスイムのキャンセル待ちを狙うも呆気なくNG。。。  東伊豆ならどこがいいかなと探すと、、、最近すっかり慢性疲労&夏バテ気味であり、そういえばナイトロックスなら潜った後の疲労感が軽減されるというのを思い出した。 しかしいざ探してみると、ナイトロックス対応のダイビングコンピューターや、ナイトロックス講習は多々あれども、実際に潜れる現地サービスは殆どない様子!?  やっとの事で、というか灯台下暗し、以前にも利用した事のある禁煙DSのBONZOさんで体験出来ると分かり、メールにて前日 (^^;; 予約した。

8/9(火) 6:40 家を出て、曇ってるものの朝から非常に蒸す中、キャスターバックを引きずりつつ、東海道本線で 8:20 熱海へ到着。 8:26 伊豆急行に乗り換え、9:12 伊豆高原駅へ到着、送迎のライトバンで5分ほどでDSに到着した。

早速手続きと、ナイトロックスの簡単なレクチャーを受ける。 ナイトロックスのメリットの1つはより長く潜れると言う事。 酸素濃度が高いと言う事はその分窒素濃度は低くなって体内の残留窒素が少なくなり、ナイトロックス用のダイブテーブルを引くとなるほど倍近い時間潜れる事になる。 デメリットは、吸い過ぎると酸素中毒の恐れがある事、最大水深に制限がある事。 ナイトロックス対応のダイコンを使えばもちろんメリットを最大限に活かしてより長く潜れるのだが、非対応のダイコンで普通のエアー替わりに使えば残留窒素をより少なく、安全係数を高くする事が出来るという訳である。 最近良く言われる活性酸素については、余程激しい運動でない限り心配しなくても良いとの事。

八幡野から車で15分ほどの北川へと移動する。 伊豆急行線の中は南伊豆に海水浴とかに行くのであろう家族連れや若い子達で賑わってたのだが、東伊豆の街中や海岸沿いの街道も不思議と静かな感じで、セミの鳴き声だけが響き渡っている。 ガイド以外は北川ダイビングサービスを利用する形で、DSで借りられるアナライザーでまずはタンクの酸素濃度をチェック。 大気中の酸素濃度20.9%に校正後、タンクにファーストをセットし、中圧ホースを繋いで30秒程エアーを流すと測定完了で、結果は32%の予定がちょっと濃い目の34%。 タンクを他の人のと取り間違えないよう、自分の名前や酸素濃度などを記入したタグを取り付ける。

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ハナオトメウミウシウミウチワとウツボ
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海中太陽?トラフケボリ
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シビレエイベニカエルアンコウ(前)
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ベニカエルアンコウ(斜)スジコウイカのペア
デジカメ Canon PowerShot S30
ストロボ INON D-180
レ ン ズ INON UWL-105AD,UCL-165AD


着替えとカメラのセッティングをし、徒歩2〜3分の港へ向かう。 曇っているとは言え気温と湿度はかなり高く、すでにかなりの汗没状態 (^^;;  港から3〜4分の「カジカキ」南側の根沿いに 10:49-11:34 潜る。 水面付近は23〜24℃でドライで来た事を後悔しかけるが、潜るにつれてサーモクライン出まくりで冷たい部分は16〜17℃、正に縮み込みあがってしまう感じでフードを持って来なかったのを後悔する程。

4〜5cmと大きいミアミラウミウシやハナオトメウミウシは交接してたのだろうか、それぞれペアで組み合っていた。 ウミウチワに絡みついたおちゃめ(?)なウツボ、きれいなトラジマのトラフケボリ、そして砂地には外傷はなく原因は不明だがネコザメの死骸も。 柔らかい部分から他の魚やエビなどに食べられ、数日のうちに消えてなくなるとの事。 途中、ガイドが敢えて2つ付けた同じ機種のダイコンを見せてもらうと、ナイトロックス設定の方は確かに倍の無減圧潜水時間を示していた。

一旦DSで小休止後、2本目は冷たいところを避けて「カジカキ」北側の浅い砂地方面を 12:58-13:48 潜る。 砂地にはいきなり、すっとんきょうな顔をしたシビレエイ、岩の割れ目にはイセエビが3匹、片目が濁りかなり弱った感じのハリセンボンが1匹。 岩陰にはペアのイロカエルアンコウがいて、1匹は思いっきりのヒゲ面。 最後の砂地にはスジコウイカが3匹。 ペアのオスはさかんに腕を挙げてプロポーズ中で、少し離れたもう1匹は隙あらばと狙うオスなのだろうか? (^^;;  せっかく長く潜れるナイトロックス、このままずっと見ていたかったが、同じボートの別チームもいるためそうはいかず、残念ながら程なくエギジットとなる。

この日はDSのランチがお休みのため最寄のコンビニまで買出しに出て、DS前で食べてそのままログ付け、清算となる。 まだお盆前とは言えやはり夏休み、結構な渋滞の中を駅まで送ってもらい、16:53 伊豆高原駅から 17:42 熱海へ、17:47 東海道本線に乗り換え 19:30 帰宅した。 かかった費用は、2ボート 15,750円(ガイド、施設使用料、ウエイト、消費税込)、ナイトロックスタンク差額 2,100円、電車代 5,520円、だった。

ナイトロックスはもちろん無味無臭で、吸ってる時は通常のエアーとの差は何ら感じない。 フィンキックが楽になるとか、エギジットの梯子を上るのが楽になるとか、頭が冴えて素ん晴らしい写真が撮れたとか (^^;;、そういった明らかな差は残念ながら感じられなかった。 しかし1本目は結構な移動距離、そして透明度の悪さ、水温の冷たさ、うねりと、普段なら頭痛を起こしてしまってたかもしれないのが、今回は起きなかった。 また帰りの電車ではいつも曝睡するのが今回はあまり眠くならなかった、というのはナイトロックスのおかげと言えるのかもしれない。

そもそもナイトロックスの疲労軽減効果に対しては、講習などでも明言はしてないようで疑問視する声もあるようだが、、、個人的には、運動不足、冷水温や良くない透明度でストレスを感じたりして、いわゆる浅い呼吸による軽い酸欠状態で、頭痛や過度の疲労を感じてたのが、浅い呼吸でも十分な酸素が摂取できるようになって改善されるのではないか?  若い元気な人ほど、ストレスの少ない軽いダイビングほど効果は感じにくい。 逆に言えば運動不足や高齢の人ほど、ハードなダイビングなほど、その差が感じられるのではと思うのだが、、、そんな単純な話ではない!? (^^;;

とは言えせっかくナイトロックス講習を受けても、東伊豆で潜れるのは北川や熱海とか極めて限られ、しかもボートオンリーだったりするのは不便だし不経済。 八幡野ではナイトロックス復活に向けての動きもあるそうで、ぜひとも期待したいところである。 「今日はちょっと疲れてるから」とか、「伊豆から少なからず高所を車で帰るから、2本目だけでもナイトロックスにしようかな」とか、いつでもどこでも千円程度の差額を払えばすぐ切り替えられる、という手軽さが欲しいところ。

未曾有の不景気により、ボートよりビーチDIV、ガイド付きよりセルフDIVという客の移行もあるようで、1本当り1〜3千円程度のタンクの差額も大きな壁となってるかもしれないが、やはり効果が良く分かってない事も普及の足かせになってると思われる。

フォト派やビデオ派ダイバーなど、より長く潜りたいという人ももちろんいるだろうが、タンク容量や一緒に潜る人たちの事を考えるとセルフDIVでないと無理な話。 それよりも日ごろ運動不足の人や高齢者、車で日帰りする人たちが通常のエアー代わりに利用して、疲労軽減や減圧症のリスク軽減効果を求める方がより現実的だし魅力的だろう。 業界側でも、潜水プールでの比較実験などでナイトロックスの効果をきちんと立証して定量的なデータを示したり、お試しキャンペーンをするなど、本格的な展開を願いたいものである。

hokkawa2.gif    ・ 北川リンク

  BONZO DIVERS 今回利用した禁煙DS

  北川ダイビングセンター「Kenny's House」 利用したDC



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