日 時 2006年4月23日(日) 9:00〜17:00 場 所 新江ノ島水族館 参加費 入場料も含めて無料(抽選20名) 主 催 写真雑誌 月刊カメラマン 講 師 水中写真家 豊田直之 氏
貸し出し機材
写真雑誌「月刊カメラマン」で年2回開催されている読者参加撮影会が新江ノ島水族館で開かれると、マリンダイビングフェアで知ってメールで申し込み、ラッキーな事に定員20名に選ばれ行って来ました。 講師はトヨーダこと、水中写真家の豊田直之さん。
貸し出し機材は、Canonさんの全面協力の元、ナントも豪勢な、デジタル一眼 「Canon EOS 30D」、交換レンズは17-85mmズーム、60mmマクロ、70-200(or300)mmズームの3本、メモリーのCFカードは1GBで、品評会と優秀賞付き。
水族館近くの貸し会議室で、豊田さんの事前レクチャーによると、、、いよいよ水族館へ移動して撮影開始。 曇りから霧雨になるあいにくの天候、限られた時間、日曜の混雑などから、撮影アングルやポジションに苦労しつつ、800万画素で1枚当りの容量は約3.6MB、200枚以上撮れるのでとにかく撮りまくりです。
- 動く魚は最低でもシャッター速度 1/125秒以上欲しいが、フラッシュ禁止の水槽は思いのほか暗いため、ISO感度 1,600、絞り F2.8。
- AF(オートフォーカス)エリアは9点あるが、構図に合わせた1点にして、魚の目の淵でピントを合わせると合焦しやすい。
- イルカのジャンプの場合、水しぶきを止めて見せるにはシャッター速度 1/2,000〜8,000秒欲しく、ISO感度 800〜1,600。秒5コマの連写を活用すると良い。
- いずれも、シャッター速度優先のTvモードが撮りやすい、ピクチャースタイル(画質設定)は風景やポートレートを選ぶと色が映えて良い、など。
イルカショーは、どこから出るか分からないジャンプにファインダーを合わすのは至難の業で、2頭が揃って孤を描いてジャンプしてる姿が、辛うじて1枚。 そして何たる強運(?)、コウイカの交接に出くわす (^^;; シャッターチャンスに恵まれたものの、もともと暗い水槽のさらに隅っこにいたため、結局シャッター速度を 1/8秒まで落とし、ガラス面にレンズを固定して手ブレに気をつけ、アップで粘り撮り。
撮影後は会議室に戻り、1人ずつに用意されたプリンター「Canon iP7500」に2L判を5枚ほど試し印刷し、うち1枚をA4判に印刷して品評会。 イルカは競争率の高さが予想されるのと、やはり晴れた時に比べると色合い的に地味っぽくてパス。 そして江ノ水と言えばクラゲなのですが、色合いはきれいに撮れたものの、構図が普通すぎてこれまたパス。 結局、薄暗くて色合い的にはイマイチだったのですが、きちんと目にピントが合ってたのと、プリンターの設定で「VIVID+NR(ノイズリダクション)」で出したら、ドキュメンタリー映像のような重みが出てちょっとイイ感じだったので、コウイカの交接に決定。
予想通りにイルカやクラゲは数点ずつあり、予想外にペンギンとカメも数点ずつありました。 やはり皆さんダイバーではないので、単なるイカのケンカと思われたりしてダメかなと思ってたら、、、ナント3位をゲット! 豊田さんから1枚1枚に丁寧なアドバイスがあり、水槽での交接は貴重なシーンである事の説明や、遅いシャッター速度でよく撮れてるとお褒めのお言葉もいただき、嬉しいばかり。 ただし、数枚の写真の中に今回のアップがあるならいいけど、1枚で見せるためにはもうちょっと引いて状況を説明する、例えば1匹は全身が入るようにすると良いなど、プロ視点のアドバイスを頂きました。
そして気になる賞品は、ナ、ナッ、ナント! 1〜3位は 1,670万画素のデジタル一眼「EOS-1Ds(約\800,000)」と、超望遠レンズ「EF600mm(\1,290,000)」のセット! 、、、なわけなく、販促非売品のミニチュア模型 (T^T) >ちょっと期待してしまった自分がお恥ずかしい (^^;;
ちなみに優勝は、子ウミガメの躍動感のある姿を捉えたもの。 2位もこれまたウミガメで、呼吸の泡が見事に鼻提灯みたいになった瞬間、でした。 自分で撮影したデータは後からCD-Rに焼いて送ってくれるそうですが、残念ながら版権は雑誌社に帰属するためここには載せられず、今回のイベントの様子は6月号に掲載予定だそうです。
それにしても写真雑誌のイベントなだけに、参加者の皆さん、構図とか表現力とかお見事すぎでした。。。 また、約20分のイルカショーでは一脚を使ってたものの、デジタル一眼とレンズ3本の重たさから、翌日は腕回りや肩に筋肉痛のおまけが付いたというオチが...(^^ゞ