正義の巨大ヒロイン
「マユミ」
踊る

AKAFUJI


 見物人を気にするように下を見回しているマユミ、巨大な彼女の目はすぐに私を見つけた。不覚にも車の窓から身をのりだして見上げていたためだ。彼女はすぐ に私と気が付いた。私が尾行していたことに気が回るのは時間の問題だ。私は恐怖で動けず声も上げられない。私のこの小さな裏切りへの制裁として、今の彼女 には私の体など、どうにでもできるパワーがあるのだ。私の体をつまみ上げて何キロも彼方に放り投げることも、踏みつけて跡形も無く揉み消すこともできる。 しかし、意外にも彼女は微笑んだ。
私がそこにいることを確認し何かを許し、また新たな覚悟が出来たようだ。顔を正面に向け私から視線をはずすと、顔から微笑みが消えた。そして、ゆっくりと 腕を上げてちからこぶを作り、戦士としての見栄を切った。どうやら、私という観客を得て、彼女自身の意外な面を見せつける喜びを得たのだった。しかし、次に とんでもないことを言った。
「この町のみなさん。覚悟してください。私こんなに大きいから、このあたりの建物は、めちゃめちゃに壊れちゃうかもしれません。」
な、何をする気だ。今から戦闘が始まるのか。
「音楽を、始めて。」
上空から町全体を包み込むようにビートミュージックが流れ始めた。
「吉田さん。私、踊るわ。踏みつぶされないように、見ててくださいね。」
鋭い目で私を威圧するように睨むと、そう言った。そして狭いビルの谷間に下半身を挟まれているにも関わらず、ビートにあわせて腰でリズムを取りだした。
「私、ストレスが溜まると、こうして町を壊しながら踊るんです。」
腰 の振りは次第に激しくなり、バリバリと太股に接した両側のビルを破壊し始めた。マユミは体の向きを変え一つのビルに対面した、道路に脚を開き少し腰をかが めて立っち、背後のビルに向って腰を落として行く。私に横顔を向けて真顔になり集中するマユミ。私は彼女の激しくくねる下半身を横から見ることになり、よ りはっきりとその破廉恥な動きを確認できた。
「ああ、吉田さんに私のこんな姿、見られちゃった。私、エッチな格好してるでしょう。ほら、私の脚でビルが壊れてきちゃった。」
腰の振りは早いビートミュージックをしっかりととらえて、激しく大きくロールする。激しさを増して行くリズムに、腰の上下動も呼応して、ついには地響きを たててブーツを踏みならし始めた。ブーツに包まれた膝はビルの外壁を打ち砕きビートミュージックに溶け込むように破壊音を刻む。
「ああん。いきますよ、!」
腰を振りつつゆっくりと腰を落としていくマユミ。背後、尻の下にあったビルの上に、むき出しの臀部を押しつけた。押しつけたまま激しい腰振り。
「私のお尻大きいでしょう、、ほら〜!ビルが、、壊れちゃう。」
激しく数発尻を落とすと、夜空に猛烈な破壊音が轟いた。思わず頭を抱え身構えるほどの轟音であったが、マユミは意に介さず動きを止めることも無い。さらに 押し潰れ始めたビルの屋上に尻を打ちつけるように乱暴に腰を振ると、その哀れなビルはズドーンと轟音をたてながら倒壊してしまった。
もうもうと上がる砂埃、そのうえに大きく足を開いて後ろ向きになるマユミ。私に尻を見せつけているのだ。たった今その尻を使ってコンクリートを砕き鉄骨を 押し曲げ、数百人もの人々を押し潰した。美しさと恐ろしさを混合した倒錯を私に見せつけ、私に見られることで、彼女は確かな快楽の手応えを確保する。ビル を押し潰したせいかヒョウ柄のビキニパンティーが完全に尻にくわえ込まれてしまってい る。そしてそれを気にするようにパンティーに手をかけるマユミ、しかし、尻に食い込んだ布を引き出すのかと思いきや、両脇を引き上げ、その豹柄の布を引き ちぎらんばかりに肛門に食い込ませた。尻の割れ目の奥に消える糸状に引き延ばされた布。彼女の清楚なイメージとはかけ離れた凶暴な野生を湛え、排泄の汚れ と羞恥に震える粘膜の放射状の襞。メラニン色素に黒々と輝く肛門がむき出しとなった。


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