(SCC付きタイプ)
この資料は、私、つじかわが独自に解析した結果を基に記述されているので、
設計者の意図と反する点、誤った点が含まれている恐れがあります。
また、使用している用語等は正式な物ではありません(と思われる)。
本資料の不備等により、本資料を利用した者に何等かの被害があっても私は
何の責任も負いません。各自の責任において利用してください。
この資料への疑問や不備と思われる点、新たな情報等があったら連絡下さい。
コナミのSCC付きのメガROMコントローラーは512kバイトまでのメ
モリーを管理するためのアドレス拡張回路及びSCCと呼ばれる音源を持つ。
バンクメモリーは8kバイト/バンク固定で、バンクレジスターは6ビット
長の物が4つある。(8kバイト*64バンク=512kバイト)
メモリマッパーシステムと比べ、メガROMのシステムは単一スロット内で
のローカルな物であるため、比較的小規模のシステムに適している。
バンクレジスターへの書き込みや、それによるメモリ切り替えは他のスロッ
トとは独立に動作する。
コナミのメガROMコントローラーではバンクレジスターの内容を読み出す
ことは出来ない。バンクレジスターは書き込み専用である。
バンクレジスターの働きは以下のようになっている
切り替わるアドレス バンクレジスターのアドレス
4000-5FFFh 5000-57FFh
6000-7FFFh 7000-77FFh
8000-9FFFh 9000-97FFh
A000-BFFFh B000-B7FFh
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コナミのSCC付きのメガROMコントローラーは、次の物である。
解説されていないピンは、スロットの同名の信号線につながっている。
2212P003 48ピンDIP
+-------__-------+
1|TEST VDD|48 MA13-18 :拡張メモリアドレス
2|DA 5 DA10|47 (O)
3|DA 4 DA 9|46
4|DA 3 DA 8|45 /OE (O):メモリー Output Enable
5|DA 2 DA 7|44 (/OEは/SLTSL,/RDがアクティブで
6|DA 1 DA 6|43 ない時にはアクティブにはならない)
7|DA 0 /RESET|42
8|/OE Fref|41 DA0-10 :SCC音声出力
9|CLOCK MA18|40 (O) 11ビットのD/Aへ接続
10|/SLTSL MA17|39
11|/RD MA16|38 Fref (O):チャンネルAの周波数と同じ?
12|/WR MA15|37 通常は使用しない(NC)
13|A7 MA14|36
14|A6 MA13|35 TEST (I):Hで/OE=MA13-18=Lになる
15|A5 A15|34 通常はLで使用する
16|A4 A14|33
17|A3 A13|32
18|A2 A12|31
19|A1 A11|30
20|A0 D7|29
21|D0 D6|28
22|D1 D5|27
23|D2 D4|26
24|GND D3|25
+----------------+
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・SCC音源部の解説
わざわざここで書かなくても良いとは思いますが、一応書いておきます。
SCCを使用するためには、まずSCCの存在するスロットの9000-97FFhに
xx111111bを書き込み、9800-9FFFhにSCCを出します。
9800-981Fh ウエーブメモリー0(Ch.A 用) -128から127までで中心は0
9820-983Fh ウエーブメモリー1(Ch.B 用)
9840-985Fh ウエーブメモリー2(Ch.C 用)
9860-987Fh ウエーブメモリー3(Ch.D・E 共用)
9880-9889h Ch.A-Eの周波数(12ビット) F=CLOCK/32/(1+nn)
988A-988Eh Ch.A-Eの音量(15が最大)
988Fh 出力スイッチ(1で出力) (B0:Ch.A・・・B4:Ch.E)
98E0-98FFh テスト用のレジスタ?
0を書くと初期化で1を書くと無音になる
9800-987Fh は 読み込み、書き込み共に可能。
9880-988Fh は 書き込み専用で、読み込んでも意味は無い。
9890-98DFh は 読み込み、書き込み共に意味が無い。
98E0-98FFh は 書き込み専用で、読み込むことを禁止する。
(読み込んだ場合、たまたまその時点でデータバスにある
データ(主にFFh)がこのレジスターに書き込まれる)
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・(SD)スナッチャーのサウンドカートリッジについて
サウンドカートリッジのBFFE,BFFFhには書き込み制御、SCCモードのレジ
スタがあり、機能は以下の通りである。
ビット4が0の時、バンクレジスタへの書き込みが可能
1の時、内蔵のRAMへの書き込みが可能
ビット5が0の時、SCCは上記のSCCと同様に使える。
(ただし、テスト用のレジスタは98C0-98DFhである)
1の時、SCCのウェーブメモリーは5つ使用出来る。
詳細は以下の通りである。
BFFE,BFFFhのbit5=1の時にSCCを使うには、まず該当スロットのBFFE,BFF
Fhに20hを書き込み、次にB000-B7FFhに1xxxxxxxbを書き込み、B800-BFFFhに
SCCを出します。
B800-B81Fh ウエーブメモリー0(Ch.A 用) -128から127までで中心は0
B820-B83Fh ウエーブメモリー1(Ch.B 用)
B840-B85Fh ウエーブメモリー2(Ch.C 用)
B860-B87Fh ウエーブメモリー3(Ch.D 用)
B880-B89Fh ウエーブメモリー2(Ch.E 用)
B8A0-B8A9h Ch.A-Eの周波数(12ビット) F=CLOCK/32/(1+nn)
B8AA-B8AEh Ch.A-Eの音量(15が最大)
B8AFh 出力スイッチ(1で出力) (B0:Ch.A・・・B4:Ch.E)
B8C0-B8DFh テスト用のレジスタ?
0を書くと初期化で1を書くと無音になる
B800-B89Fh は 読み込み、書き込み共に可能。
B8A0-B8AFh は 書き込み専用で、読み込んでも意味は無い。
B8C0-B8DFh は 書き込み専用で、読み込むことを禁止する。
(読み込んだ場合、たまたまその時点でデータバスにある
データ(主にFFh)がこのレジスターに書き込まれる)
B8E0-B8FFh は 読み込み、書き込み共に意味が無い。