付録2 メガロムコントローラ

(アスキータイプ1及びアスキータイプ2)
この資料は、私、つじかわが独自に解析した結果を基に記述されているので、
設計者の意図と反する点、誤った点が含まれている恐れがあります。
また、使用している用語等は正式な物ではありません(と思われる)。
 
本資料の不備等により、本資料を利用した者に何等かの被害があっても私は
何の責任も負いません。各自の責任において利用してください。
 
この資料への疑問や不備と思われる点、新たな情報等があったら連絡下さい。
 
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メガROMコントローラーとはアドレス長を拡張し、最大4Mバイトまでの
メモリーを管理出来るアドレス管理チップのことである。
 
アスキータイプのメガROMコントローラーは、1バンクの大きさが8kバ
イトのモードと16kバイトのモードの2つのモードを持つ。
これはハードウェア的にどちらかに固定され、ソフトからの変更は出来ない。
 
8kモード時は4つ、16kモード時は2つのバンクレジスターを使用する。
 
管理出来る最大メモリーサイズはチップに依るが、ASC4タイプ以外なら
8kモード時は2Mバイト、16kモード時では4Mバイトである。
ASC4タイプでは同じく各512kバイト、1Mバイトである。
 
メモリマッパーシステムと比べ、メガROMのバンクシステムは単一スロッ
ト内でのローカルな物であるため、比較的小規模のシステムに適している。
 
バンクレジスターの書き込みや、それによるメモリ切り替えも他のスロット
とは独立に動作する。
 
アスキータイプのメガROMコントローラーではバンクレジスタ−の内容を
読み出すことは出来ない。バンクレジスターは書き込み専用である。
 
バンクレジスターの働きは以下のようになっている
 
8kモード時    切り替わるアドレス      バンクレジスターのアドレス
 
                4000-5FFFh              6000-67FFh
                6000-7FFFh              6800-6FFFh
                8000-9FFFh              7000-77FFh
                A000-BFFFh              7800-7FFFh
 
16kモード時  切り替わるアドレス      バンクレジスターのアドレス
 
                4000-7FFFh              6000-67FFh
                8000-BFFFh              7000-77FFh
 
アスキータイプのメガロムコントローラーには、4つのタイプが確認されている。
ここではTAS−0**Sの基板に載っているアスキータイプ1とTA−*Mに
載っているアスキータイプ2のみを示す。
 
 
解説されていないピンは、スロットの同名の信号線につながっている。

	    LZ93A13
	アスキータイプ1(ASC1)	32ピンDIP
	  +-------__-------+
	 1|B4		VDD|32		Bn    (O):拡張メモリアドレス
	 2|B3		 B5|31			 (MA13-MA19になる:8kモード)
	 3|B2		 B6|30			 (MA14-MA20になる:16kモード)
	 4|B1	     /SLTSL|29
	 5|B0		/RD|28		/OE.xx-yy:バンクxx-yyへの
	 6|/WE.80-FF	/WR|27		      (O)	Output Enable
	 7|/OE.80-FF /RESET|26		/WE.80-FF:バンク80-FFhへの
	 8|/OE.00-7F	SEL|25		      (O)	Write Enable
	 9|/OE.40-7F	 D7|24		(/OE,/WEは/SLTSLがアクティブで
	10|/OE.00-3F	 D6|23		  ない時にはアクティブにはならない)
	11|A11		 D5|22
	12|A12		 D4|21		SEL   (I):Lで16kモード,Hで8kモードになる
	13|A13		 D3|20
	14|A14		 D2|19
	15|A15		 D1|18
	16|GND		 D0|17
	  +----------------+


	     M60002
	アスキータイプ2(ASC2)	42ピンシュリンクパッケージ
	  +-------__-------+
	 1|B7		VDD|42		Bn   (O):拡張メモリアドレス
	 2|B6		 NC|41			(MA13-MA20になる:8kモード)
	 3|B5		/OE|40			(MA14-MA21になる:16kモード)
	 4|B4	     /SLTSL|39
	 5|B3	      /WAIT|38		/OE  (O):全てのバンクへの
	 6|B2		/M1|37				Output Enable
	 7|B1		/RD|36		/OEn (O):指定バンクへの
	 8|B0		/WR|35				Output Enable
	 9|/OE0      /RESET|34		(/OE類は/SLTSL,/RDがアクティブで
	10|/OE1		 S2|33		  ない時にはアクティブにはならない)
	11|/OE2		 S1|32
	12|/OE3		 S0|31		Sn   (I):/OEnの範囲設定(後述)
	13|D7	       /PRE|30
	14|D6	       /WTE|29		SEL  (I):Lで16kモード,Hで8kモードになる
	15|D0		SEL|28
	16|D5		A15|27		/WTE (I):Lでメモリーリードサイクルに1ウェイト入れる
	17|D1		A11|26			 Hでウェイトを付加しなくなる
	18|D4		A12|25
	19|D2		A13|24		/PRE (I):Lで/OEnを予測?詳細は不明
	20|D3		A14|23			 通常はHで使用する
	21|GND	      CLOCK|22
	  +----------------+

		

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