(アスキータイプ1及びアスキータイプ2) この資料は、私、つじかわが独自に解析した結果を基に記述されているので、 設計者の意図と反する点、誤った点が含まれている恐れがあります。 また、使用している用語等は正式な物ではありません(と思われる)。 本資料の不備等により、本資料を利用した者に何等かの被害があっても私は 何の責任も負いません。各自の責任において利用してください。 この資料への疑問や不備と思われる点、新たな情報等があったら連絡下さい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− メガROMコントローラーとはアドレス長を拡張し、最大4Mバイトまでの メモリーを管理出来るアドレス管理チップのことである。 アスキータイプのメガROMコントローラーは、1バンクの大きさが8kバ イトのモードと16kバイトのモードの2つのモードを持つ。 これはハードウェア的にどちらかに固定され、ソフトからの変更は出来ない。 8kモード時は4つ、16kモード時は2つのバンクレジスターを使用する。 管理出来る最大メモリーサイズはチップに依るが、ASC4タイプ以外なら 8kモード時は2Mバイト、16kモード時では4Mバイトである。 ASC4タイプでは同じく各512kバイト、1Mバイトである。 メモリマッパーシステムと比べ、メガROMのバンクシステムは単一スロッ ト内でのローカルな物であるため、比較的小規模のシステムに適している。 バンクレジスターの書き込みや、それによるメモリ切り替えも他のスロット とは独立に動作する。 アスキータイプのメガROMコントローラーではバンクレジスタ−の内容を 読み出すことは出来ない。バンクレジスターは書き込み専用である。 バンクレジスターの働きは以下のようになっている 8kモード時 切り替わるアドレス バンクレジスターのアドレス 4000-5FFFh 6000-67FFh 6000-7FFFh 6800-6FFFh 8000-9FFFh 7000-77FFh A000-BFFFh 7800-7FFFh 16kモード時 切り替わるアドレス バンクレジスターのアドレス 4000-7FFFh 6000-67FFh 8000-BFFFh 7000-77FFh アスキータイプのメガロムコントローラーには、4つのタイプが確認されている。 ここではTAS−0**Sの基板に載っているアスキータイプ1とTA−*Mに 載っているアスキータイプ2のみを示す。 解説されていないピンは、スロットの同名の信号線につながっている。 LZ93A13 アスキータイプ1(ASC1) 32ピンDIP +-------__-------+ 1|B4 VDD|32 Bn (O):拡張メモリアドレス 2|B3 B5|31 (MA13-MA19になる:8kモード) 3|B2 B6|30 (MA14-MA20になる:16kモード) 4|B1 /SLTSL|29 5|B0 /RD|28 /OE.xx-yy:バンクxx-yyへの 6|/WE.80-FF /WR|27 (O) Output Enable 7|/OE.80-FF /RESET|26 /WE.80-FF:バンク80-FFhへの 8|/OE.00-7F SEL|25 (O) Write Enable 9|/OE.40-7F D7|24 (/OE,/WEは/SLTSLがアクティブで 10|/OE.00-3F D6|23 ない時にはアクティブにはならない) 11|A11 D5|22 12|A12 D4|21 SEL (I):Lで16kモード,Hで8kモードになる 13|A13 D3|20 14|A14 D2|19 15|A15 D1|18 16|GND D0|17 +----------------+ M60002 アスキータイプ2(ASC2) 42ピンシュリンクパッケージ +-------__-------+ 1|B7 VDD|42 Bn (O):拡張メモリアドレス 2|B6 NC|41 (MA13-MA20になる:8kモード) 3|B5 /OE|40 (MA14-MA21になる:16kモード) 4|B4 /SLTSL|39 5|B3 /WAIT|38 /OE (O):全てのバンクへの 6|B2 /M1|37 Output Enable 7|B1 /RD|36 /OEn (O):指定バンクへの 8|B0 /WR|35 Output Enable 9|/OE0 /RESET|34 (/OE類は/SLTSL,/RDがアクティブで 10|/OE1 S2|33 ない時にはアクティブにはならない) 11|/OE2 S1|32 12|/OE3 S0|31 Sn (I):/OEnの範囲設定(後述) 13|D7 /PRE|30 14|D6 /WTE|29 SEL (I):Lで16kモード,Hで8kモードになる 15|D0 SEL|28 16|D5 A15|27 /WTE (I):Lでメモリーリードサイクルに1ウェイト入れる 17|D1 A11|26 Hでウェイトを付加しなくなる 18|D4 A12|25 19|D2 A13|24 /PRE (I):Lで/OEnを予測?詳細は不明 20|D3 A14|23 通常はHで使用する 21|GND CLOCK|22 +----------------+