補足 インストールについて

 インストールとはSRAM部分にディスクROM(DOSカーネル)をコピーし、ディスクデバイスとして使えるようにする作業です。 インストール作業には、以下のプログラムが必要です。 ここでは、ハードの点検としてインストールする時に必要な手順のみを書いておきます。

 インストールするディスクROMには、DOS1とDOS2の2種類があります。 DOS2インストールの方がディスク容量が少なくなるのですが、機能的には優れています。 DOS2をインストールしますと、DOS2の無い機種にさしてもDOS2が使えるようになります。 DOS1でも同様ですけど。
 まぁ、似非RAMディスクや似非SCCディスクの場合は、DOS1インストールでも構わないでしょう。 どのような機能があるかとかは、上記プログラムのドキュメントを参照してください。

 DOSのコマンドラインで、
A>KSAVER ファイル名 /
 /でDOS1カーネルファイル化、(16KBの空きディスク容量が必要)
A>KSAVER ファイル名 //
 //でDOS2カーネルをファイル化(64KBの空きディスク容量が必要)します。
 ファイル名のところは、適当なファイル名を入れてください。

 次に、MGINST.COMでディスクROMをSRAMに書き込みます。
A>MGINST ファイル名 /Sx /D
 ファイル名は、KSAVERでファイル化したファイル名です。
 /Sxのxは、似非RAMディスク(似非SCCやMEGA−SCSI)のさしてあるスロット番号です。
 /Dは、似非RAMディスクを初期化するオプションです。
 基本スロットの場合は、そのままスロット番号でOKですが、拡張スロットの場合は、/S8xとなります。 xの部分は、該当するスロットの(拡張スロット番号×4+基本スロット番号)を16進数に直したものです。
 例えばスロット2−3であれば、3×4+2=14でそれを16進数になおすとEですので、/S8Eと指定します。

 "Install complete."というメッセージがでればインストール終了です。
もしインストールが失敗した場合にはハードに原因があると思われるので、ただちに電源をきって点検しなおしてください。
 MGINST.COMのバージョンによって多少異なりますが、SRAM2個なのでDOS1インストールなら234KB程度、 DOS2インストールなら185KB程度のディスク容量になるはずです。 この数値と大きく違う人は、ハードを点検しなおした方が良いでしょう。特に、LS139周りが怪しいです。
 "Illegal memory size"と表示されたら、アドレス線(A?)がかなり怪しいです。よく調べましょう。
 それ以外は・・・結構大変でしょうけど自分で原因を探ってください。 特に、カット&ショートが確実に行われているかをよくチェックしましょう。

 インストール完了後に、実際にファイルを読み書きしてテストを行うのも良いでしょう。
 データが化けたりするときは、データ線(D?)もしくはアドレス線(A?)のショートとかがあるかもしれません。

 実際に工作を行っていない部分でも、半田の吸い取りかすや、ちょっとした配線の余り部分でショートしたりすることもあるので、 よく点検しましょう。

 ディスクはインストール時には自動的にフォ−マットまで行われますが、 その後、普通のフォ−マットコマンドではフォ−マットできません。 フォーマットしたい場合は、ESFORM.COMというコマンドを使ってください。もっとも、全ファイル削除するほうが速いでしょう。

 インストール後には、自分でよく使うコマンドやMSX−DOSのシステムファイルなどをいれてしまいましょう。 DOS2の漢字起動なんかもできます。

目次へ戻る