スナッチャーのSCC
 コナミのSCC音源カートリッジは基本的にメガロムコントローラをかねています。メガロムコントローラは、1Mbitを越えるメモリをバンク切り替えを行うことによって管理しています。スナッチャーのSCC音源カートリッジとSDスナッチャーのSCC音源カートリッジは基板は同じですがRAMのあるバンクが異なります。スナッチャーではバンク00h〜07hにRAMがありますが、SDスナッチャーではバンク08h〜0FhにRAMがあります。そのため、スナッチャーではSDスナッチャーのSCC音源は使用できませんし、その逆も駄目です。また、コナミのゲームコレクションがスナッチャーのSCC音源カートリッジしか使えないのも同様の理由によります。世の中は広いもので、スナッチャーやゲームコレクションをSDスナッチャーのSCC音源カートリッジで遊んだり、SDスナッチャーをスナッチャーのSCC音源カートリッジで遊ぶためのパッチが存在してます。
 パッチプログラムはOKEIさんのHPにあります。
 スナッチャーとSDスナッチャーのSCCカートリッジを分解すれば分かりますが、RAMを載せるための場所が4箇所あります。その内2個にRAMが載っていますが、全ての場所にRAMを載せると、ゲームにパッチをあてることなく、スナッチャー、SDスナッチャー、ゲームコレクション全てに使用できるようになります。RAMは通称41464とよばれるDIPタイプのDRAMです。
 SCC音源といえば、沙羅曼蛇等のROMゲームにもSCC音源が載っています。ただし、ゲーム版のSCC音源はスナッチャーに載っているもののサブセット版であり、ウェーブメモリの仕様が異なるためスナッチャーの音を完全に再現することはできません。ただし、ROMをはずしてSRAMを載せて似非SCC音源カートリッジを作り、ゲーム側にもパッチをあてることにより擬似的にスナッチャー等を遊ぶことができるようです。
 このパッチもOKEIさんのHPにあります。